2019年12月29日日曜日

「アキラ! 挫けるな!」

https://bit.ly/2QseTeO
ボクシング・マガジン編集部  2019-12-29

「アキラ! 挫けるな!」──名王者カルデロンから八重樫東へ熱いエール。
イバンカルデロンIvanCalderón八重樫東ニュースコラムボクシングボクシングニュースボクシングコラム(インタビュー)
 23日、IBF世界フライ級王座に挑戦し、9回TKO負けを喫した元世界3階級制覇王者・八重樫東(36歳=大橋)へ、来日中の元名王者イバン・カルデロンさん(44歳=プエルトリコ)から、熱いメッセージが送られた。
上写真=快く応じてくれたカルデロンさん(左)と、「びっくりしました。夢のよう!」と喜ぶ八重樫
 今月上旬、東京で行われたWBO総会に、カルデロンさんが出席したことを、試合後の八重樫に伝えた。彼はかねてからカルデロンさんの大ファンだったからだ。
 身長152cm。リーチももちろん短い。しかし、シドニー五輪にも出場した彼は、まるでゴム鞠のような動きで大きな相手を翻弄し続け、WBOミニマム級王座を11度、同ライトフライ級王座を6度も防衛する名チャンピオンとなった。身長が高くなく、リーチにも決して恵まれていない八重樫が、彼の活躍に勇気をもらったことは想像に難くない。
 八重樫は、「えっ、カルデロンが来てたんですか! 会いたかったなぁ……」と、ことさら悔しがった。きっと、知っていても、大試合を控えていた身。泣く泣く断念していただろう。
 しかし、31日に井岡一翔(Reason大貴)に挑戦するジェイビエール・シントロンのトレーナーとして、またすぐに日本に戻ってきたのだから、これはなんとかして彼の想いを伝えたいと思った。
 幸い、メキシコ在住で本誌でも活躍している信藤大輔さんも来日していたから、さっそくスペイン語で話しをしてもらった。ローマン・ゴンサレス(ニカラグア)との激闘を伝えてもらうと、「オー!」と言って大きく頷き、なんとメッセージ動画を撮らせてくれるという。
「私もたくさんの苦難を乗り越えてきたんだ」とカルデロンさん
「アキラ、挫けるな! 私も長いキャリアの中で、山あり谷ありをたくさん経験してきた。そしてそれを乗り越えて何度も防衛することができたんだ。だから、キミも今回の敗戦に落ち込まないで、必ず元気になって戻ってくるんだよ。期待してるよ!」
「キミも頑張れ!」と熱いエールを送ってくれた
 さっそくこの動画を八重樫に送信すると、彼もまたすぐに動画で英語のメッセージを送り返してきた。
「ハイ! セニョール・カルデロン! 僕はあなたの大ファンです。メッセージをありがとう! グッドラック!」
ハ~イ! と嬉しそうに手を振る八重樫。腫れはだいぶ引いてきた
 これをまた、カルデロンさんに見せる。そして、八重樫も井岡と戦ったことを添えると、「シー!シー!」と知っている様子。そして、隣にいたシントロンに、八重樫のことを説明しだしたのだった。
 八重樫と井岡が戦い、その井岡の大学の先輩、佐々木修平トレーナーは、八重樫の岩手県の後輩。そして、井岡が戦うシントロンのトレーナーを務める八重樫の憧れの人──。世界とは、広いけれど近い。人間の不思議な縁、めぐりあわせを感じざるをえない。
 八重樫は、試合から4日後、まだ両目周りの腫れが痛々しい状態なのに、ジムを訪れて軽く動いた。そして、あの激しい階段トレーニングにもすでに参加した。
 試合後のダメージ、疲労を心配する声が噴出している。しかし、八重樫はもう、20年も戦い続けてきた男。コンディショニングに何度も失敗をして、その都度、経験として血肉にしてきた。疲労を感じれば休むことを優先する。それができるようになった。そんな男が、なにか思うところがあって動き出したのだ。だから、われわれが勝手な固定観念を振りかざす必要はないだろう。
 だからといって、それが現役続行なのかどうかはまた別の話。そこは彼もじっくりゆっくりと考えていいと思う。いまはただ、八重樫東が元気に過ごしている、そのことが嬉しい。

暁さんおかりします。カルデロン選手はいつか・・・思うことも・・・アキラさん、いつもありがとうございます。

2019年12月28日土曜日

八重樫東と記します

https://bit.ly/2rwfUtI
Tokkyさんの進撃のボクヲタブログ  2019-12-28

※Tokkyさんお借りします。本編はリンクでご覧ください。


30代会社員のボクシング観戦記&その他の雑記八重樫東の挑戦 MOVE ON ~切望の夜~2019年12月23日。横浜アリーナ。「最後の挑戦」そう言って上がったリング。相手はIBF世界フライ級王者、モルティ・ムザラネ。2年半かけて掴んだ世界王座返り咲きのチャンス。熱い載冠劇、ポンサワン戦。魂を揺さぶる井岡戦・ロマゴン戦。涙の復活劇、五十嵐戦・メンドーサ戦。悪夢のゲバラ戦、メリンド戦。この日また、ムザラネ戦という八重樫東にしか出来ない試合がファンの記憶に刻まれた。当日の観戦記から、ご本人との時間の事まで伝えたい思いが溢れ出して止まらない。試合回想までは八重樫。それ以降は八重樫さん、八重樫東と記します。INDEX・戦前の予想と希望・回想:加藤との会話①・横アリ入口前での素敵ショット・神席。これぞ「リングサイド」・八重樫東の挑戦・激闘王との思い出・表現者達・回想:加藤との会話②戦前の予想と希望予想は八重樫が不利とされていた。ムザラネは過去にテテやカシメロにTKO勝ちしており、先日のWBSS決勝で井上尚弥と年間最高試合を演じたドネアとも戦っている。目の負傷によるTKO負けだがダウンすることもなく、全盛期を迎える頃のドネアと堂々と戦った。日本人の挑戦者も2人挑んでいるが、安定感抜群の試合運びで危なげなく退けている。序盤のKO勝ちは少ないもののKO率自体は低くはない。長い腕とキャリアを活かして老練に戦う37歳の熟練王者。逆立ちしても勝てない程の怖さはなさそうに見える。だからこそ崩すのは至難の技。これまで見事に3階級を制覇し、猛者達と激闘を演じてきた八重樫でも直近2~3年の対戦相手のレベルとリングパフォーマンスを比較すると、不利と言われるのは当然でもあった。それでも2人が戦うシーンを想像すると、いくつか想定される試合展開の中に八重樫が勝つパターンは間違いなく存在する。当日、どういうスタイルで挑むのか?八重樫が選ぶスタイルにファンの話題は集中。このエドガル・ソーサ戦の様に戦えば、勝機有りと予想するコメントをよく耳にした。この2人の戦いは間違いなく噛み合うはず。どこかで八重樫のチャンスは必ず来る。回想:加藤との会話①この試合が発表された翌週のある日。後輩の加藤との居酒屋での会話。彼は3年前ぐらいからボクシングを見始めており、試合会場には行かないけどテレビ中継はチェックしていた。良くも悪くも、思った事をハッキリと口にするタイプ。「おれ中村アン好きなんですよ~。八重樫がメリンドに負けた時、アンちゃん泣いてましたね。今回も泣くことになるんじゃないですか」こ、こいつ・・・確かに中村アンは泣いてた。でもそれは過去の試合の話だろう。「長谷川穂積の最後の試合を知ってる?」「あんまり詳しくないっす」ほほう。なるほど。それはよくない。お仕置きとしてまず、トイレで席を外した間に彼の分の唐揚げを全部いただいた。「あれっ。ない!」「ないじゃねーよ。とりあえず聞け。そしてコレを見ろ!」こういう奴には長谷川ルイス戦の熱弁とその動画を見せる事。それが一番効果的に違いない。2016年9月16日。当時35歳で全盛期を過ぎたと言われていた長谷川穂積は、圧倒的不利の予想を覆して見事に世界王座に返り咲いた。今回の八重樫ムザラネ戦と長谷川ルイス戦は似ている。挑戦者の年齢や置かれた状況、ファンの予想と希望が真逆である点など共通点が多い。やはり動画を見せた効果はあった様で、加藤はテンションUP。「9回の打ち合い、これ凄いですね!」「おまえ、八重樫ロマゴン戦は見た?」「有名な試合なのは知ってますが、見てません」ほほう。なるほど。それはよくない。ボクシングファンの間では説明不要の伝説試合となった八重樫ロマゴン戦。動画を見て所感をLINEしなさいと宿題を出して終わった。生観戦にも誘ってみたけど、自分にはまだ早いですと言ってお断り。「わざわざ会場に行ってまでは…テレビで十分です」それでも深夜の録画中継の日本タイトル戦などを見逃さずに拾ってたので、もっとボクシングを知りたいという思いは感じられた。加藤は前職の後輩で27歳。年はひと回り近く離れてるけど、職場が変わってもこうして会ってくれるのは嬉しいもの。ボクヲタの素質があるかどうかは分からないが、鍛えてみる価値はありそうだ。横アリ入口前での素敵ショットこの日は村田、八重樫、拳四朗の世界戦。取り急ぎ発売と同時に押さえたのはリングサイドC席。発券して席の位置を確認すると・・・E列だった。リングに向かって正面の席が好きなので、斜めの角度は正直言って微妙。チケットを取る事さえ難しい興行ならこの席でも良いけど、まだ全種類たっぷり残ってる状態でこの位置は残念。去年からWBSSで"アタリ席"が続いていたから、神が運を平等に采配したのか。試合が近づくにつれニュースやSNSから八重樫の好調ぶりと覚悟が伝わる。席をグレードアップしたいけど、一度買った席はキャンセルも交換も不可。かと言ってオークションで売れる場所でもなければ値段も中途半端。10秒だけ悩んですぐ決めた。リングサイド最高額の席を買おう。このE列の席は、試合が終わればただの紙キレ。だったら誰かに譲り渡そう。それでいい。決めたら即、行動派なのですぐにリングサイド席を申し込んだ。そして当日。午前中だけ会社に行き、夕方に会場へ。横浜アリーナの正面玄関の真向かいに「横浜ハイボール」というお店を発見。前面のガラスに村田諒太の写真が沢山貼られている。今日の試合のポスターもある。目の前に試合会場があるんだから、お店の中で観るより生観戦したくなるのでは?と思ったところ「DVD放映中」の文字を見て納得。開場までの間にDVDを流すことで、早めに横浜入りしたボクシングファン達を集客出来るに違いない。今度入ってみようかな。まだ日が落ちる前のアリーナ正面玄関。村田とバトラーの大きなポスターを会場の前で見ると、ミドル級の世界戦を間近で観戦出来るという興奮が高まる。そして「八重樫東」の文字。中に入ろうとしたその時、見覚えある笑顔が視界に入った。あれは・・・今日試合をするWBC王者、拳四朗のライバル王者。WBA世界Lフライ級の現役王者じゃないか!「きょ、京口すわん!」ベストなタイミングでお声がけに成功。ナイスショットをゲット。「来年の試合も楽しみにしてます!」「ありがとうございます。嬉しいです」個人的には"マッドボーイ"よりも"和製ロマゴン"のほうがしっくり来る。日本ボクシングの貴重な宝石、京口紘人。この日の京口氏のインスタには武井壮氏との肉会ショットがアップされていた。武井壮氏が可愛がりたくなるのも分かる。好青年だもの。瞳がとってもピュア。他にも彼と記念写真を撮りたそうな人が沢山居たので、早々にアリーナ内へ。神席。これぞ「リングサイド」アリーナの廊下を進むとグッズ売り場が。WBSS決勝の玉アリのグッズ売り場は人でごった返していたけど、今日は随分と落ち着いた雰囲気。買いたい人はじっくり見て焦らず買えそう。時間帯によってはもっと人が集まってたのかもしれない。試合観戦や記念写真は大好物だけどグッズにはそこまで強い興味はないタイプなので、このパンフレットと村田クリアファイルが貰えればそれで十分。このクリアファイル。「激闘王バージョン」も作って欲しいな。アリーナの中に入る。煌びやかな照明が眩しい。 WBSSの前からフジボクシングの演出はこれ系だったけど、WBSS後は照明の数が少し増えた様にも感じる。気のせいかな。リングに近づいていく。席を探し歩く時の高揚感がハンパない。もっと前。まだまだ・・・もっと前に行ける。見つけた!わざわざ買い直した最高価格の席。か・・・神席!!!約30年弱、ボクシングを観てきた中で世界タイトルマッチをこんな近くで観れるのは初めて。今回、なぜこんな席が買えたのか。色々な要素が絡み合った結果だと思う。去年まで12月23日は天皇誕生日で祝日だったけど今年は平日であること。チケットの値段が高額(内容も最高)だったWBSS決勝の翌月である事。他にも様々な要因と"運"も交差して、僕の様な一般ファンがこんな場所を買えたんだろう。あの時、買い直しを決断して良かった。八重樫東の挑戦運命の時間が訪れる。入場曲はAK-69の「MOVE ON」八重樫が入場して来る。今日という舞台に、変わらずこの曲を選んでくれたのが嬉しい。素晴らしいジミーレノンの「アキラ・ヤエガシ」コール。残念ながらテレビでは選手コールは中継されてなかったらしい。試合が始まった。「八重樫やったれ!」「東さん頑張って!」祈りを言葉にしたファン達の叫びが響く。フットワークを使ってリズムを取る八重樫。調子自体は良さそうに見える。ハンドスピードのノリも良い。お互いにガードの上から左右を叩いた。この時、どう感じたんだろう?このパンチなら行けると感じたのか、それとも違ったのか。初回は八重樫がやりたい事を出来たラウンドに見えた。2回、足を使いながら接近したタイミングで左ボディーをムザラネの脇腹に差し込む。f:id:tokky7:20191228095703g:plain3回、王者がプレッシャーを強めてくる。八重樫はうまくいなしながらボディーを叩き込んだ。序盤にボディーでクリーンヒットを奪う感覚を掴んだのは大きい。リーチの長いムザラネの、ガードの内側と外側に的確に入るボディブロー。4回、試合が動く。八重樫が一気に攻め込んだ。左右のボディからガードのど真ん中をアッパーで突き上げた後、そのままラッシュを仕掛ける。ファンも歓声で後押しし、更に追撃の連打!f:id:tokky7:20191228095720g:plain王者も反応が早い。八重樫のこの攻め方を想定していたので、体の重心を変える事なく冷静に打ち返してくる。パンチをまとめた後、サイドに動いて欲しい八重樫。正面に立って足を止めた瞬間にムザラネの左右が飛んできた。リングサイドに被弾した八重樫の汗が飛び散る。挑戦者は少し笑っている様に見えた。4回のラッシュについて僕と友人の見解は違う。友人の見解はこう。「激闘王に火がついた。いっちゃえ!で打ち合ったんだろう」僕の見解はこう。「距離を取っての攻防で明確にポイントが取れるなら、それを続けたはず。3回まで戦って続けられないと判断した。どこかで行かないと。3階級を制覇してきた男の"勝負勘"が行くのはここだと決めた」真相は本人に聞かないと分からない。5回、6回も打ちつ打たれつの攻防が続く。互いのスタイルが噛み合う好試合ながら、挑戦者がパンチを貰う度に鼓動が高まる。7回、王者の正面に立った瞬間。ワンツーから左フックまで3連打を被弾。f:id:tokky7:20191228095755g:plain"見えてない貰い方"の様に感じて...心配で、苦しい。八重樫の血が目の前で飛び散った。心臓が握られる様に痛い。打ち返す八重樫の左右のボディーも確実に入っているのでダメージは蓄積されているはずだけど、ムザラネを崩すにはあと何発必要なんだろうか。もしボディでダウンが奪える瞬間を100とすれば、今は60ぐらいまで来ているのか?それとも、もっと遠いのか。「東さんいいよ!ボディいい!」威勢の良い女性ファンの声が聞こえる。彼女は祈る様なポーズで声を張り上げていた。「東さん、ここ!正念場だよ!」東コールで沸き上がるアリーナ。あきら!あきら!あきら!その声に応えるかの様に、ムザラネに左フックを見舞う激闘王。f:id:tokky7:20191228101118g:plainあきら!あきら!あきら!効かせたい。王者は予想通りの強さ。この相手を効かせたい。懸命に戦う八重樫にチャンスは来るのか。来ないのか。試合展開そのものは、望んだ流れになっているんじゃないか。8回。深いダメージを負ったのは八重樫だった。王者の左のボディフックを急所に被弾。動きが止まる。f:id:tokky7:20191228100030g:plain効かされたボディーに更に追撃を受ける。下から上への打ち分けも避けきれない。タオルを投げようとした大橋会長を松本トレーナーが止めるのが見えた。悲鳴がこだまする中、懸命に打ち返す八重樫。それまで黙って観戦してたスーツ姿の男性ファンが初めて叫ぶ。「東!クリンチせえ!」悲鳴と東コールが交わる中、なんとかピンチを乗り切った。そして、ラストラウンドとなった9回。熱い闘志を見せるボクサー八重樫東。ガード越しの被弾でも体がズレる。効かされたのは8回のボディーだけじゃない。序盤から蓄積されてきたダメージがある。王者の左ストレートがモロに激闘王を貫いた。これまでか・・・それでも打ち返そうと前進する八重樫を、レフェリーは静かにそっと抱きかかえた。f:id:tokky7:20191228101134g:plain右を打とうしている様に見えた、その瞬間。試合終了。終わった・・・八重樫東の偉大な挑戦が、終わった。悲鳴と歓声の嵐が消えて、静かな場内。泣き声らしきものも聞こえる。誰もリングから目をそらしてない。集まった全員が彼の挑戦を見届けた。リングから降り、花道を戻る八重樫に熱い歓声と拍手の雨が降り注ぐ。雨はやがて嵐になり、叫びに変わる。「八重樫ありがとう!」「東さんおつかれさま!」退場時の歓声と拍手の大きさは、プロボクサーの"何か"を示すバロメーターだと思う。八重樫の背中が見えなくなってから、近くの席に坂本博之氏を発見した。坂本博之と横浜アリーナといえば、あの畑山戦。敗れた彼が退場する時の熱い歓声と拍手の記憶がフラッシュバックする。彼は今日の八重樫の戦いをどんな気持ちで見つめ、どんな感想を持っただろうか。激闘王との思い出ムザラネ戦が発表された後のある日。試合まではだいぶ先のタイミングの平日。ある方の計らいで素敵な御縁をいただき、僕は八重樫さんとご一緒出来た。好きな事を発信し続けるだけで、こんな幸運があるのかという驚き。嬉しいという言葉では表現しきれない感動の時間。八重樫さんと、僕を呼んでれたAさんと3人でじっくりと会話した思い出の時間を共有したい。f:id:tokky7:20191228010107j:plain「はじめまして。ただのボクシングファン。Tokkyと申します」「ツイート見かけますよ。ボクシングお好きですよね!」何度かツイッター上でリプライをくれた事はあったけど、名前を認識してくれていたとは。嬉しさの余り、すぐにビールを飲み干すと3階級王者がグラスにビールを注いでくれるではないか。うま過ぎる。このお酒はうま過ぎる。ひとしきり八重樫さんの近況やAさんの近況の事を話した後、Aさんが素晴らしいアシストをしてくれた。「Tokkyさん、聞きたい事がいっぱいあるでしょう」そのフリ。待ってました。開口一番出てきたのはこの質問。「今まででご自身が一番誇れる試合、好きな試合はどれですか?」「一番の試合か。。そうだなぁ。。う~ん。。」これだけ考えてるという事が、その答えなんだろう。「どの試合も一生懸命に戦ってきたので、ひとつ選ぶのは難しいですね。毎回必死ですから笑」意外だった。てっきり世界を獲ったポンサワン戦や、男をあげたロマゴン戦。もしくはソーサ戦あたりを予想していたので、このリアクションこそザ・リアル。僕が一番好きな試合はポンサワン戦なので、それを伝えたい。「一ファンの意見を聞いてくれますか?」「もちろん」ポンサワン戦が好きな理由を話した。あの試合はボクサー八重樫東の魅力が凝縮されており、且つ世界を獲った試合。f:id:tokky7:20191228013058j:plain序盤は足を使って相手の突進をいなし、見事なフットワークを見せつけてからの~中盤からは打ち合いで激闘王の本領発揮。そして終盤に"ターミネーター"のタフガイ、ポンサワンをTKOで仕留めるという最高の試合。もう何度見たことか。目を細めて聞いてくれるご本人を前に、ついついロマゴン戦の話しまで続けてしまう。「9月5日が来る度に思い出しますよ。ロマゴン戦」ここで八重樫さんの口から、またも意外な言葉が飛び出す。「えっ?ロマゴンとやった日、9月5日なんですか?」なに~!! なるほど…実はこのパターンはけっこう多い。あの竹原慎二氏も先週、伝説のカストロ戦の記念日を「あぁ今日か。言われて思い出したわ」と動画の中で言っている。戦う側と見る側との違い。もちろん人によっても違う。試合の記念日に熱く胸を焦がし、何度も動画を見返しては長文ツイートを打ちまくるファンは自分以外にはあまり見かけない。そうか。僕が変わっているだけのかも^^そして何の脈絡もなく唐突に、ぶっちゃけ大橋会長どう思ってます?みたいな事も聞いてみる。「尊敬してます。大橋会長はもう本当に、心から尊敬です」やっぱりそうなんだ。テレビ画面からも、その人望は伝わる。大橋会長が選択試合でリカルド・ロペスを選んだ一戦は日本ボクシング界における"本物志向の原点"だと思うし、今も熱い魂で後輩達に接し、そのイズムは受け継がれている。挑戦する事が発表された王者ムザラネについては、色々と対策を張り巡らせている様子だった。ムザラネの試合を2008年のドネア戦から日本での黒田戦まで見て思うのは、ボディーを打たれていない事。手が長いのでガードすると打つところがなくなる。「そうなんです。彼はこれまでボディを打たれてない」f:id:tokky7:20191228010059j:plain激闘王の目の奥がキラリと光る。きっとボディーは狙っていく気だろう。長い手でどれだけガードを固めようが、隙間に鉄拳をブチ込む勇気と闘志は元から持ってる。後は具体的な戦略を詰めてそこから・・・はぁ。カッコいい。お互いの家族の話題になった時、僕が川嶋勝重さんのお店で結婚指輪を買った時のエピソードを話した。川嶋さんは八重樫さんが所属する大橋ジムから生まれた初の世界王者で、現在は世田谷区でジュエリーショップを営んでいる。八重樫さんはこんな事を言ってくれた。「本当に、ボクシングが好きなんですね」はい。ボクシングが好きです。そして、ボクサー八重樫東の試合が好きです。「Tokkyさん。この前、パッキャオvsマルガリート戦の動画をツイートしてましたよね。当時、あの試合の動画をスマホに入れて何度も見てました。僕は体が小さい事がコンプレックスだったので、小さい者が大きい者に立ち向かうあの試合が大好きなんです!あのパッキャオの戦い方もすごく研究したんですよ」 なんですかそのエピソード…熱いモノが込み上げる。f:id:tokky7:20191228010102j:plainこんな貴重な場に呼んでくれたAさんには、心から感謝しかない。驚くなかれ、実はAさんともこの日が初対面!なぜ面識もない僕を誘ってくれたのか。「ブログをいつも拝見してて、熱いボクシング愛を感じました。東さんに会わせたいと思ったんです」人生って、こんな事もあるのか。好きなモノを好きだと"発信する"のはとても大切だと改めて実感。発信し続けたからこそ、この日の出会いはあったのだから。僕が帰る時、八重樫さんはお店の外まで見送ってくれた。「今日は、ありがとうございました」言おうとした事を先に言われてしまった。「試合楽しみです。勝利を願ってます!」「頑張りますので!」手を振る激闘王の姿がだんだんと小さくなり、やがて見えなくなった。ボクサー八重樫東はきっと、結果はどうあれ"八重樫東の試合"をするだろう。もし敗れても、観る者の魂を揺さぶる試合をするに違いない。彼は勝とうとしている。命を懸けて、勝利を掴むと言っている。ファンも皆、その姿を望んでいる。帰り道。AさんからLINEが届いた。「馴染みの店がね。会場に行けない常連達で試合を見る為に1台だった店内モニターを2台に増やしたんですよ。『奮発したさ。皆で東ちゃんを応援するから』って。なんだか泣けてきました」12月23日。八重樫東は勝利する。ただ、そう切望する夜だった。表現者達冬の晴れの日。12月23日。ボクサー八重樫東は懸命に戦い、9回TKO負けで敗れた。前日の22日は後楽園ホールで全日本新人王戦の決勝が行われており、SNS上は新人王戦で勝った選手、敗れた選手、そのファン達の発信と23日のトリプル世界戦の話題が飛び交っていた。そんな中、新人王に輝いたある選手のツイートが強烈に胸に突き刺さる。フェザー級の前田稔輝のツイート。f:id:tokky7:20191228102717j:plainサービスや商品ではなく夢や希望を売る職業。命を賭けて戦うことで、見る人に何かを感じて貰う。それがプロボクサーだと。退場する八重樫に降り注がれる熱い歓声と拍手は、その"何か "をファンが感じた証拠。未来を担う若手の選手から、この言葉を聞けたのが嬉しい。続いてミニマム級の森且貴のツイート。f:id:tokky7:20191228102703j:plain試合が終わり全日本を獲るという結果も出した。休もうと思ったのに彼はなぜ、ジムに行くのか。同じく期待のホープ、松本圭祐のツイート。f:id:tokky7:20191228102721j:plain永遠のファン。彼はなぜ、それ程の言葉を使うのか。そして2年後の世界王者もこうツイートしている。f:id:tokky7:20191228102707j:plainいつまでも八重樫東が一番の憧れ。そこまで惹かれる魅力はどこにあるのか。モンスター・井上尚弥のコメントも、ボクシングを愛する彼の心からの本音だと思う。f:id:tokky7:20191228102710j:plain数多くのボクシングファンは勿論、後輩ボクサー達をここまで強く惹きつける八重樫東の魅力。それは言語化すると何なのだろう。ふと流れて来た、芸人の陣内智則のツイートにヒントが見つかった。 f:id:tokky7:20191228102714j:plain陣内氏の「セミの一週間」というネタを見て自殺をやめた少年の手紙。素晴らしい。これがアーティスト、表現者が持つ力。そしてそれは芸人や音楽家だけじゃない。全てのボクサーは表現者。人生を賭け、生き様を見せるアーティスト。この陣内氏のツイートを読んでから八重樫の試合を見返している時、「元気玉」というキーワードがおりてきた。ドラゴンボールに出てくる最後のキメ技、元気玉。沢山の人から少しずつ元気を集め、巨大なエネルギーの玉を作り上げる。ボクサー八重樫東の試合は見る者に感動を与える。感動は元気になり、元気はエネルギーになる。きっと彼が試合をした日は、空のうえに元気玉があるんじゃないか。ムザラネ戦は僕にとってまた、忘れらないメモリアルファイトのひとつになった。ご本人はどう思ったのだろうか。全てを出し切れたのだろうか。八重樫東とモルティ・ムザラネ。あの日あの場所で、熱い試合をありがとう。回想:加藤との会話②村田諒太が見事なKO勝ちで初防衛を飾り、饒舌な勝利者インタビューが終わりそうなタイミングで、出口が混む前にアリーナを出た。駅まで歩く途中。リングサイドからの興奮を一方的に呟いたまま放置していたツイッターが騒がしい。スマホを見ると画面がLINEの緑色に変わる。LINE電話の着信が来た。相手は加藤だった。「八重樫さんの試合、会場で観たんですよね?」 観たよ。超近い距離でね。 「今度、会場でボクシングを観たいです!」そうか。そう思う試合だったんだ。電話を切って空を見上げる。黄色い月の様なものが綺麗に光っていた。あれはきっと、八重樫東が作った元気玉に違いない。了

背には万雷の拍手

https://bit.ly/2tQNmfg
Yahooニュース 12/28(土) 0:01

2冠チャンプ田口良一が語る「侍 八重樫東」
その闘志がどんな時もファンの心を打つ
八重樫東、36歳。毎試合、激しく相手と打ち合う、炎のファイター。23日にIBFフライ級王座に挑み、9Rにレフェリーストップで敗れた。大橋秀行会長が「壊れてしまうんじゃないかという位の練習量をこなしています。こちらが驚く程ですよ」と語る練習の虫だ。
 そこまでの覚悟で自分を苛め抜いて迎えた2年7ヶ月ぶりの世界戦。序盤は軽快に足を使い、アウトボクシングでポイントを稼いだように見えたが、8R、9Rと王者、モルティ・ムザラネの連打を浴び、試合は終了した。
 しかし、どんな時もファンを熱くさせる魂のファイトは、この日も健在だった。リングを去る八重樫の背には万雷の拍手が贈られた。
 さて、先日引退した田口良一もまた、侍と呼べる熱いファイターであった。八重樫と田口は何度もスパーリングを重ねている。今回は、その田口にムラザネvs.八重樫戦について語ってもらった。
 八重樫さんは、僕がプロデビューした時、既に東洋太平洋王者でしたし、憧れの人でした。「あんなチャンピオンになりたいな」という気持ちで見ていましたね。
 自分と八重樫さんは50R近くスパーリングを重ねました。僕の世界挑戦の前にもやっています。八重樫さんはパンチの回転も、動き自体も滅茶苦茶速いんですよ。相手を翻弄してしまうファイターです。
 でもライバルとは、とても思えなかったですね。僕が4回戦の頃から第一線で活躍されていましたから、遥か上の存在として見ていました。
 僕が井上尚弥くんと戦った後も、「いい試合だった。良かったよ」なんて言葉をかけて下さったんです。八重樫さんは井上くんと同じジムに所属する先輩なのに、僕のことも気遣ってくれたんです。ああ、この人は優しさが滲み出ているな、と感じましたし、すごく励まされました。
 今回の試合は途中まで「上手く戦っているな」「流石に八重樫さんは経験を生かしている。頭も使っていて強い!」と感じました。モルティ・ムザラネは中間距離を得意としていますよね。その距離にならないように、巧みに足を使いました。ボディへの攻撃も良かったです。いい流れだな、と思って見ていました。
 ただ、3~4Rはムザラネが距離を支配しましたね。そこで八重樫さんは5Rに気持ちを前面に出して流れを変え、良い戦いが出来始めていました。でも、パンチを食らってしまった。ムザラネはしっかりパンチを打ち込んで来ましたから、見栄え以上に重いパンチだったのかなという印象です。
 1発のパンチ力はチャンピオンの方があったのかな、と。その差が明暗を分けたように感じます。個人的には、ストップが早かったような気もしましたが‥‥。
 今回、八重樫さんが敗れたのは、パンチをもらってしまったからです。耐久力の問題ですね。でも、動きが衰えたとは思いません。
 僕は「やり切った」という思いで引退を決めましたが、本人が戦いたいのなら、周囲が何を言おうと、自分の気持ちに忠実にやって頂きたいです。心が死んでいないのなら、八重樫さんは戦えますよ。素晴らしいファイターですし、気持ちが折れていないのなら、やったらいいと思います。僕は心底、応援します。

2019年12月26日木曜日

激闘の証し、結論は八重樫自身、ただ待つだけだ。

https://bit.ly/34XCER8
Number Web  2019/12/26 19:00

格闘技ボクシングカッコいい引退はできないので……。世界戦TKO負け、八重樫東の不屈。
ムザラネの勝利のアナウンスを背中に、リング上にひとり立つ八重樫東。
12月23日、横浜アリーナ。セミファイナルに登場し、4度目の世界王座獲得をもくろんだ八重樫東は負けた。
 窮地に立った第9ラウンドをなんとかしのぎ切るかと思われた2分54秒、レフェリーが試合を止めた。パンチを繰り出し戦う姿勢を見せていた挑戦者は数秒間、呆然としたあと、抱きついてきたレフェリーの首元に顔をうずめた。
 終わってみれば、王者の強さが際立った試合だった。IBF世界フライ級チャンピオンのモルティ・ムザラネは、2008年11月のノニト・ドネア戦で負傷判定負けを喫して以来、10年以上負けていない。37歳のいまも、加齢による衰えはまるで見えない。
 八重樫は時に勝利の可能性を感じさせる局面をつくりながら、難攻不落、堅牢な城のごとき王者の壁を打ち崩すことはできなかった。
対策ポイントから漏れていた右ストレート。
 展開上の節目のひとつは、第4ラウンドだった。それまで足を使っていた八重樫が、打ち合いに踏み切った。だが、ファイトスタイルの変更を機に強打を的確に打ち込み始めたのはムザラネのほうだった。
 顔面に拳を受け、残り時間が1分ほどになったとき、八重樫が両のグローブを目の前でパチンと合わせる。
 挑戦者は、戦前から「我慢比べになる」と予想していた。さあ、ここからだ。その仕草は、闘志を一段上へ高めるスイッチであり、自身への鼓舞に見えた。
 敗戦後の控室で数十台のICレコーダーを差し向けられた八重樫は、言った。
「(ムザラネの)プレッシャーがかかってきて、(足を使う戦い方で)最後まではいかないと思っていました。どこかで入らなきゃいけない、と。いい入りだったのかなと思う。予想以上に(激しく打ち合う)コリアンスタイル的なものを嫌がっているようにも思えた。そこをもっとしつこくやっていけば、いけるかなっていうのはちょっとあったんですけど……」
 誤算として挙げたのは、ムザラネの右ストレート。対策すべきポイントからは漏れていたという。
「ぼくが我慢する予定だったんですけど……」
 第8ラウンド、左ボディを機に攻め込まれて腰を落とした場面も、その前にもらっていた右に「気が向いていた」と分析した。
 劣勢を強いられながら手を出し、局面の打開を試みたが、顔色を一切変えないムザラネにマシンのごとく攻め込まれる。第9ラウンド終盤、セコンドについていた大橋ジムの大橋秀行会長がいまにもリングに飛び出しそうになり、制止される。その直後、レフェリーはストップを決断した。
「負けちゃいました、我慢比べ。ほんとはぼくが我慢する予定だったんですけど……気合いが足りなかったですね」
 八重樫は完敗を認めた。
「そういう人たちを黙らせるため」の再起。
 遡ること2カ月、10月に話を聞く機会があった。進退に関する話題で言葉を交わした。
 ムザラネ戦を除いても6つの負けを記録している36歳のプロボクサーが引退の瀬戸際に立たされたのは、一度や二度のことではない。そのたびに戦う理由を見つけてはリングに帰ってきた。
 いや、より的確な表現としては「まだ辞められない言い訳や屁理屈をひねり出して」リングに帰ってきた。
 最大の危機は2017年5月、1ラウンドKO負けしたミラン・メリンド戦だ。「打たれもろくなっている」との評にさらされた八重樫は「そういう人たちを黙らせるために」再起を決めた。
「『あいつはもうダメだ』って言われたら『うるせえよ』ってなるんです。逆に『次は八重樫が絶対に勝つよ』と言われる試合ほど不安なものはない。そういうふうに生きてきたので」
 筆者が「こじらせてますね」と相槌を打つと、八重樫は「はい、だいぶやっちゃってます」と笑っていた。
「カッコよく引退できるボクサーじゃない」
 ムザラネ戦を前に、八重樫は「挑戦者という立場が自分に合っている」と繰り返した。また悪魔のささやきを聞いたような気がした。
 もうダメだと言われると、やってやろうと奮い立つ。
 チャレンジャーであることに居心地のよさを感じる。
 共通しているのは、そのメンタル構造には終わりがないということだ。厳しい状況に追い込まれたときほど復帰を後押しする思考法が、八重樫には染みついている。
 だから、「八重樫もさすがに最後」とのムードが漂う今回の敗戦も、どんな結論にたどり着くかはわからない。
 とはいえ、いつか来る終わりのときから目を背けているわけではない。幕の閉じ方について、こんな話をしていた。
「どんなふうになっても、転んで(負けて)ゴールすると思う。ぼくは(3階級制覇を最後に引退した)長谷川穂積さんみたいにカッコよく引退できるボクサーじゃないので。そうしないと、自分自身、ゴールテープを切れないんじゃないかな、と」
「人に言い訳できないくらい完膚なき負けを経験したときはもう、それこそ自分が納得するところだと思います」
結論を出せるのは八重樫本人だけ。
 もろさを否定するために復帰した八重樫は、ムザラネとの我慢比べに負けた。同じ言い訳は2度は使えないから、絞り出せる言葉はどんどん減っていく。
 会見では、「いまの状態では何も言えないかもしれないけど、そういうこと(進退について)を考えなきゃいけない実感もある」と語っていた。
 再び立ち上がるための「言い訳」が、八重樫の中にはまだ残っているのだろうか。おそらく長期戦になるであろう綱引きは、どちらに軍配が上がるだろうか。
 結論を出す権利を、八重樫は持っている。それは、度重なる激闘の勲章として与えられたものであり、誰も奪うことはできない。
 ほかの誰でもなく、八重樫自身が発する言葉を、ただ待つだけだ。

「今を生きていきたい」吾常於此切

https://bit.ly/2QlwN2B
THE ANSWER  2019.12.25

かっこいいぜ、八重樫東…懸命に悔いなく、命を燃やした激闘王「練習は死ぬまでやる」
激闘王は、やはり激しく闘った。23日、ボクシングのIBF世界フライ級タイトルマッチ(横浜アリーナ)。元世界3階級制覇王者・八重樫東(大橋)は、王者モルティ・ムザラネ(南アフリカ)に9回2分54秒TKO負けした。946日ぶりの世界戦で日本男子最年長36歳10か月で王座獲得はならず。代名詞通りの激しい拳の応酬には、生き様が凝縮されていた。
36歳激闘王、世界王座返り咲きへの道「今を生きていきたい」
打撃戦がよく似合う。八重樫は戦った。何度強打を受けても、目は死んでいない。4回。相手の連打に上下左右に顔が揺れた。視線が一瞬だけ天を向いた直後だ。ぐっと敵をにらみ返し、両拳をバチンと合わせた。「しゃー!」。気合を入れ直して襲い掛かる。猛ラッシュで反撃した。
 プロ生活15年。培った技術、衰えに抗う肉体、それらを支える誰にも負けない魂。全てを出し切ろうと、拳を繰り出した。「後半自分も(ペースが)落ちると思っていた。正念場だった」。攻撃に出れば出るほど被弾。陣営はストップのタオルを握っていた。
「八重樫はジムに入ってから、今が一番練習をやっている。この年でこんなに動けるのは惚れ直すよね」
 嬉しそうに目を細めていたのは、大橋秀行会長だった。入門時から見守り、世話をしてきた愛弟子。3度の世界王座獲得を見届け、リング上で喜びを分かち合った。年を重ねるほど、噴き出す汗の量が増えていく八重樫。一回り以上も年の離れた選手たちにも劣らないハードなものだった。大橋会長は驚いていた。
「とにかく練習量が凄い。計量前日までウェート、ロードワークをやっている。試合の1日前なんて普通はやらないよ。そんな選手見たことない。年を取って増やしている。普通は減らすのにね。俺なんか27歳で減らしてたからな」
 IBF世界ライトフライ級王者だった17年5月、八重樫は暫定王者ミランメリンド(フィリピン)との統一戦はわずか165秒でTKO負けした。同級では世界最短記録の屈辱。8か月、ジムに行かなくなった。この間、心が空になる感覚を味わいつつ、かすかに残る情熱を感じ、悔いを残さぬために現役続行を決断。休んだ時間を取り戻すように練習に練習を重ねた。
「単純に気合と根性の練習。量と質を意識している。たくさんやって、グタグタになるまでやって、その中で見えたものを見出す。効率が悪いかもしれないけど、そしたらそれまでだし、壊れたらおしまい。ギリギリのところでやるのがボクシングだし、そこまでやらないと意味がない。なんとなくやって強くなった感じで終わるのか、そうじゃないのか。体の練習は死ぬまでやる。
 いつも危機感はある。しっかりやるべきことを見定めているし、練習量は上げないといけない。キープだと落ちる。若い時はちょっとやればいいけど、年をくうと3倍やらないと。やれなくなることが少なるように。パフォーマンスを落とさない量に合わせて上げていっている」
「常にギリギリの人間」と危機感、井上尚弥も体調管理参考に「八重樫さんはマニア」
 同世代のボクサーは次々とグラブを置いていった。気付けば周りは若手ばかり。「やっていかないと時代に置いて行かれる。危機感はいつもありますよ。常にギリギリの人間なので、いつまでもやれるわけではない。体はいつまでもできない」。危機感に押された体は、若手の何倍もよく動いた。
 努力は裏切らないとは言わないが「量に恩恵は何かしらある」と信じて汗を流した。技術練習に充てたジムワークの量は若い頃と変わらないが、それ以外の肉体トレーニングは追い込み続けた。再起のモチベーションの一つは、スーパーフライ級で4階級制覇。「世界戦にこぎつけるかわからないけど、目の前に通じる道があるのなら、自分の課題を埋める。残りわずかなボクシング人生。一発、一発、命を懸けて戦う」と世界王座返り咲きのチャンスを信じた。
 しかし、昨年秋からWBC世界スーパーフライ級王者シーサケット(タイ)との対戦が、契約寸前で2度破談。今年4月はノンタイトル戦を消化するだけになったが、気持ちを切らすことはない。「できることを最大限に。こういう試合だから手を抜いたり、まあいっかというのはないように。どういうタイミングでチャンスが来るかわからない。会長が勝負をかけてくれる。それを信じてやるのみ」
 合言葉は「懸命に悔いなく」。トランクスやガウンにも刺繍で入れた。計量後はタイマーで計りながら、分刻みで水分摂取。細かくケースに小分けしたサプリメントを飲み込んで常に最高の状態を作り上げた。
 激闘王の汗は、モンスターの心も揺さぶった。同じ大橋ジムには、WBAスーパー&IBF世界バンタム級王者・井上尚弥がいる。最強をほしいままにする26歳の若きスター。ともに研鑽に励む先輩について「30歳を超えた八重樫さんはそうとう気をつけている。(存在は)助かりますね。八重樫さんはマニアなので」と刺激。どのサプリメントをいつ摂取するか。寝起き、寝る前、食事前後。吸収率のいい摂取の仕方を参考にした。
記録より記憶の人間「気持ちが燃えるのはボクサーとして幸せ」
 4月8日のノンタイトル戦。常々「負けたら引退」の覚悟で臨んできただけに、強いとは言えない相手を倒すと安堵感が体中に染みわたった。
「その日の練習にモチベーションを感じてやってきた。やっぱり怖いですよね。勝たなきゃいけない試合ですし、チャレンジする試合よりも恐怖心が大きいですね。まだボクシング人生を続けられるのは凄く嬉しい。きっと会長が大きい試合を組んでくれると思う。それを信じて一日、一日を過ごすしかない。まだボクシング人生が続くことは凄く幸せなこと。今を生きていきたい。
 僕は記録の人間ではない。欲を言えば記憶の人間。みんなの記憶に残る試合がしたいし、燃えるような気持ちになれるのがボクサーとして幸せなこと。14年やってきたので、会長も最後に花道を作ってくれると思う。最後まで付き合ってくれるのかな。自分の中ではいつ集大成になってもいい。向かうところは一つ。終わりに向かっている。そこに向かって今を生きていきたい」
 巡ってきた世界戦のチャンスはフライ級。4階級制覇にはならないが「誰とやるか」と敵を見据えた。被弾数が増えていった8回。相手と距離ができ、一瞬の間を置いて叫んだ。「うあ゛ーー!」。大歓声の降り注ぐ横浜アリーナ。それでも、リングサイドに激闘王の叫びは響き渡った。だが、劣勢を打開できない。9回2分54秒。レフェリーにそっと抱きかかえられた。
「力不足です。止められたのは自分の力不足。相手が強かったというだけ。気合が足らなかった。今回は(3人の)子どもとか、家族とかではなく、全部自分のためだけにやってきた試合。そこで結果を出せなかったのは悔しいです。それもすべては自分の力のなさ、受け止めて考えたい」
 進退を保留。「もう厳しいか」と問われた大橋会長は「ちょっとなぁ……」と下を向いた。今後については歴戦のダメージも考慮しながら、2人で話し合う方針。壮絶なファイトは見られないかもしれない。だが、八重樫東が命を賭し、激しく闘った姿は色あせないはずだ。

2019年12月25日水曜日

覚悟

https://bit.ly/2tIc2Xh
yahoo THE PAGE  12/23(月) 11:03

「井上尚弥がいたから今の俺がある」今夜2年7か月ぶり世界戦に挑む”激闘王”八重樫東の覚悟
プロボクシングのトリプル世界戦(23日、横浜アリーナ)で2年7か月ぶりの世界戦に挑むのが、元世界3階級制覇王者の八重樫東(36、大橋)だ。王者は、名のある強豪、日本人ボクサーを蹴散らしてきたIBF世界フライ級王者のモルティ・ムザラネ(37、南アフリカ)である。激戦必至。”激闘王”の覚悟に迫った。
 前日計量は50.8キロのリミットでクリアした。ムザラネとは40秒近いフェイスオフ。「長いっすよ、別にいいんですけど」。八重樫は会場内の仕切られた控室スペースに帰ると、サプリメント容器に小分けしておいた10種類以上のサプリの錠剤をまるでお菓子でもかじるように次から次へと口にほうりこんだ。
 IBFは当日朝にもう一度計量があるため、本来なら一度、横浜へ帰るが、22日は、都内の計量場所近くのホテルに泊まることにした。幸い会場が、横浜アリーナのため、当日計量後に横浜に借りているワンルームマンションに帰り、試合まで休養を取る。
「時間の流れるスピードがここから早い。自分がやれることをしっかりとやる」
 ライトフライ級時代に「パワーが絶対だという考えがあって」計量後に体重を8キロも増やしボディで倒されたという苦い失敗がある。当日計量のリミットは、プラス4.5キロ。そのままの体重をキープして夜のリングに上がるつもりだという。
「ボクシングは必要最低限、36分間を動ききるガソリンだけを積んで勝負にいった方がいい。相手は戦車。こっちは軽くて小回りが利く戦闘機でいい」
 プロ15年のキャリアで導いた結論である。
 ムザラネへの勝利イメージもできた。過去にWBA世界バンタム級スーパー,IBF世界同級王者の井上尚弥(26、大橋)の次戦の有力候補WBO世界同級王者、ジョンリエル・カシメロ(30、フィリピン)らの強豪を倒し、元5階級王者、ノニト・ドネア(36、フィリピン)への挑戦経験もある王者である。
「一歩間違えると気がつかない間に泥沼に引き込まれる。それが怖い。注意点は左ジャブですね。だから理想は、2Dボクシング。つまり相手の距離に入っていかない平面のようなボクシングでポイントを奪う。3Dの感覚で入りこむと、あのリーチの長いジャブを被弾する。でもジャブが見づらく、2Dが機能しないなら、今までの接近戦より、さらに1歩、2歩前に入っての超接近戦を仕掛ける。相手の反応を見て嫌がることをコツコツやっていくしかない。駆け引きも必要。後の先。そんなボクシングで難攻不落を崩します」
2Dと超接近――。対照的な2つの戦略が用意してある。
「アフリカ人はマラソンと一緒でずっと同じぺースでボクシングができる。相手が落ちても関係がない。そういう人種。でも瞬発的なスプリンター的な部分は弱い。ボクシングはインターバルスポーツ。区切る時間があり、そこはマラソンとは違う。どんな風にして乱打戦に持っていくか。最後は我慢比べになり根性がある方が勝つ」
 2017年5月にミラン・メリンド(フィリピン)に1ラウンドTKO負けをして、IBF席ライトフライ級王座を失った。そこから、8か月、ジムへも行かなかった。
「辞めようと思って練習にいかなかった。もういいかなあと思ってやる気がなくなっちゃった。燃え尽きたというか、ここからどうしていけばいいかわからなくなった。子供もいたし、とりあえず、安定も必要だった。主夫をしていました」
 その間、京口紘人、木村翔、村田諒太らが世界王者となった。
「人の試合を見てもなんとも思わなかった。”俺だって”とは思わなかった。昔は、おいてけぼり感があったものだが、悔しさもなかった。競技者として何も思わなくなったら、もうダメなんだろうなと。すっからかんだった」
 だが、自分には最終的にボクシングしかないことに気づく。
 2018年3月に再起戦。4階級制覇を新たな目標に掲げていた。同年8月には世界戦経験のある向井寛史(六島)との「引退化、世界戦か」を賭けたサバイバルマッチにも7回TKOで勝った。
「4階級制覇は、あくまでも名目。そう言わないと戻ってこられない気もした。またライトフライ級でと言っても、えーと思われるのも嫌だったしね。実際、ボクシングができれば何級でもよかった。世界タイトル戦の事情って15年もやっていればわかります(笑)。向井に勝ったときは、スーパーフライ級で、4階級でも行けるかな?と思ったけれど、割り込んでいけるランキングではなかった」
 その後、WBC世界スーパーフライ級王者、シーサケット・ソー・ルンヴィサイ(タイ)への挑戦が内定したが、シーサケットが防衛に失敗して話は流れた。以降、世界戦の話は出てこず、今年4月に復帰3試合目を行ったが、不思議と焦りはなく、モチベ―ションの維持に苦労しなかったという。
「ジムに行かなかったときの自分は死んでいた。でも戻ってきた。年に1、2試合くらいしかできなかったし世界戦の話もシーサケット戦がパーになってからなかったけれど、そこへ向かう時間、”俺は生きている”という実感があった。もう後がないのはわかっている。だから今の時間を大事にしたい、というのがモチベーションだったのですかね?」
 2年と7か月の時間も長くは感じなかった。
「世界戦をやりたいという気持ちがなかったわけではないが、それよりもトレーニングや技術に新たな発見があったり、やりたいことが出てきたりして、ああでもない、こうでもないと、やっているうちに時間が過ぎた。感覚的に長い、とは感じなかった。逆にもう試合か?という気持ちですよ。あっという間だった」
 11月1日からジム近くのワンルームマンションで一人暮らしをしてきた。
 朝は、野木丈司トレーナーの指導のもと階段を使っての過酷なラントレ、午前中にジムでフィジカルトレーニングを行い、午後にジムワーク。家庭を離れてのボクシング漬けの生活を続けてきた。
「自分ことしか考えない状況を作りたかった」
 約2か月の間に家に帰ったのは2度だけ。電話もしない徹底ぶり。次女は八重樫が家を出るとき泣いていたという。
 奥さんからは、「学校の書類はどこにある?」「送り迎えできない?」と、SOSの連絡もあったが、心を鬼にした。
「僕もつらいし、家族もつらい。昔は息子のため娘のため、子供たちのために頑張ろうと思っていた。基本、今も、その気持ちは変わらないが、今の心境は自分のため。エゴイストじゃないが」
 長男は中2になった。
「中2にもなると、親の言葉は、さほど聞いていない(笑)。でもね。見ている。親の姿は、こういう仕事だから、なおさら目に入る。あいつに教えられるのは姿でしかない。言葉はいらないんです。”何かに一生懸命であることは、恥ずかしいことでないんだよ。何かを手に入れるためには、一生懸命やらないと手に入らないんだよ”ということを教えるのは言葉ではなく、お父ちゃんの姿なんです」
 八重樫は、36歳の年齢から一度、練習を休むと感覚を失い、取り戻すのに時間がかかるからとギリギリまでハードなトレーニングを続けた。肉体と精神をとことん研ぎ澄ましてきた。
 覚悟はある。
 負ければ引退か?
 ストレートに聞くと顔をくしゃくしゃにした。
「12月23日以降のスケジュールはない。ノープラン。次の日からの人生は、この試合が終わらないとわからない。23日で僕のボクシング人生は一度、終わる。その先の新しい八重樫がどうなるのか。この試合でしかわからない」
 勝ってもスケジュールは白紙?
「ただ勝ち逃げはしない。ベルトを持った人間の責任であり、世界戦の事情は色々と知っていますから(笑)。チャンスをもらったからこそ、そこからの恩返しがある。キャラクター的に綺麗に終わるボクサーじゃない。ネクストマッチがあるなら、そこへ挑戦していくのが自分らしい」
 大橋秀行会長は「勝てば4階級も」と次なるプランを掲げた。
「今回、勝てば、その望みも出てくるのかなと」
 八重樫もまんざらでもない。
 井上尚弥がWBSSの決勝でノニト・ドネアを激闘の末、破ったことで、大橋ジム全体が活気を帯びている。井上尚弥の高校時代のスパー相手を八重樫が務めたのは有名な話だ。5年前に井上尚弥がスーパーフライ級に転級してからはやらなくなったが、モンスターと拳を交えた日々は、激闘王・八重樫を2年7か月ぶりに世界戦リングへ立たせる確かな礎となった。
「尚弥の存在は、もはや刺激ではない。スパーリングをしたのは、尚弥がライトフライ級時代だけど、その経験があったからこそ、引き上げられた。あいつがいないと、こんなに長くボクシングをできていないと思う。こいつにスパーでも絶対に負けたくねえと思った時期もあった。ぶっちゃけやりたくはなかったが、負けたくないとやってきたからこそ、今の俺がある。あの兄弟のおかげで強くなれたのは、事実。これは本当。みんなでスパーしたが、僕が一番年上。だからこそ絶対負けたくねえと思っていた」
 八重樫は解説席に座る井上尚弥にリング上からどんなメッセージを送るのか。
「武士道が勝つか。アフリカ系の身体能力が勝つか。我慢比べになったとき、自分が何を考え、どうするのか。耐えられず手が止まるか、このやろうと我慢して勝負にいくのか。そのときの自分を見てみたい。そこで心が折れるならボクシングを続けていても意味がない。粘り勝ちするのが八重樫、そこが僕のスタイル、全部を出せば、いろんな意味で納得し、勝利という結果に落ち着く。自分の持ち味で勝つのが一番楽しいでしょうね。だから楽しみ」
 決戦のゴングは数時間後。ムザラネは一発のパンチ力はなく、攻守の切り替えをしながらスタミナ消費を避けるため、おそらく終盤まで試合はもつれ、足を止め合っての壮絶な殴り合いになるだろう。最後まで立っているのは八重樫。横浜アリーナに感動のドラマが待っている。

負けました

https://bit.ly/2SnDbZR
八重樫東選手のInstagram 14時間前

おはようございます。
ご報告おそくなりました。
試合負けました。
たくさんの、本当にたくさんの応援ありがとうございました。
みなさんの応援がちからになりました。
ムザラネ選手強かったです。
身体は元気なのでとりあえず走ります。
本当にありがとうございました。

graacamma 👊
toshiaki_ohoka 👍
yaegashi 前に、前に、前に・・・胸が熱くなりました。
4182hide 熱い試合ありがとうございました❗お疲れ様でした
soto_n50 本当にお疲れ様でした。熱い試合でした🔥胸を張って好きなボクサーは八重樫選手だと言えます!!
aj23aj23aj お疲れ様でした! 今はただ休んでください🙌 激闘王、感動をありがとうございました!
takamitsu.nida お疲れ様でした。 熱い気持ちをもらえました✨ また日々一生懸命頑張ろうって本気で思いました!! 岩手の誇りですよ✨
kaz6987 こちらこそ感動をありがとう! 
nobunaga225 カッコ良かったです!お疲れさまでした!
azs___2342 最後まで負けじと向かっていく姿、とても勇気づけられました。自分も頑張ろうと思えました。ありがとうございます。しっかり休んでダメージを抜いて、お体大切にしてください。
mugen_yamaguchi 八重樫さんの闘い、今も心に熱く響いてます!お疲れ様でした!
rio.s0408 お疲れ様です!

2019年12月22日日曜日

驚異の長いリーチから距離が掴みづらいが、八重樫の激闘に期待したい

https://bit.ly/35OfJsK
イーファイト 2019/12/22(日)UP

八重樫東「勝っていい正月を迎えたい」、ムザラネ「期待してほしい」=前日計量
 12月23日(月)神奈川・横浜アリーナで行われる『FUJI BOXING トリプル世界戦』の前日計量が都内にて13:00より行われ、『IBF世界フライ級タイトルマッチ』で対戦する王者モルティ・ムザラネ(37=南アフリカ)と、元世界3階級制覇王者の挑戦者・八重樫東(36=大橋)は共にリミットいっぱいの50.8キロでパスした。
フェイスオフの撮影では、両者は虚勢を張ることもなく、しばらく見合い、途中から笑顔に切り替えたが、どちらもベテランらしく余裕をアピールしたという様子だった。
計量をクリアーした八重樫、タイトル獲得なるか
 計量を終えた心境を八重樫は「ここからは時間の流れが本当に早いんで、できることをしっかりやって、明日はいいコンディションでリングに上がりたい。ここからの調整、つまりリカバリーの大切さをよく理解しているので慎重に行いたい」と語った。
 2年半ぶりの世界戦に向け、そのリカバリーには「炭水化物」をテーマとしている。
「特別なものを摂らない。いつもの計量では100グラムくらい下回ってきたけど、今回はリミットいっぱいだったのが嬉しかった。明日、持っている力をすべて出し切るコンディションを作ってベルトを奪いたい」とコメント。
 そして「勝っていい正月を迎えたい」と、多くの階級で修羅場をくぐり抜けてきたベテラン挑戦者は笑みを見せた。
王者ムザラネも計量パス
 対する王者ムザラネも「すべてにおいていい練習をしてきた」と落ち着いた様子。「やれることはやってきたので、戦う準備ができている。期待してほしい」とこちらも余裕の口ぶりだった。
 ムザラネのジムがあるヨハネスブルグの高度は1700メートルあり、ムザラネのトレーナーは「高度が高いため、普段の練習が高地トレーニングになる。スパーリングなど、8〜9週間行なってきた。とてもよく仕上がっている」とコンディションに自信を持つ。更に一昨日の予備検診では身長160.5cmと八重樫とほぼ同じだったが、リーチは175cmと八重樫のリーチ164.0cmよりも11cmも長い。通常のボクサーより驚異的に長いリーチから距離が掴みづらくなるが、八重樫の激闘に期待したい。

あとは任せろ、明日は応援よろしくお願いします

https://bit.ly/2EPdycl
八重樫東選手のfacebook 23分前

本日計量も無事終わり、あとは明日リングにあがるだけ。
大橋ジムの今年最後の試合です。
今日カツキからバトン受け取りました。
あとは任せろ。
明日は応援よろしくお願いします。



終始穏やか、勝って良い正月を迎えたい

https://bit.ly/34NoLVm
BOXING MOBILE 2019.12.22 18 : 39 : 14

前日計量 八重樫東「勝って良い正月を迎えたい」
 IBF(国際ボクシング連盟)フライ級タイトルマッチ、王者モルティ・ムザラネ(37=南アフリカ)vs世界3階級制覇王者で同14位の八重樫東(36=大橋)の前日計量が22日、都内のホテルで行われた。
試合はWBA世界ミドル級王者の村田諒太(帝拳)の初防衛戦、WBC世界ライトフライ級王者の寺地拳四朗(BMB)のV7戦と合わせ、「FUJI BOXING」トリプル世界戦として行われ、当日夜7時からフジテレビ系列で全国中継される。
 今年5月に続く日本2戦目のムザラネは、慎重に秤に上がるとリミットの50.8kgでクリア。ペットボトルの水をグイッと飲み一息ついた。続けて、2年半ぶりの世界戦となる八重樫も同じくリミットを計測。ガッツポーズを決めると同年代の二人は向き合い、ムザラネが左腕を突きだすと八重樫もやり返し、約30秒間のフェイスオフで闘志を高めた。
ここからは時間が早いと八重樫
 計量後、八重樫は「フェイスオフは長かったですね。ここからは時間の流れが経つのが早いので、コンディションをしっかりと作ってリングに上がる。勝って良い正月を迎えたい」とコメント。表情は終始穏やかで試合を心待ちにしているようだった。
 その後のルールミーティングでムザラネが日本製の赤、八重樫が青のグローブを使用すると発表された。
■計量結果
王者 モルティ・ムザラネ
体重:50.8kg
体温:36.4℃
脈拍:59/min
血圧:110/73mm/Hg

挑戦者 八重樫東
体重:50.8kg
体温:36.0℃
脈拍:45/min
血圧:120/87mm/Hg

正月を故郷で迎えられるよう頑張ります

https://bit.ly/2MhOxek
スポニチ 2019年12月22日 14:48

八重樫東 国内男子最年長世界王座奪取へ計量クリア、ムザラネとにらみ合いも淡々
 ボクシングのトリプル世界戦(23日、横浜アリーナ)の前日計量が22日、東京・九段のホテルグランドパレスで行われ、6選手とも一発パスした。WBA世界ミドル級タイトルマッチは初防衛戦に臨む王者・村田諒太(帝拳)がリミットより200グラム軽い72・3キロで、挑戦者の同級8位スティーブン・バトラー(カナダ)がリミットの72・5キロ。IBF世界フライ級タイトルマッチは同級14位の元3階級制覇王者・八重樫東(大橋)、3度目の防衛を狙う王者モルティ・ムザラネ(南アフリカ)ともにリミットの50・8キロでクリアした。WBC世界ライトフライ級タイトルマッチは7度目の防衛戦となる王者・寺地拳四朗(BMB)がリミットを100グラム下回る48・8キロ、挑戦者の同級12位ランディ・ペタルコリン(フィリピン)は700グラムも軽い48・2キロだった。
国内男子最年長となる36歳10カ月での世界王座奪取を目指す八重樫は、ムザラネとのフェースオフで15秒ほど対峙(じ)したあと、互いに拳を突きだして約30秒間、再びにらみあった。「長かったですね。別にいいですけど」。水分摂取後、菓子をぱくつくようにサプリメントを口に放り込んだ八重樫は淡々としていた。通常の試合も世界戦も「どこでやろうと計量は一緒」と話したが、試合当日までのリカバリーの重要性は身に染みて分かっている。23日午前8時の当日計量では4・5キロまで増量が認められており、「そこまで戻せれば」と話した。
 右手首には「グラアカ釜石ベース」と記された黒いリストバンド。「力をもらっている」という岩手県釜石市の総合格闘技道場の代表・平野仁氏からもらったもので、同氏から送られた言葉「懸命に悔いなく」を今回もトランクスとガウンに入れた。「一緒にリングに上がるつもり」と話した八重樫は、地元・岩手から来たテレビ局の取材に「勝っていい正月を(故郷の)北上で迎えられるよう頑張ります」と答えた。なお、試合用グローブはいずれも日本製8オンスで、色はムザラネが赤、八重樫は青を使用する。

柔和で快活、ふんだんの笑顔で

https://bit.ly/35PcXDo
ボクシング・マガジン編集部 2019-12-22

【ボクシング】トリプル世界戦 村田諒太、寺地拳四朗、八重樫東ら6選手とも一発パス
 23日、横浜アリーナで行われるトリプル世界戦の前日計量は22日、東京・九段のグランドパレスで行われ、出場する村田諒太(帝拳)ら6選手とも、一発でリミットをパスした。戦いはいよいよ明日、ゴングを迎えるだけとなった。
 計量の結果は以下のとおり。
WBA世界ミドル級タイトルマッチ
村田諒太(帝拳) 72.3キロ
スティーブン・バトラー(カナダ) 72.5キロ
IBF世界フライ級タイトルマッチ
モルティ・ムザラネ(南アフリカ) 50.8キロ
八重樫東(大橋) 50.8キロ
WBC世界ライトフライ級タイトルマッチ
寺地拳四朗(BMB) 48.8キロ
ランディ・ペタルコリン(フィリピン) 48.2キロ

村田諒太&スティーブン・バトラー
 計量はボクシングにとって大事なイベントでも、いまだ勝負に至る『経過』に過ぎない。無事にパスしながらも、村田の表情はどこまでも静かだった。
「とくにやってやろうという気持ちにはなっていません。ただ、計量にパスしただけのことです」
 ごく当たり前のことをやっただけと、穏やかな表情で語る。
「当然、緊張はありますが、ベルトを守ると強く意識しているわけではなく、明日はベストを尽くしたいとだけ思っています。着飾ることなく、無理に功に走ることなく、やるべきことをやるというところですか」
 すべてはリングに持っていくと、そんな心境なのだろう。

 八重樫はその人柄のとおり、柔和で快活だった。
「(計量を終えた)ここから時間の流れが速くなっていくんです。やることをやって、いいコンディションでリングに上がるだけです」
 故郷・岩手から取材に来たテレビカメラに向かって、「がんばりますので、応援よろしくお願いします」とふんだんの笑顔を見せた。

 寺地はひょうひょうとした会話に、安堵を漂わせた。実は水分を絶つのをこれまでの計量3日前から2日前に変えた。
「はじめてやから、どうなんやろうと。結果、疲れもないし、よかったです」
 これが7度目の防衛戦。すっかり安定王者の風格も出てきた。大事な世界戦を前に初めての試みに挑んだのも余裕の表れだ。
 なお、52.5キロ・リミットの8回戦で、15ヵ月ぶりの試合を行う元3階級制覇王者ローマン・ゴンサレス(ニカラグア)もリミットいっぱいでパスしている。

多くの人に愛され、応援してもらえる選手はそういないだろう

https://bit.ly/35QY3wA
河北新報 2019年12月22日日曜日

河北春秋
彼のように多くの人に愛され、応援してもらえる選手はそういないだろう。プロボクシングの元世界3階級制覇王者、北上市出身の八重樫東(あきら)選手(36)。23日、2年7カ月ぶりの世界戦に挑む▼直近のタイトルを失って以来、目指してきたのは日本人初の4階級制覇。だが、今年6月に井岡一翔(かずと)選手に先を越されると、その後も交渉はまとまらず、既に制した階級の王座を再び狙うことになった▼無念だったに違いない。それでも「また世界戦の舞台に立てることをうれしく思う」。相手が40戦38勝2敗の強敵で、自身と同じ学年であることに奮い立った。11月、他階級の最強決定トーナメント決勝で井上尚弥選手を苦しめた相手が36歳だったことにも刺激を受けた▼打たれたら打ち返す、激しい闘いでファンの心をつかんできた。年齢を重ね、肉体的にも精神的にもきつくなる中、そのスタイルを貫いていることには驚かされる。プロデビューして15年、今回が14度目の世界戦になる▼競技人生は最終盤を迎え、勝敗に関係なく、今後はどの試合も進退に影響してくる。八重樫選手は自らの引き際について自著にこう書いている。「持っている感覚、反応が少しでも鈍ったときが限界」。その時が先であることを願いつつ、勇姿を心に刻んでいきたい。(2019.12.22)

リカバリーをしっかり…ロマゴンからのエール

https://bit.ly/372Q7Zw
日刊スポーツ 2019年12月22日15時43分

八重樫東が計量パス、復帰の英雄ロマゴンから激励も
ボクシング・トリプル世界戦の前日計量が22日に都内で行われた。23日に横浜アリーナで、元世界3階級制覇王者八重樫東(36=大橋)は、IBF世界フライ級王者モルティ・ムザラネ(37=南ア)に挑戦する。ともにリミットの50・8キロでクリア。フェイスオフではにらみ合ったが、最後に握手を交わして友好ムードだった。
2年7カ月ぶりの世界戦で第一関門を突破にも、その後は表情を緩めることはなかった。「ここからの時間の流れは速い。リカバリーは大事。やることをしっかりやりたい」と口元を引き締めた。
「きっちり戻したい」と、当日計量の上限4・5キロまで戻す作業がある。この日泊まるホテルに向かったが、まずは持参した山芋、大根おろしにおかゆを食べる。夜はうなぎが恒例で体力回復に努める。
前座ではロマゴンことローマン・ゴンサレス(32=ニカラグア)が、1年3カ月ぶりに復帰する。八重樫が前回のWBC同級王者時代の14年に、V4戦で初めてTKO負けした相手。「八重樫とはいい時間共有した仲。再会できてうれしい。勝つと思うし、応援している」。4階級制覇の英雄から、八重樫に何よりのエールとなった。
八重樫の挑戦を受けるムザラネは「コンディションはとてもいい。パーフェクト。何の不安もない」と自信を見せた。

赤い帽子を被って勝利のプレゼント

https://bit.ly/2MiSpM0
はる3:16さんのTwitter 午後3:02 · 2019年12月22日

八重樫が赤い帽子を被ったら、まんまサンタクロース。勝利のプレゼントを配って歩くつもりだな。配送業経営だけに。

村田諒太らトリプル世界戦、全選手計量クリア 36歳八重樫東、V7狙う寺地拳四朗もパス(THE ANSWER)

出場6選手が全員一発でクリア

https://bit.ly/370jpI8
Boxing News(ボクシングニュース) 2019年12月22日日曜日


トリプル世界タイトルマッチあすゴング
 あす22日、横浜アリーナでゴングとなるトリプル世界タイトルマッチの計量が22日、東京・九段下のホテルグランドパレスで行われ、出場6選手が全員一発で合格した。
 WBAミドル級王座の初防衛戦を迎える村田諒太(帝拳)は72.3キロ。「あしたの試合にベストを尽くすだけ」と繰り返し、多くを語らずに会場をあとにした。
 挑戦者8位のスティーブン・バトラーはリミットの72.5キロをマークし、「あすが待ちきれない。必ずいい試合をお見せする」とマネジャーを通じてコメントを残した。グローブは村田がエバーラストの黒、バトラーがライバルの白を使用する。
セミのIBF世界フライ級タイトルマッチは、王者モルティ・ムザラネ(南アフリカ)と、挑戦者14位の八重樫東(大橋)はともにリミットの50.8キロであすの試合に進んだ。
 これが14度目の世界戦となる八重樫は「ここからの時間がものすごく早い。自分のやるべきことをしっかりやって、いいコンディションでリングにあがらないといけない」とベテランらしいコメント。トランクスに張り付けた「懸命に悔いなし」を実戦する。
 グローブはともにウイニングで王者ムザラネが赤。挑戦者の八重樫が青。「ここまで減量を含めて楽しくやってきた」という八重樫は「早く帰りたいので、グローブチェックは速攻で終わらせた」と笑いながら会場をあとにした。
 WBC世界L・フライ級タイトルマッチは7度目の防衛を目指す王者の寺地拳四朗(BMB)が48.8キロ、挑戦者12位ランディ・ペタルコリン(比)が48.2キロでリミットの48.9キロをクリアした。
 今回から減量で水抜きを本格的に導入したという拳四朗は「水を飲んだ瞬間に汗が出てきたビックリした」と干しイモをパクつきながらいつも通りリラックスした様子。「明日はいいイメージがある。いつも通りにやるだけ」とV7に自信満々。こちらは両選手とも黒のウイニングを使う。

2019年12月21日土曜日

ヤエちゃん

https://bit.ly/2rhBlyL
本間暁さんのfacebook 54分前

12月21日 都内ホテル
八重樫
「村田の横に並びたくないなぁ。
だってデカイんだもの」
村田
「なに言ってんスか~、ヤエちゃん」
拳四朗
「え? なんのことですか?」

#八重樫東
#村田諒太
#寺地拳四朗ー 友達: 八重樫 東

チャレンジャーの意気込み

https://bit.ly/2EIED0R
東スポ 2019年12月21日 15時44分

【ボクシング】V7目指す拳四朗、2年半ぶり世界戦の八重樫が意気込み
ボクシングのトリプル世界戦(23日、横浜アリーナ)の公式会見が21日、都内で行われ、7度目の防衛戦に臨むWBC世界ライトフライ級王者・寺地拳四朗(27=BMB)は、今回からリングネームを本名に戻して戦うとあって「しっかり名前をアピールをしたい。いつも通りもらわず当てて、カウンター狙いでKOできたら」と話した。
 また約2年半ぶりの世界戦で、IBFフライ級王者モルティ・ムザラネ(37=南アフリカ)に挑む元3階級王者の八重樫東(36=大橋)は「このチャンスをくれた関係者の皆さまに感謝しています。世界王者だった時も常にチャレンジャーの気持ちで戦っていたので、僕にはこの立場が合っている」と意気込んだ。

チャレンジャー「気合も入っている」

https://bit.ly/2Silhrt
中スポ 2019年12月21日 15時15分

2年7カ月ぶり世界戦 挑戦者・八重樫東「気合も入っている」
◇23日 ボクシング・トリプル世界戦(横浜アリーナ)
 セミファイナルで、IBFフライ級王座に挑む元世界3階級制覇の八重樫東(36)=大橋=は2017年5月以来の世界戦。21日の記者会見で、「2年半ぶりに大きな舞台に立てることをうれしく思う。ファイトスタイルを含め、いつまでもチャレンジする気持ちを忘れない。気合も入っている」と挑戦者の立場を歓迎した。対戦相手は王者モルティ・ムラザネ(南アフリカ)。

「あさっては自分の腕が上がる」と「いつもどおりですよ」と笑顔で返し、会場を後にした。

https://bit.ly/34PWHRC
スポーツ報知 2019年12月21日 14時59分

八重樫東「あさっては自分の腕が上がる」最年長王座奪取を明言
◆プロボクシング 報知新聞社後援WBA世界ミドル級(72・5キロ以下)タイトルマッチ12回戦 王者・村田諒太―同8位スティーブン・バトラー▽IBF世界フライ級(50・8キロ以下)タイトルマッチ12回戦 王者モルティ・ムザラネ―同世界14位・八重樫東▽WBC世界ライトフライ級(48・9キロ以下)タイトルマッチ12回戦 王者・寺地拳四朗―同級12位ランディ・ペタルコリン(23日、横浜アリーナ)(12月23日、横浜アリーナ)
トリプル世界戦の記者会見が21日、東京・千代田区のホテルグランドパレスで行われ、IBF世界フライ級王者モルティ・ムザラネ(37)=南アフリカ=に挑戦する八重樫東(36)=大橋=が王座奪取を宣言した。
 「同年代の元世界王者との対戦はぶつかり合いで、いい試合になるだろう。だが、手を上げられるのは自分」と話した王者に対し、八重樫も「チャレンジャーとして臨む世界戦は久々だが、そういう立場は自分に合っていると思う。常にチャレンジャーの気持ちを忘れずに。こういう立場は居心地が良く、でも気合は入っている。あさって(23日)は自分の腕が上がる」と同じような表現で返し、勝利を宣言した。
 勝てば36歳11か月での日本男子最年長世界王者となる。だが、気負いはない。「いつもどおりですよ」と笑顔で返し、会場を後にした。

世界王座返り咲きへ「全てぶつける」

https://bit.ly/2ZaT1Zi
スポニチ 2019年12月21日 13:41

八重樫東 世界王座返り咲きへ「全てぶつける」、王者ムザラネは必勝宣言

ボクシングのトリプル世界戦(23日、横浜アリーナ)の最終記者会見が21日、東京・九段のホテルグランドパレスで開かれた。IBF世界フライ級タイトルマッチで世界王座返り咲きを狙う挑戦者の同級14位・八重樫東(大橋)は「2年半ぶりの大きな舞台。久しぶりの世界戦で現場の雰囲気を楽しんでいる。同年代のムザラネ選手と試合できるのを喜びに思い、全てぶつけるつもり。あさって(23日)はきっと自分の手が上がっている」と抱負を語った。今回は挑戦者という立場だが、「ファイトスタイルを含めてチャレンジャーの立場が合っていると思うし、チャレンジャーの気持ちを忘れずに戦いたい。居心地良く、気合も入っている」と説明した。
 一方、3度目の防衛戦となる王者モルティ・ムザラネ(南アフリカ)は「再び日本で試合できることに感謝している。八重樫は元王者で自分と同年代だが、私が今回も倒すという意気込みは変わらない。今回も勝つと思っている」と必勝宣言。「いい試合になると思うが、最後にリングで手が上がるのは自分だ」と話した。
 なお、オフィシャルはレフェリーがマリオ・ゴンザレス氏(アルゼンチン)、ジャッジはデオン・ドゥワルテ(南アフリカ)、ジョナサン・デービス(フィリピン)、吉田和敏(日本)の3氏が務める。

7カ月で7・5センチ増、笑いながら会場を後に

https://bit.ly/2ZbYZsK
デイリースポーツ 2019.12.21
八重樫東が苦笑 王者ムザラネのリーチが大幅増…想定外7カ月でプラス7・5センチ

ボクシング3大世界戦の予備検診が20日、都内で行われ、6選手はすべて異常なしと診断された。スティーブン・バトラー(24)と初防衛戦を行うWBA世界ミドル級王者・村田諒太(33)はIBF世界フライ級王者モルティ・ムザラネ(37)に挑戦する八重樫東(36)とアマチュア時代の話に花を咲かせ、“八重ちゃん効果”と呼んでリラックスムード。好仕上がりをアピールし、勝利に自信を示した。

 約1年7カ月ぶりの世界王座奪取を目指す元3階級制覇王者の八重樫は「久しぶりの世界タイトルマッチで、不安半分、ワクワク半分のいい緊張感の中で過ごしています。当日は覚悟を決めてリングに上がるので、応援よろしくお願いします」と決意表明。だが、ムザラネのリーチが5月の前戦から7・5センチも伸びて身長160・5センチながら175センチに達したことに驚きを隠せず、「ちょっと…、想定よりも長かった」と苦笑した。
 所属ジムの大橋秀行会長も「あんなのいねえよな。初めて見たよ」と驚異的な長さのリーチに驚がく。八重樫は「それがきっとアダになるんじゃないですか」と笑いながら会場を後にした。

「アミーゴ!!」

https://bit.ly/2Q5ZyjL
八重樫東選手のInstagram 46分前

本日は調印式でした。
遠くから「アミーゴ!!」とかつて拳を交えたロマゴンが声をかけてくれました。
また同じ興行に出るのは感慨深いですね!何気に3回目笑
明日は計量。。そしていよいよです。

ma.sa2961 八重樫さん🤗✨頑張って下さい👊😄📢👑
sora26_nana530 いよいよですね💓🥊😍頑張って下さい😊💕
masa3636 八重樫選手はどの試合でも激闘後に相手選手と健闘を讃えあう姿にいつも感動しています。頑張って下さい。
chaco55 もうドキドキ💓します‼️楽しみにしてます🥊頑張って下さい❤️❤️❤️
monster.marin_0325 八重樫さん応援してます!頑張ってください!!
tviloria93 Let's go!! Fighto 💪👊
ssk_box とてもいい写真ですね!八重樫さん頑張ってください!!
riko.gk 昨日、ロマゴンvs八重樫選手の試合をYouTubeで見て感動して涙が出ました。
月曜日の試合は会場で応援させていただきます!楽しみにしています!頑張ってください✊🔥
yoshitsugu.yamaguchi あの試合からボクシングファンになりました!頑張ってください!!!🎉
hayato_no_anpunch 🔥🔥🔥🔥🔥🔥🔥
rizinsamurai あの試合で八重樫さんとボクシングにどハマりしました!2人が並んでる姿が感慨深いですね!明後日世界チャンピオンに返り咲いて下さい!期待してます!

世界戦14戦目、王座返り咲きを宣言

https://bit.ly/38Zr8bd
日刊スポーツ 2019年12月21日14時40分

八重樫「明後日ボクの手が上がる」王座返り咲き宣言
ボクシング・トリプル世界戦の記者会見が21日に都内で行われた。23日に横浜アリーナで、元世界3階級制覇王者八重樫東(36=大橋)はIBF世界フライ級王者モルティ・ムザラネ(37=南ア)に挑戦する。2年7カ月ぶりの世界戦で連日の公式行事に「このような大舞台に立てて、うれしく思っている。雰囲気を楽しんでいる」と笑みを見せて話した。
今回は世界戦14戦目で6度目の挑戦となる。「ボクはファイトスタイルを含めて、チャレンジャーがふさわしい。常にチャレンジの気持ちで、居心地もいい」。同学年のシルバー対決にも、あくまで攻めの姿勢を貫いていく。「喜びの思いのすべてをぶつける。あさってはボクの手が上がる」と王座返り咲きを宣言した。
王者ムザラネは2試合連続で日本での防衛戦となる。「再び日本に来られてうれしい。同年代の元王者との対戦だが、意気込みは変わらない」と、小声ながらも意欲を示した。09年から15連勝中と10年以上無敗を誇る。「腕が上がるのは自分」とV3を確信していた。

2019年12月20日金曜日

リラックス

https://bit.ly/2s8fnOV
本間暁さんのfacebook 2時間前

12月20日 都内ホテル
会見中、リラックスした表情を見せる八重樫東選手。

#八重樫東
#大橋秀行会長
#松本好二トレーナーー 友達: 八重樫 東、松本好二

村越裕昭 八重樫選手!めちゃくちゃ応援しています!

明日は調印式、楽しんで試合に臨みます

https://bit.ly/2PFrH27
八重樫東選手のInstagram 2時間前

一緒に写ってる怖そうな人は、村田諒太です。
予備検診行ってきました。
ムザラネ選手いい雰囲気を持ったチャンピオンでした。
しかもめちゃリーチ長くてビックリでしたが、それも含めて楽しんで試合に臨みます。
目覚ましジャンケンありがとうございました。
明日は調印式です。よろしくお願いします。

suzuki.naoki.3 応援行きますね‼️頑張ってください👊
kana.matsumoto.3572 朝のジャンケン八重樫選手に勝ちました✋試合頑張ってください‼️
kamakiri99 試合もーすぐですね。絶対勝ってくださいね!☺️👍応援してます。
momo.830.6966 会場で応援します👊👊👊
mi0731ri1214 TVの前で全力応援します🔥
iguchitakahiro123 八重樫東の方がカッコイイ!
luckycatkonkon 頑張ってくださーい💯
kazuya_723 激闘王頑張ってください😊
chaco55 めちゃ応援します📣頑張って下さい❤️❤️❤️

八重樫先輩がいたから“八重ちゃん効果”

https://bit.ly/2twIegc
デイリースポーツ 2019.12.20

村田諒太、リラックスの理由は“八重ちゃん効果”3大世界戦予備検診
ボクシング3大世界戦(23日、横浜アリーナ)の予備検診が20日、都内で行われ、WBA世界ミドル級タイトルマッチの王者・村田諒太(34)=帝拳=と挑戦者スティーブン・バトラー(24)=カナダ=、IBF世界フライ級タイトルマッチの王者モルティ・ムザラネ(37)=南アフリカ=と挑戦者・八重樫東(36)=大橋=、WBC世界ライトフライ級タイトルマッチの王者・寺地拳四朗(27)=BMB=と挑戦者ランディ・ペタルコリン(27)=フィリピン=の6選手はすべて異常なしと診断された。
 初防衛戦の村田は検診後に笑みを浮かべながらバトラーとの写真撮影に応じるなどリラックスムード。10月の対戦発表会見でも顔を合わせているが、バトラーの印象を「少し細くなった。いいコンディションを作っているんじゃないかと思います」と話した。
 自身の状態にも「いいと思います。すごくいいトレーニングができたので。自信持ってリングに上がりたいと思います」と手応え十分。「しっかり結果を残せると思うので、期待して下さい」と意気込みを示した。
 リラックスしていた理由は「八重樫先輩がいたから。(関東大学ボクシング)リーグ戦の話をしていました。1年の時のメンバーがどうだったとか」と、同じアマチュア出身の八重樫と昔話に花を咲かせていたことが理由と説明。「今までの調整がどうだったとかは関係なくて、“八重ちゃん効果”です」と笑いを誘いながら、「まあ、6回目の世界戦ですし、こういうことにも慣れてきたのかな」と余裕を漂わせた。

久しぶりの世界戦の雰囲気を楽しんでいる様子

https://bit.ly/2tzxuO9
スポニチ  2019年12月20日 14:22

八重樫相手のムザラネ 驚異のリーチ、11センチ上回るも冷静「集中力高まっている」
ボクシングのトリプル世界戦(23日、横浜アリーナ)の予備検診が20日、都内のホテルで行われ、出場6選手とも異常なしと診断された。IBF世界フライ級タイトルマッチでは王者モルティ・ムザラネ(南アフリカ)が身長1メートル60・5ながらリーチは1メートル75と驚異の数値をマーク。身長は1メートル60とほぼ同じながら、リーチ1メートル64の挑戦者・八重樫東(大橋)を11センチも上回った。
 ムザラネは今年5月の黒田雅之(川崎新田)戦ではリーチ1メートル67・5。7カ月で7・5センチも伸びたことになり、計測方法が異なっていた可能性も考えられるが、八重樫陣営に衝撃を与えるには十分だった。八重樫は初対面の王者の印象について「凄く物腰が柔らかく、いい雰囲気を持ったファイターと思った」と話す一方、1メートル70ぐらいと想定していたリーチに関しては「想定より長かった」と驚いた様子。指導する大橋秀行会長も「公開練習を見て手が長いとは思っていたが、まさかね。1メートル60の身長で1メートル75というのは初めて見た。ビックリした」と目を見張った。もっとも、2年半ぶりの世界戦となる八重樫は久しぶりの世界戦の雰囲気を楽しんでいる様子。「リーチが長いのは分かっていた。織り込み済みです」と話し、「それ(長いチーチ)があだになると思う」と逆手に取っての戦い方を示唆した。
 一方、ムザラネは「リーチの長さが試合を左右するとは思えない。(11センチのリーチ差は)知らなかった」と冷静そのもの。日本独特の世界戦前の公式行事を「日本らしくてエキサイティング」と評し、「あと数日しかないのでワクワクしているし、集中力が高まっている。試合が楽しみ」と語った。

覚悟を決めてリングに

https://bit.ly/36T6Az5
日刊スポーツ 2019年12月20日14時42分

八重樫東、V2戦から6・5センチ伸びた王者に苦笑
ボクシング・トリプル世界戦の予備検診が、20日に都内で行われた。23日に横浜アリーナで、元世界3階級制覇王者八重樫東(36=大橋)はIBF世界フライ級王者モルティ・ムザラネ(37=南ア)のV3戦で世界挑戦する。ともに異常はなかったが、リーチは11センチ差あった。
身長は0・5センチ差だったが、リーチは八重樫が164センチに対して、ムザラネは175センチあった。5月の黒田雅之(川崎新田)とのV2戦からは、6・5センチも長くなっていた。八重樫は「長いことは想定も、170センチぐらいだと思っていた。違う種類の人間かと」と苦笑いした。
大橋会長も「びっくり」と驚いた。ムザラネ自身は「知らなかったが、長さで試合をするわけでない」と意に介さず。松本トレーナーも「数字で戦うわけではない」と気にしなかった。
当初は世界戦の1試合目だったが、セミファイナルに昇格した。2年7カ月ぶりの世界王座復帰への戦いもテレビで生中継される。イベントも始まったことで「久しぶりで味わっている。半分ワクワク、いい緊張感もある」と楽しんでいる。決戦まであと3日。「当日は覚悟を決めてリングに上がる。(リーチ差が)あだになる」とニヤリとして、会場を引き揚げた。

久しぶりの雰囲気を

https://bit.ly/2Z6lNu4
THE ANSWER  2019.12.20

八重樫東が予備検診 日本最年長王座へ、2年7か月ぶり世界戦「不安半分ワクワク半分」
ボクシングのトリプル世界戦(23日、神奈川・横浜アリーナ)の予備検診が20日、都内のホテルで行われ、全選手とも異常なしと診断された。IBF世界フライ級王座に挑戦する元世界3階級制覇王者・八重樫東(大橋)は身長160.0センチ、首回り37.5センチ、胸囲91.5センチ、リーチ164.0センチ。王者モルティ・ムザラネ(南アフリカ)は身長160.5センチ、首回り33.0センチ、胸囲87.0センチ、リーチ175.0センチだった。
「12.23」八重樫東がIBF世界フライ級王者ムザラネに挑戦
ボクシングのトリプル世界戦(23日、神奈川・横浜アリーナ)の予備検診が20日、都内のホテルで行われ、全選手とも異常なしと診断された。IBF世界フライ級王座に挑戦する元世界3階級制覇王者・八重樫東(大橋)は身長160.0センチ、首回り37.5センチ、胸囲91.5センチ、リーチ164.0センチ。王者モルティ・ムザラネ(南アフリカ)は身長160.5センチ、首回り33.0センチ、胸囲87.0センチ、リーチ175.0センチだった。
 36歳10か月の八重樫は勝てば、35歳9か月でWBC世界スーパーバンタム級王座を獲得した元3階級制覇王者・長谷川穂積氏を上回る日本男子最年長世界王者となる。予備検診を終えた“激闘王”は「(世界戦は)久しぶりだな、と。雰囲気を味わっておきます」とコメント。17年5月以来2年7か月ぶりの世界戦へ「久しぶりなので、不安半分、ワクワク半分。覚悟を決めてリングに上がるので期待してもらえれば」と意気込んだ。
 37歳の王者・ムザラネは昨年末に坂本真宏(六島)を相手に初防衛。今年5月には黒田雅之(川崎新田)を下しV2。3戦連続で日本人の挑戦を受ける。「月曜日が楽しみだ。ワクワクしているし、集中力も高まっている」と意気込んだ。

2019年12月19日木曜日

八重樫も登場、心配で楽しめなかったりしますが…勝ってくれた時の喜びは倍なんですよね

https://bit.ly/2MbfQGU
亀海喜寛さんのTwitter 午前9:37 · 2019年12月19日

#帝拳プロモーションズ からは #ローマン・ゴンサレス も参戦するんでしたね。
帝拳の同門だった村田、八重樫は学校は違いましたがアマチュアボクシングでの同期でした。
友人知人同門同期、関わりがある人達の試合は心配であまり楽しめなかったりしますが…勝ってくれた時の喜びは倍なんですよね。

亀海喜寛 9時間
さて、村田もうすぐですね。
日本時間12/23(月)に #横浜アリーナ で!
八重樫も登場! https://twitter.com/ringmagazine/status/1207326359938318342

技巧戦を制して勝って欲しい

https://amba.to/35I1ohC
higege91の夜明けはまだか?  2019-12-19 07:33:51

八重樫陣営「あごが弱そう」見つけたムザラネの弱み 日刊スポーツ


…37歳×36歳の、オヤジ対決(^^)
ひと昔前なら考えられない
まぁ、ミドル、ライトヘビー級で活躍したホプキンスも凄かったけど、このタイトルマッチはフライ級ですからねぇ
中重量級よりも軽量級の方がダメージの蓄積は大きくて危険だと言われてますね
この年齢で戦い続けるベテランとなると…
軽量級は一撃での決着は稀だから、コツコツバシバシ…と喰い続けるわけです
それも、磨きに磨いた鋭い世界クラスの鋭いパンチとカウンターとなれば…
あ、いかん
そんな話をしてはいかん
けど、八重樫選手はミニマムを獲ったポンサワン戦から顔面ボコボコにしながら戦う激闘派になっちゃったから、ついつい心配になっちゃう
で、ムザラネ、顎が弱そう…って
う〜ん どうなぁ
でも、八重樫選手が勝つなら消耗戦からの展開じゃないかなぁ〜って、考えちゃうんだけど
いや、ソーサ戦や五十嵐戦みたいな試合が理想だけど
技巧戦を制して勝って欲しい
それを願っております
はい

2019年12月18日水曜日

年齢を重ねれば、その分練習量を増やさなければいけない

https://s.nikkei.com/2EtkR9x
日本経済新聞 2019/12/17 10:43

「ボクシングを全うしたい」八重樫、2年半ぶり世界戦
ボクシングの元世界3階級制覇王者、八重樫東(大橋)が12月23日、横浜アリーナで約2年半ぶりの世界戦に臨む。2017年5月に初回KO負けで王座陥落、一度は引退に傾いたが「ボクシングがやっぱり好き」と踏みとどまった末にチャンスが巡ってきた。ミニマム級、ライトフライ級、フライ級でベルトを巻き、数々の名勝負を紡いできた男も36歳。「どういう形でボクシングを卒業するかを考えてきた。命を懸けて戦いたい」と最後の挑戦に向かう。
10日に練習を公開した八重樫の上半身は、来年2月で37歳とは思えないほど筋骨隆々だった。今もジムでの練習に加え、フィジカルトレーナーに師事して体をいじめ抜く。当人は「年齢を重ねれば、その分練習量を増やさなければいけない」とこともなげに言い、ジムの大橋秀行会長も「あの練習量を見ると、辞めろと言えなくなる」と"引退勧告"をぐっとのみ込んで見守ってきた。
井岡一翔やローマン・ゴンサレス(ニカラグア)ら強豪と好試合を演じ、ついた異名が「激闘王」。2年前に負けた後は、ダメージの蓄積を心配して引退を勧める周囲の声も少なくなかった。八重樫自身も「一度は引退しようと思った時期もあった」と振り返るが、「ボクシングを全うしたいと思ったのが続けた理由」という。
今回挑戦する国際ボクシング連盟(IBF)フライ級王者モルティ・ムザラネ(南アフリカ)は同学年にあたる37歳。「モチベーションが湧いたというか、タメには負けたくない」と八重樫は笑う。もっとも、昨年大みそかに坂本真宏、今年5月には黒田雅之を退けている歴戦の強豪だ。
ボクシングをさせたら相手が上。となると、今回も行き着く先は激闘か。「難しい試合になる。顔は腫れると思うけど、被弾はあくまで勝ちへの布石だと思っている。そこから自分らしい戦いをすれば突破口は見えてくる」。勝てば、長谷川穂積の35歳9カ月を更新し国内男子最年長の世界王座獲得となる。

「弱点」想定通り

https://bit.ly/2rX1XW1
日刊スポーツ 2019年12月18日9時30分

八重樫陣営「あごが弱そう」見つけたムザラネの弱み
ボクシングIBF世界フライ級王者モルティ・ムザラネ(37=南アフリカ)が「弱点」を指摘された。
23日、横浜アリーナで最年長世界王座奪取を目指す同級14位の元3階級制覇王者八重樫東(36=大橋)との3度目の防衛戦を控え、17日に都内のジムで練習を公開。1試合分の12回以上の時間を費やして体を動かし「アウェーで戦うことには慣れている。必ず勝つ」と自信を示したが、練習視察した八重樫陣営の大橋会長は「あごが打たれ弱そうだ。決して打たれ強くはないと思う。想定通り」と言い切った。


聖火ランナ—5 2人公表東京五輪岩渕選手(プロスノーボ-ダ-)、八重樫選手(ボクシング北上出身)ら °

https://bit.ly/38TzXn0
岩手日日新聞社  2019/12/18

聖火ランナ—5 2人公表東京五輪岩渕選手(プロスノーボ-ダ-)、八重樫選手(ボクシング北上出身)ら                                              ° 
 2 0 20年東京五輪・パラリンピック組織委員会は17日、東京五輪の聖火リレーの詳細なルートと、聖火ランナーを発表した。本県は来年6月17〜19日の日程で、県内2 8市町村の52-16キロを走る聖火ランナーにノルデイックスキーワールドカップ昨季総合王者の小林陵侑選手(八幡平市出身)をはじめ、プロスノーボーダー岩渕麗楽選手(一関学院高3年)や女優ののんさん、東日本大震災被災者ら現時点で内定している5 2人が公表された。




2019年12月17日火曜日

ゲスト井上尚弥選手が八重樫選手に注目している

https://bit.ly/35uviFZ
イーファイト 2019/12/17(火)

テレビ】村田諒太、八重樫、拳四朗のトリプル世界戦が生中継、ゲストに井上尚弥「同門・八重樫選手に注目している」
村田諒太、八重樫、拳四朗のトリプル世界戦がフジテレビで生中継される
12月23日(月)に横浜アリーナにて行われる、村田諒太vsバトラー&八重樫東・寺地拳四朗のトリプル世界戦がフジテレビで生中継されることが決定した。
 解説には、具志堅用高、川島郭志、長谷川穂積、リングサイドゲストに山中慎介、伊藤雅雪と歴代の世界王者たちが並ぶ。そして番組ゲストには芸能界きってのボクシング好きの香川照之、WBAスーパー&IBF王者・井上尚弥が決定した。
まぶたを切りながらドネアと死闘を繰り広げる井上(19年11月・WBSS決勝)
 井上は「今年最後の『FUJI BOXING』はトリプル世界戦になりますが、スピード・パワー・テクニック・ディフェンス・キャリア・メンタルとボクシングの全てが詰まった3試合になると思います。中でも注目しているのは、同門の先輩、八重樫東選手(36)の2年7ヶ月ぶりの世界戦となる、IBF世界フライ級タイトルマッチです。相手の王者ムザラネ選手も37歳と、ベテラン同士だからこそのキャリアを駆使したハイレベルなテクニック、そして意地と意地のぶつかり合いの好勝負になると思います。僕も全力で応援します!」とコメントしている。
 プロボクシングトリプル世界戦は『WBA世界ミドル級タイトルマッチ』として王者・村田諒太(33=帝拳)vs同級9位のスティーブン・バトラー(24=カナダ)。
『WBC世界ライトフライ級タイトルマッチ』として王者の寺地拳四朗(27=BMB)と同級12位のランディ・ペタルコリン(27=フィリピン)。
 そして井上が注目する『IBF世界フライ級タイトルマッチ』として元3階級(ミニマム、フライ、ライトフライ)制覇王者の八重樫東(36=大橋)が同級王者のモルティ・ムザラネ(37=南アフリカ)に挑む。
 八重樫は2017年5月21日にIBF世界ライトフライ級タイトルマッチで3度目の防衛戦に挑んだがミラン・メリンド(フィリピン)にまさかの1R KO負けで王座陥落。今回は2年半ぶりの世界戦となる。
 王者ムザラネは2000年にプロデビュー。38勝(25KO)2敗の戦績で、このうち一敗は2008年にIBF・IBO世界王者だったノニト・ドネア(フィリピン)に6回TKO負けを喫したもの。
 しかしこの高いKO勝利数の中には後に11秒KO勝利で世界最短KO記録を持つことになるゾラニ・テテから2010年に奪った5RTKO勝利も含まれる。
【番組概要】
『マイナビスペシャル 村田諒太vsバトラー&八重樫東・寺地拳四朗トリプル世界戦』
<放送局>
フジテレビ(全国ネット 一部地域を除く)
<放送日時>
12月23日(月)19時~21時 生中継(延長対応あり)

カシメロ、テテをKO…手ごわい相手

https://bit.ly/2PSu291
東スポ 2019年12月17日 16時24分

“日本人キラー”王者ムザラネ 八重樫戦へ公開練習
ボクシングのIBF世界フライ級タイトルマッチ(23日、横浜アリーナ)で、元3階級制覇王者で同級14位の八重樫東(36=大橋)の挑戦を受ける王者モルティ・ムザラネ(37=南アフリカ)が17日、東京・新宿区の帝拳ジムで公開練習を行った。
 この日は時おり冷たい雨が降り、前回5月の来日時とはだいぶ気候が異なるが「自分がいるヨハネスブルクは高地だし、南アフリカの寒い冬と比べれば全然まし」と気にする様子はない。
 今年5月に後楽園ホールで黒田雅之(33=川崎新田)を判定で退け、昨年大みそかにはマカオで坂本真宏氏(28)をTKOで下しており、今回で3度目となる防衛戦の相手は全て日本人という王者。来日したのは前日深夜とあってこの日は「軽く動くだけ」の予定でバンテージこそ巻いたものの、シューズはスニーカー。シャドーとミット打ちをこなし、サンドバッグを叩いたところで終了となるはずだったが、ほどよく汗が出てきたとあって、気がつけば1時間近くしっかりと練習した。
 見守った大橋秀行会長(54)は「これだけ動いても息切れしていない。八重樫もそうだけど、しっかり練習している証拠。お互いにスタミナがあると思うから、持久戦になると思う」と分析。八重樫を指導する松本好二トレーナー(50)も「持久戦は望むところ。終盤に八重樫がどれだけ有利になる展開に持っていけるか」と話した。
 ムザラネは現WBOバンタム級王者ジョン・リエル・カシメロ(30=フィリピン)、前王者ゾラニ・テテ(31=南アフリカ)をいずれもKOで破った実績がある。先月のWBSS決勝戦での井上尚弥(26=大橋)との激闘が記憶に新しいノニト・ドネア(37=フィリピン)には、TKO負けだったものの「カット(による出血)がなかったら、自分が勝っていたと思っている」という。
 八重樫に対して「レジェンドだし、リスペクトしている」と敬意を表すムザラネが、手ごわい相手だということは間違いなさそうだ。

持久戦は百も承知

https://bit.ly/36JPunu
Boxing News ボクシングニュース  2019年12月17日火曜日

37歳の王者ムザラネ 八重樫撃退に自信 
大橋会長「2人ともスタミナがあるから持久戦に」
 世界3階級制覇の八重樫東(大橋)の挑戦を受けるIBF世界フライ級王者モルティ・ムザラネ(南アフリカ)が17日、東京・神楽坂の帝拳ジムで練習を公開した。試合は23日、横浜アリーナでゴングとなる。
ムザラネはこれが3度目の防衛戦で、坂本真宏、黒田雅之(川崎新田)、八重樫と3試合続けて日本人選手との対戦となる。コリン・ネイサン・トレーナーが「今回の相手はレジェンドの八重樫」と表現したことからも、気持ちの入りようはこれまで以上だろう。事実、周到な八重樫対策を積んできたようだ。
 ジムのあるヨハネスブルクは標高1400フィート(約426メートル)あり、ジムワークは自然と高地トレーニングになっているそうで、ここでムザラネは約200ラウンドのスパーリングを消化した。
同トレーナーは「八重樫は状況に応じてスタイルを変えることができる。いずれにも対応できるように準備してきた」と9週間にわたるトレーニング・キャンプの成果に手ごたえ十分。ムザラネも「八重樫のことはリスペクトしているが、試合が終わってベルトを腰に巻くのは私だ」と笑顔で勝利を宣言した。
 この日は当初、メディア用に軽く動いて終わりとアナウンスされたが、練習が始まるとムザラネはロープ、ミット打ちを各1ラウンド、サンドバッグを6ラウンド、最後に再びロープで締め、この時期にとしてはみっちりと汗を流した。
 練習を視察した大橋ジムの大橋秀行会長は「あれだけサンドバッグを打って息切れしていない。あの年齢(37歳)で一線にいる選手は八重樫(36歳)もそうだけどみんなよく練習する。そういえばナルバエスも練習が長かった」と素直に感心。
その上で「2人ともスタミナがあるから持久戦になる。いつもの八重樫なら後半に持ち込めば、というのはあるけど、そう簡単にいかないと思う」と厳しい試合を予想しながら、「アゴは弱いんじゃないかな」とも付け加えた
 松本好二トレーナーは「体力はありそうですけど、そこは八重樫のストロングポイントでもあるので望むところ。長期戦は百も承知です」とこちらもフルラウンドの攻防を念頭に置いた。

“ボクシングへ注ぐ情熱”のぶつかり合い

https://bit.ly/2PvmUAl
ボクシング・マガジン編集部  2019-12-17

【ボクシング】23日、八重樫東の挑戦を受ける王者ムザラネが練習を公開。
 決戦まであと6日──。23日(月)、神奈川・横浜アリーナで元世界3階級制覇王者・八重樫東(36歳=大橋)の挑戦を受けるIBF世界フライ級チャンピオン、モルティ・ムザラネ(37歳=南アフリカ)が17日、東京の帝拳ジムで練習を公開した。昨日来日した疲れも見せず精力的にトレーニングに没頭する姿は、「アウェーで戦い慣れている」と自信を見せるとおり、経験の深さを感じさせるものだった。
時折、キュートな笑顔を見せるムザラネ。八重樫同様、大ベテランの余裕を感じさせた。左はヴィオ・シー・トレーナー
 ここ最近、来日する外国人選手の、メディアへの練習公開は、軽いシャドーボクシングを1、2分見せるだけというものが増えている。が、ムザラネはとにかく精力的に動いた。ロープスキッピングに始まり、シャドー、ミット打ちと淡々とこなしていく。圧巻だったのはサンドバッグ打ち。なんと6ラウンドにもおよび、偵察に訪れた大橋秀行会長に、「ベテランは本当によく練習するよね」と、愛弟子・八重樫も引き合いに出して、舌を巻かせた。
 ムザラネは、さらに最後の締めとしてふたたびロープを跳んで、試合と同じトータル12ラウンドをきっちりと動いてみせた。
 それでも、滴り落ちる汗の量に比して、疲労の色をまったく浮かべない。周囲も気にしない。マイペースぶりを存分にアピールした。
6ラウンドのバッグ打ち後。呼吸はまったく乱れていなかった
「あれだけサンドバッグを打って、呼吸が一切乱れない。持久力は相当」と大橋会長は感心し、「持久戦となれば、八重樫のストロングポイント」と、同行した松本好二トレーナーも望むところと身構えた。
報道陣に感想を述べる大橋会長。「(オマール・)ナルバエスもものすごい練習量だった」と、長く戦い続けるベテラン勢の熱心さを讃えた
 しかし、シャドーにしろ、ミット、バッグ打ちにしろ、決して力強いものではなく、同じテンポ、リズムでリラックスして放つもの。この“リズミカル”こそが、近年のムザラネの厄介さで、八重樫も、そこに乗せてしまわないようにしなければならない。
「ヤエガシは、どんな戦い方もできる選手。とてもリスペクトしている。でも、そんなヤエガシの出方次第で、私も対応できるようにトレーニングしてきた。ベルトは南アフリカに持って帰ります」と、柔和な表情を浮かべながら、しっかりと自信のアピール。
画像: 瞬間瞬間に見せる眼差しは、とても鋭かった
瞬間瞬間に見せる眼差しは、とても鋭かった
 2001年にプロデビューし、40戦を戦ってきた大ベテランは、「長く戦い続ける秘訣」を訊ねられると、「規律正しく生活すること。そしてなにより、この競技に自分自身のすべてをいかに捧げられるかです」と即答。プロデビュー年こそ2005年だが、アマチュア開始からは20年超となる八重樫との、“ボクシングへ注ぐ情熱”のぶつかり合いが見られそうだ。

2019年12月15日日曜日

マルチ世界戦は会場に

https://amba.to/2PQr9p9
Jun Boxingbox  2019-12-15 17:30:00

チケット発券してきました!12/23 横浜トリプル
拳四朗の試合は、統一戦ではなくなったから、やはり、3大世界戦の最初の試合になってしまうようですね。
拳四朗の試合は、当日放送では八重樫の試合と村田の試合の間の時間にダイジェスト放送で、ノーカット放送は後日のBS録画放送になってしまうのかな?
こんな風な軽い扱いの世界戦が出てきてしまうので、私はマルチ世界戦は会場に観に行くようになりました。
結果を知ってから映像みるのはつまらないですからね。


2019年12月14日土曜日

試合後の土曜日も走りに来いよと野木さんから激励

https://bit.ly/2PN4Wbx
八重樫東選手のfacebook 1時間

試合前最後のラントレおしまい。
野木さんにトレーニングのボリュームを微調整してもらいしっかり走った。
一つ一つ試合までに消化していくこの感覚好きです。
試合後の土曜日も走りに来いよと野木さんから激励受けました……(o_ _)o パタッ
やってやります!
皆さん今日もありがとうございました。


八重樫さん世界戦頑張って

https://bit.ly/36xmLSt
内藤未来選手のTwitter 午後0:13 · 2019年12月14日

本日の野木トレ!
ありがとうございました!
やっぱり磯子はキッツい…
足ガクガクよ。
八重樫さん世界戦頑張ってください!
#野木トレ #八重樫東 さん #世界タイトルマッチ #12月23日


フジテレビ、NHK BS8K(PC、スマホ)も

https://bit.ly/2YLEfYN
デラホーヤ(魚)のGLOVEびいき 2019年12月13日

12.23 横浜アリーナ ロマゴン参戦!全対戦カード&テレビ情報
あと10日。
12.23  横浜アリーナ
トリプル世界タイトルマッチ
WBC世界ライト・フライ級タイトルマッチ
寺地 拳四朗🇯🇵 x ランディ・ペタルコリン🇵🇭
IBF世界フライ級タイトルマッチ
モルティ・ムザラネ🇿🇦 x 八重樫 東🇯🇵
WBA世界ミドル級タイトルマッチ
村田 諒太🇯🇵 x スティーブン・バトラー🇨🇦
すでに豪華な興行に大物が参戦!


ボクシングビート
元軽量級最強ロマゴン 12.23トリプル前座で復帰 https://boxingnews.jp/news/71385/
ローマン
“Chocolatito”
ゴンサレス!!
日本のリングに上がるのは5年1ヶ月ぶり。横浜国際プールのロッキー・フエンテス戦以来。観に行ったなー。
今回の相手はディオネル・ディオコス https://boxrec.com/en/proboxer/632014
11月に梶颯と戦った。その試合は現地観戦したけどロマゴンの相手ではなかろう。調整試合という感じだがロマゴンを生で見れるのはお得だよね!

16:15開始
ロマゴン17時
ケーーン18時
予想。












【テレビ情報】
フジテレビ 19時から生中継!
https://www.fujitv.co.jp/sports/fuji_boxing/archive/archive191223.html
終わり時間は記載がないが2時間特番だろう。予想としては19時からムザラネ×八重樫。拳四朗が統一戦だったらセミだったと思うけど、それが流れたからテレビ的には八重樫の2年7ヶ月ぶりの世界戦のストーリーを選ぶのは仕方ないか。そして、ラオウ村田が20時過ぎにゴングだろう。
この予想は自信があります。自信の根拠はもうひとつのテレビ生中継だ。見れる環境の人めっちゃ少ないけど、NHK BS8K!NHK京都放送局でパブリックビューイングも!!
https://pid.nhk.or.jp/event/sp/PPG0335691/index.html
日時 2019年12月23日(月) 19:50~21:15(予定)
ど迫力220インチの大画面で入場無料!近かったら行きたいわ。
【チケット】
https://l-tike.com/order/?gLcode=35132
売れてない…。月曜日、クリスマスイブイブ、横浜。。つくばからは厳しい条件なので私はテレビ観戦しますが、行ける人は行っておいた方がいい興行だと思いますよ。カネロが村田諒太に少し興味を持ったようなニュースがあった。カネロ×村田諒太 in Japanというビッグファイトも夢物語ではない。村田本人はGGG戦が噂されてのロブ・ブラント戦と同じ轍を踏まないようにを引き締めているようなので安心だ。拳四朗は来年の京口紘人との統一戦に向けてしっかり勝つだろう。八重樫も究極仕上げでムザラネに挑むだろうから期待が持てるし。嗚呼、、超面白いだろうなー!!書いてたら行きたくなってきた。。

プロキャリア16年、アマチキャリア含め20年以上

https://bit.ly/2LSAlrE
yahooニュース 12/14(土) 7:00

八重樫東  「試合以降は自分の人生を全く考えてない」キャリア集大成で世界挑戦へ
今月の23日、横浜アリーナでIBF世界フライタイトルマッチが行われる。チャンピオンのモルティ・ムザラネ(37=南アフリカ)に元3階級制覇王者の八重樫東  (36=大橋)が挑戦する。
今回の試合は、約2年半ぶりの世界挑戦となる。
アマチュアボクサー時代から交流がある著者が、試合に向けてインタビューした。


世界戦の衝撃発表

Q:木村悠 急に決まりましたね。
八重樫:もともと水面下では話がありました。スーパーフライ級かフライ級でチャンスがあるかもって。
Q:木村悠 今年の年末ですね。
八重樫:たまたま年末に照準を合わせていた時に「IBFでフライ級でチャンスがあるぞ」という話を受けました。
Q:木村悠 なるほど。衝撃発表でした。
八重樫:誰も気づいてなかったと思いますが、フライ級でランキングに入っていたんですよ。知らなかったでしょう?
Q:木村悠 知らなかったです。
トリプル世界戦があると発表されて拳四朗、村田諒太、あともう一人という話は聞いていましたが。
八重樫:伊藤雅雪か、比嘉大吾復帰戦か…。まさかの八重樫(笑)
Q:木村悠 きたー!って感じですね(笑)
八重樫:やったでしょ。
Q:木村悠 ずっとスーパーフライ級でやっていて、フライ級に下げる影響はありますか?
八重樫:スーパーフライ級も楽だったので、減量は問題ないです。
Q:木村悠 減量は何キロぐらいしますか?
八重樫:8キロぐらいですね。
Q:木村悠 モチベーションはどうですか?
八重樫:モチベーションはあります。世界戦は久しぶりですし、今回は挑戦者ですから。それに、世界戦の雰囲気好きなので。これから少しずつ気持ちを上げていきます。
モルティ・ムザラネについて
Q:木村悠 今回の相手ムザラネについてはどう思いますか?
僕も、9月に行われたフライ級タイトルマッチ黒田雅之(川崎新田)VSムザラネ戦を観ました。捉え所がない選手ですよね。
八重樫:ちょうどその時解説をしていました。戦うと思ってなかったので、そういう視点で見ていませんでしたが、やりづらい選手という印象です。
Q:木村悠 ここのところ負けてないですよね。
八重樫:2敗ぐらいです。ドネアに負けてから負けてないですね。
Q:木村悠 カシメロ、テテにも勝っている。今回の作戦は?
八重樫:それは言えない(笑)どういう勝負になるかわからないから、風を感じて戦います。
Q:木村悠 では、普段通りの自分のスタイルで戦うということですかね。
八重樫: それが一番ですね。後は試合まで怪我をしない事、1日1日の練習をきっちりこなしていく事ですね。
最後のレジェンド
Q:木村悠 年齢的なところを感じたりしますか?
八重樫:感じるよ!疲れて、元に戻らない。
Q:木村悠 回復が遅いということですかね。
八重樫:まぁ、しょうがないんですけどね。それも含めて、日常の練習をコントロールしていくことが大切ですね。
Q:木村悠 内山さん、山中さんも引退して、最後のレジェンド的な存在ですよね。
八重樫:悪あがきしてるよね(笑)こんなに長くやると思っていなかったです。
Q:木村悠 今、プロ何年目ですか?
八重樫:プロ15年目くらい。
Q:木村悠 すごいですよね。プロデビューから、あれよあれよと3階級制覇。すごくないですか?
八重樫:どうなんだろうね。引退してからなら「あぁ、俺頑張ったな」ってなりますけど、今は現役だから、ムザラネをぶっ飛ばすことしか考えてないですね。
ボクシングスタイル
Q:木村悠 八重樫さんはアマチュア経験豊富ですし、オールラウンダーですよね。アマチュアの時はボクサーファイターよりでしたよね。
八重樫:プロでの経験から、攻撃型になりましたね。スタイルは、その時のメンタルによって左右されることもあるから。
その試合になってみないと、どういう自分が出るかわからない。
Q:木村悠 練習で一番意識することはありますか?
八重樫:体の使い方ですね。瞬発力を高める方法とか。
Q:木村悠 SNS見るとキャンプとかで走りこみしてますよね。
八重樫:死んじゃいますよ。若い選手は寝れば回復しますけど、俺は氷当てて一生懸命ケアしてボロボロになってやってたけど。
「こいつらには負けない」ってやってたからいい刺激になっていました。
ボクシングは趣味
Q:木村悠 ボクシングを始めたのは?
八重樫:高校1年生からですね。
Q:木村悠 ボクシングは好きですか?いろんな選手に聞くと嫌いでやってる人も多いんです。
八重樫:好きですよ。内山さんの言葉を借りると「ボクシングは趣味」だから。好きじゃなきゃできないでしょう。
Q:木村悠 今までのキャリアで一番嬉しかったのは?
八重樫:高校三年生、インターハイ優勝での優勝ですね。
Q:木村悠 ずいぶん昔ですね(笑)
八重樫:瀬戸口との決勝戦。一番嬉しかった。
井岡一翔について
Q:木村悠 井岡選手との統一戦とかもありましたね。4階級制覇した彼と、またやりたいですか?
八重樫:やりたいですね。そこには面白さを見出せます。
Q:木村悠 初戦の時、覚えていますか?すごく競っていましたね。
八重樫:あの試合があったから、今があると思います。
Q:木村悠 タイトル取っていきなり統一戦。守ろうとか思わなかったんですか?
八重樫:その時しかできないという感じだったから。井岡くんも減量きつくて上げる話もあったので。
Q:木村悠 今も活躍していますが、ライバルという感じですか?
八重樫:井岡くんとしては「八重樫さんとは終わりましたよ」という感じでしょうけど、「チャンスがあったらやってくれよ」と思います。
大橋ジムについて
Q:木村悠 大橋ジムを選んでプロ生活を歩んできましたが、環境は自分に適していますか?
八重樫:このジム選んでよかったなと思うことはたくさんありますね。
Q:木村悠 どういう点が?
八重樫:会長の方針ですね。「こういうトレーニングしてみたいんですけど」「やってみな」と後押ししてくれる所ですね。
Q:木村悠 チャレンジを後押ししてくれるということですね。
八重樫:そうですね。マッチメイクも基本チャレンジマッチ。挑戦者の気持ちで試合に望めるので。米倉会長の流れを汲んでいるんでしょうね。
Q:木村悠 大橋は独特の団結力がありますよね。
八重樫:そういうのは会長が意識的にやっている部分もありますね。それに、井上尚弥の存在も刺激になって、ジム全体にいい流れができていると思います。
今後のボクシング
Q:木村悠 もちろん今は世界戦だと思いますが、今後の展開についてどう考えていますか?
八重樫: 23日以降は自分の人生を全く考えていないです。
Q:木村悠 予定を入れていないということですか?
八重樫:入れられないですよね。どうなっているか分からないので。俺の人生はとりあえず23日で一回終わるんですよね。
Q:木村悠 次の事とかも全く考えない。
八重樫:そうですね。白紙です。
Q:木村悠 今までやってみたかった選手いますか?
八重樫:ビロリアとかですね。フライ級の時。
Q:木村悠 八重樫さんに取って戦うモチベーションは何ですか?
八重樫:ボクシングが好きだから。自分の人生作ってきたものだから、そう簡単には終わらせることはできないですね。
Q:木村悠 今、社長やったり、カフェやったり大変ですよね。
八重樫:戦い続けるしかないですよ。自分の武器を使ってやります。何かしらでボクシングに、恩返ししていきたいですね。
Q:木村悠 最後に試合に向けて意気込みを聞かせてください。
八重樫:同い年ですからね相手が。
Q:木村悠 そうですよね。モチベーション上がりますよね。
八重樫:だから勝ちます。負けたら引退とは言いませんが、そういう気持ちもある中で、楽しんで試合に向かいたいなと思います。
37歳ですからね。親父ファイトですよ。
Q:木村悠 シルバータイトルマッチ(笑)
八重樫:それ会長が言ったんですよ(笑)37年、同じ時間を過ごしている選手ですからね。負けたくないですよ。

木村悠 インタビューをして、今回の試合に向けての意気込みを聞けた。いい意味で肩の力が抜けて、モチベーションも高いようだ。
プロキャリア16年、アマチュアのキャリアも含めて20年以上のキャリアになる。その集大成を試合にぶつけてほしい。

2019年12月13日金曜日

頑張るオッサンへのエール

https://bit.ly/2YGDS1J
佐藤彰雄の一喜一憂 2019-12-11(11:25)

頑張る36歳へのエール
本当に“頑張るオッサン”ですね~。敬意を表します。
プロボクシングの元3階級制覇王者・八重樫東(36=大橋)です。
12月23日、WBA世界ミドル級王者・村田諒太(33=帝拳)が初防衛戦を行う神奈川・横浜アリーナのリングでIBF世界フライ級王者モルティ・ムザラネ(37=南アフリカ)に挑みます。
IBF世界ライトフライ級王者だった2017年5月21日、暫定王者ミラン・メリンド(フィリピン)との王座統一戦に敗れて陥落して以来、2年7カ月ぶり、実に14度目の世界戦。このベテランが看板にしている“肉を切らせて骨を断つ”壮絶戦法、八重樫イズムは、今度はどう発揮されることでしょうか。
2012年6月20日の井岡一翔(現・WBO世界スーパフライ級王者)との死闘といい、WBC世界フライ級王者時代のローマン・ゴンザレス(ニカラグア=帝拳)戦といい、八重樫の激戦譜は記憶に残るものが多くあります。
そんな中で私は、2007年6月4日のWBC世界ミニマム級タイトルマッチで王者・イーグル京和(角海老宝石)に挑み、あごの左右両側を骨折して敗れた試合(判定負け)がなぜか忘れられません。
これが14度目の世界戦
というのもそのとき、帝拳ジムのマネジャーを務める長野ハルさんとの雑談で打越秀樹(のちに昌弘=帝拳)の近況を聞いたばかりだったからでした。
1989年10月14日、打越は高橋ナオト(本名=直人)の持つ日本ジュニアフェザー級(階級は当時)王座に挑み、高橋の強いストレートであごを砕かれ6回TKO負けを喫しました。
試合後に病院に運ばれ、治療した医師が「これは交通事故よりひどいケガだ」と驚愕したのは有名な話。延々、6時間半に及ぶ手術、金属プレートとボルトだらけのあごで1カ月半の入院生活を余儀なくされながら、しかし、打越は、将来、家族を持ったとき、子供に“オレはこれだけやったんだ”というために挫けるわけにはいかなかった、と再起に向かって練習を開始したのです。
ボクサーにとってケガはつきものですが、鼻骨や肋骨の骨折に比べて、あごの骨折は負傷の度合い以上にダメージが大きいといいます。やはり、生命線でもある大事なあごを痛めるということは、プライドも含めて心の痛手となって尾を引くのでしょうね。
八重樫が挫けなかったことは“今”が証明していますが、今回のチャレンジ、王者も37歳のベテラン対決となります。ムザラネの実力は周知のことでまたまた激闘は必至の展開となりそうです。
八重樫が勝てば36歳9か月での戴冠。世界王座奪取の国内日本人男子最年長記録となります。
さて結果は?-。

2019年12月12日木曜日

6年前

https://bit.ly/36pgW9R
八重樫彩さんのfacebookストーリーズ 21時間前

けいたろうも父ちゃんも若かった…なぁ
父ちゃんもけいたろうも頑張って…



三点セット

https://bit.ly/36sNekd
本間暁さんのfacebook 昨日

12月10日 大橋ボクシングジム
八重樫東選手の三点セット。
バンデージは
「いちいち巻くのがめんどくさい」
ということで、
佐久間史朗トレーナーに型を作ってもらい、
パカッとはめて、
テーピングするようにしてる。
シューズには
3人のお子さんの名前が刺繍されている。
オレもノートかペンかPCに
子どもたちの名前入れよっかなぁ( ´∀`)

#八重樫東
#大橋ボクシングジム
#ボクシング

八重樫東 入れましょう!
本間暁 ボールペンに刺繍します(^o^)/

必ず、やってくれます😀

https://bit.ly/2RHmCYE
pacmanさんのTwitter 午後10:37 · 2019年12月11日

最強王者の牙城を崩す!
IBF世界フライ級タイトル戦
モルティ・ムザラネ×八重樫東
12月23日、横浜アリーナ
プロ15年目の集大成
36歳の”激闘王”が
4度目の世界王者奪取を狙う
ディフェンス一辺倒のムザラネは
決して打たれ強くない
当たれば倒せる!

Tokky めちゃ良いツイート! ありがとうございます。超絶に熱い気持ちで八重樫を応援します🥊
pacman ムザラネの牙城を崩す渾身の一発に期待します🙂勝って4階級! 新たな歴史を刻んでほしいですね
masanori 八重樫東選手の1発に期待します🥊
pacman 必ず、やってくれます😀 返り咲きに期待しましょう

2019年12月11日水曜日

打合いか、足を使うか、状況に応じ

https://bit.ly/2E5DsIP
河北新報社 2019年12月11日水曜日

ボクシング・八重樫 タイトル戦へ手応え 所属ジムで練習公開
ボクシングの元世界3階級王者で36歳の八重樫東(大橋、岩手・黒沢尻工高-拓大出)が10日、国際ボクシング連盟(IBF)フライ級タイトル戦(23日・横浜アリーナ)を前に、横浜市の所属ジムで練習を公開した。
 約1時間半、サンドバッグ打ちなどで体をいじめ抜いた。ミット打ちでは、軽快なフットワークと切れのあるパンチを披露した。約2年半ぶりの世界戦。「最初は感覚がつかめず、思うように動けなかったが、調子を取り戻してきた」と手応えを語った。
 対戦相手は同学年の王者モルティ・ムザラネ(南アフリカ)。勝てば、長谷川穂積の35歳9カ月を更新する国内男子最年長の世界王者となる。堅実なボクシングを崩すのは容易ではなく、被弾は覚悟の上だ。「顔は腫れるだろうが、それは勝ちへの布石。打ち合いか、足を使うか、状況に応じ最善の選択をする。判定までいくだろう」と話した。

36歳の”激闘王”八重樫がフラフラになって異例の公開トレ

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Yahooニュース THE PAGE  12/11(水) 6:21

36歳”激闘王”八重樫がフラフラになって異例のハードトレ公開。4度目世界王座奪還へ「超接近作戦」
プロボクシングのトリプル世界戦(23日、横浜アリーナ)でIBF世界フライ級王者、モルティ・ムザラネ(37、南アフリカ)に挑戦する元3階級制覇王者で同級14位の八重樫東(36、大橋)が10日、横浜市内の大橋ジムで公開練習を行った。異例とも言える1時間半のハードトレを披露したが、これは年齢と共に落ちる感覚をキープするための八重樫流の調整法だ。「勝利がイメージできる」とした大橋秀行会長は「勝ったら4階級制覇へ」と次なるプランまで掲げた。八重樫は対ムザラネ戦略を数パターンを用意しており、被弾覚悟の「超接近戦」が、そのひとつ。プロ15年目の”激闘王”が、史上最年長、4度目の世界王者奪取を狙う。
ふらふらになった異例の公開トレ
どこまで己を追い込むのか。こんな世界戦の公開練習は見たことがない。それほど凄かった。サンドバッグから始まり、パンチングボール、松本トレーナーとのミット打ちを終えると、反復横跳びから心拍数を限界まで上げる「パワーマックス」へ。最後は、自重を使った体幹トレで、ベンチプレス台に足をのせ腕立ての姿勢のまま静止を7分間。全身から汗が滴り落ちて、そこに汗の水たまりができた。まるでスポ根漫画の世界である。その水たまりをモップで掃除した八重樫は、息も絶え絶え、ふらついていた。見守っていた大橋会長が、「やりすぎじゃないか」と心配するほど。
 だが、これが「練習は歯磨きみたいなもの」という八重樫流。
「練習をやらないとやらないだけ感覚が落ちる。年齢ですよね。練習量が落ちると、どんどんやれないことが増えてくる。反応、反射などの感覚を取り戻すのに時間がかかる。それって無駄。だから年齢に応じて練習量を落とすのではなく、逆に体を維持するためにやり続けることが大事なんです。休みなどいらない。心拍数を上げて反応を呼び起こすと、感覚が落ちる誤差が少なくなるんです。だからギリギリまで動いたほうがいいんです。完休(完全休養日)も作らない。休んだからといって疲れが取れるわけではない」
 10月から世界戦の準備をスタートしたが、ここまで完全休養日は1日もない。
「日曜日は休みだ、なんて1週間単位のスケジュールを作るのもやめました。6日動いて7日目も動けるなら、休みもいらない。1日、1日の積み重ねで曜日の感覚をなくした」
 自らの体を実験台に経験を積んできた八重樫流の身を削るような調整方法なのだ。
 2017年5月、ミラン・メリンド(フィリピン)に1ラウンドTKO負けを喫してIBF世界ライトフライ級王座から転落して以来、2年7か月ぶりの世界戦。相手は、WBA世界バンタム級スーパー、IBF世界同級王者の井上尚弥(26)の次期対戦候補として話題のWBO世界同級王者、ジョンリル・カシメロ(フィリピン)、元WBO世界同級王者、ゾラニ・テテ(南アフリカ)を倒したことがあり、坂本真宏(六島)、黒田雅之(川崎新田)と2人の日本人挑戦者を蹴散らかしてきた最強王者のムザラネである。
 38勝(25KO)2敗のキャリアを持つ37歳のベテラン。
 大橋会長は、「当初、八重樫の調子が良くなかったが、スパーを重ねて手ごたえを感じている。自分が見ていて勝てるイメージがわいてきた。ムザラネと八重樫は技術もファイティングスピリットも似ている。八重樫らしい熱い試合ができる」と言う。
「15年コンビを組んできて会話をしなくても阿吽の呼吸がある」と大橋会長が信頼を寄せる八重樫も、こう決意を語った。
「2年半ぶりなので、いろんなものを忘れている。今、それを取り戻しているが、逆にそれが新鮮。楽しみながら試合を迎えたい。顔は腫れると思うが、顔面で戦うわけじゃない(笑)。被弾するのは、勝ちへの布石。自分らしい戦いができれば突破口が見えてくる。ムザラネネは強敵に間違いない。そういう相手とやれるのはボクサーとして幸せ。タメ(同学年)には負けたくないですけどね」
 ムザラネは、老獪で装甲車のような防御が特徴。頭をすぼめて、ガードを固め、腕が長いため、肘を使ったエルボーブロックでボディを防ぐので打つ場所がない。速くて距離の長い左ジャブが武器。一発はないが、坂本、黒田も、コツコツと的確なパンチを浴び続けて顔を腫らしての完敗だった。
「いきなり段取りもなしに突っ込んでもダメ。ちゃんとした布石を打ちつつ、打ち合いにもっていくなり、足を使うなり状況に応じて一番いい選択をしていく。判定まではいくのかなと思っている。12ラウンド全部を使って、いろんなプランを立てている。どれがはまるか、どれがはまらないかわからないが風を感じてやりたい」
 八重樫は何パターンも対ムラザネ用の作戦を用意しているが、そのひとつが「超接近戦」だ。
「注意するのは左ジャブ。もし見えづらく左ジャブを被弾するのなら、超接近戦を仕掛ける。黒田がやった接近戦より、さらに、もう1歩、2歩、前へ出て頭から突っ込んでいく。ムザラネの反応を見て、嫌がること、嫌がることをやっていく。あれだけディフェンスで一生懸命守ろうとするのは、打たれ強くない証拠」
 5月の黒田とムザラネの試合解説をした八重樫は最前席で王者の戦い方をチェックしていた。ムザラネは、井上尚弥がWBSS決勝で激闘を演じた元5階級制覇王者、ノニト・ドネア(フィリピン)とも11年前に対戦し、6回TKOで負けているが、全盛期のドネアが、サイドからアッパーを使って強引にこじ開けようとしても簡単には崩れなかった。だが、それらの戦いにヒントを得た。
 過去の誰よりも、インサイドに入って乱打戦に持ち込む。それで攻守分離型のムザラネのペースを乱せば、弱さをさらけだすのかもしれない。この日の試合を想定したミット打ちでも、八重樫は、松本トレーナーの顎に頭をぶつけるくらいの「超接近戦」を何度か試みて、そのタイミングを確認していた。
 八重樫は、過去、サウスポーとの対戦でも、インファイトに活路を見出だしてきた。
「プロ15年、いろんなことを経験してきたことがなによりの財産。それを試合で使わない手はない」。もちろん、八重樫が用意している作戦はこれだけではない。それでも激闘王の名に恥じないスタイルが、4度目の世界ベルト奪取の突破口になるのかもしれない。松本トレーナーも「パンチに力が入ってきた。当たれば倒せる」と太鼓判を押す。
 2年前、メリンドに1ラウンドに倒され負けた試合後、大橋会長は引退を勧告した。八重樫は、すぐに「やらせて欲しい」と現役続行を訴えたが、その後、8か月間もジムから足が遠のく時期があった。八重樫は真剣に引退を考えていた。その後、復帰を決断したが、大橋会長と松本トレーナーは「反応や動きが悪ければ試合も組まないし引退させる」と条件をつけていた。
 八重樫は年齢の衰えに抵抗するようなハードトレを続けた。
 大橋会長は、「凄まじい練習量を目の当たりにしたら辞めろと言えなくなった。心を動かされた」という。
「復活理由? ボクシングが好きだから。2年半前に一度(ボクシングから)離れようとした。でも、いろんな答えあわせをして、ボクシングが好きだから戻ってきた。最高の舞台を用意してもらい、恵まれている。大橋会長ら支えてくれている人たちへの恩返しのためにボクシングを全うする。戦う意味はそこにある。八重樫の試合はおもしろいなと言ってもらえるような僕らしいファイトをしたい」
 八重樫の戦う理由ーー。。
 「勝っても引退」
 そんな説も流れていたが、大橋会長は、「タイミングの問題があって、当初考えていた4階級制覇に挑めなかったが、この試合に勝ったら4階級へ。八重樫がやる気がある限り応えたい」と、王座奪回を前提に次なるプランを掲げた。
 八重樫も「次、4階級行くぞ、と言われれば行く」と応じた。
 それを聞いた大橋会長が、マイクを通さず「じゃあ辞めろと言ったら辞めてくれよ」と小声でつぶやくと、八重樫は「それは聞かないかも」と、顔をくちゃくちゃにして笑った。