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佐藤彰雄の一喜一憂 2019-12-11(11:25)
頑張る36歳へのエール
本当に“頑張るオッサン”ですね~。敬意を表します。
プロボクシングの元3階級制覇王者・八重樫東(36=大橋)です。
12月23日、WBA世界ミドル級王者・村田諒太(33=帝拳)が初防衛戦を行う神奈川・横浜アリーナのリングでIBF世界フライ級王者モルティ・ムザラネ(37=南アフリカ)に挑みます。
IBF世界ライトフライ級王者だった2017年5月21日、暫定王者ミラン・メリンド(フィリピン)との王座統一戦に敗れて陥落して以来、2年7カ月ぶり、実に14度目の世界戦。このベテランが看板にしている“肉を切らせて骨を断つ”壮絶戦法、八重樫イズムは、今度はどう発揮されることでしょうか。
2012年6月20日の井岡一翔(現・WBO世界スーパフライ級王者)との死闘といい、WBC世界フライ級王者時代のローマン・ゴンザレス(ニカラグア=帝拳)戦といい、八重樫の激戦譜は記憶に残るものが多くあります。
そんな中で私は、2007年6月4日のWBC世界ミニマム級タイトルマッチで王者・イーグル京和(角海老宝石)に挑み、あごの左右両側を骨折して敗れた試合(判定負け)がなぜか忘れられません。
これが14度目の世界戦
というのもそのとき、帝拳ジムのマネジャーを務める長野ハルさんとの雑談で打越秀樹(のちに昌弘=帝拳)の近況を聞いたばかりだったからでした。
1989年10月14日、打越は高橋ナオト(本名=直人)の持つ日本ジュニアフェザー級(階級は当時)王座に挑み、高橋の強いストレートであごを砕かれ6回TKO負けを喫しました。
試合後に病院に運ばれ、治療した医師が「これは交通事故よりひどいケガだ」と驚愕したのは有名な話。延々、6時間半に及ぶ手術、金属プレートとボルトだらけのあごで1カ月半の入院生活を余儀なくされながら、しかし、打越は、将来、家族を持ったとき、子供に“オレはこれだけやったんだ”というために挫けるわけにはいかなかった、と再起に向かって練習を開始したのです。
ボクサーにとってケガはつきものですが、鼻骨や肋骨の骨折に比べて、あごの骨折は負傷の度合い以上にダメージが大きいといいます。やはり、生命線でもある大事なあごを痛めるということは、プライドも含めて心の痛手となって尾を引くのでしょうね。
八重樫が挫けなかったことは“今”が証明していますが、今回のチャレンジ、王者も37歳のベテラン対決となります。ムザラネの実力は周知のことでまたまた激闘は必至の展開となりそうです。
八重樫が勝てば36歳9か月での戴冠。世界王座奪取の国内日本人男子最年長記録となります。
さて結果は?-。
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