2016年5月12日木曜日

ベルトを死守

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日刊スポーツ 2016年5月8日22時32分
八重樫東「誇れる試合ではなかった」判定で初防衛
<プロボクシング:IBFライトフライ級タイトルマッチ12回戦>◇8日◇東京・有明コロシアム
 王者八重樫東(33=大橋)が終盤激闘に持ち込み、3階級制覇王者として初防衛に成功した。同級11位マルティン・テクアペトラ(26=メキシコ)の伸びるパンチに序盤は苦戦。中盤からボディー攻撃やフットワークを使いながら、ペースをつかんで逆転した。終盤2回は激しい打ち合いの末に、2-1の判定勝ちを収めた。
 立ち上がりは「動きが硬かった」。そこで好戦的な相手のジャブ、ストレートよく、ペースをつかめなかった。「倒せるとは思っていなかった。相手のリズムがつかみづらかった。スタミナもあった。2回で計算が狂った」と振り返った。中盤からは世界戦11戦目のベテランらしくポイントを稼いでいった。
 終盤の2回は激闘王らしく打ち合った。「ゴールも見えてきた、つぶしてやろうと。あそこは面白かった」と会場を沸かせた。しかし、世界戦では初めての2-1の判定での勝利。「判定は分からなかった。収穫は生き残ったこと」と反省が多かった。
 直前には拓大の先輩、王者内山高志が2回KO負けし、王座から陥落した。そのショックにも「頑張っている姿を見せた」と臨んだ。「先輩に申し訳ない。誇れる試合ではなかった」。
 勝利後のリング上に3人の子供も上がった。2カ月前からマンション住まいで、3週間前からは週末帰宅もやめて会っていなかった。ゴールデンウイークを寂しく過ごし「一緒に遊びたい」とせがまれると「顔の腫れが引いたらね」。家族思いのパパは3階級制覇王者としてのベルトを死守した。

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日刊スポーツ 2016年5月9日11時43分
八重樫東、3週間前の左肩故障かくし内山に感謝V1
<プロボクシング:IBFライトフライ級タイトルマッチ12回戦>◇8日◇東京・有明コロシアム
 IBF世界ライトフライ級王者八重樫東(33=大橋)が、左肩故障を乗り越えて王座を守った。
 同級11位マルティン・テクアペトラ(メキシコ)に序盤苦戦も、中盤からリードして2-1で判定勝ちした。3週間前に「左肩甲下筋損傷で全治2~3カ月」と診断され、スパーリングどころかジャブしか打てなかった。そんな逆境にもめげず、終盤には激闘に持ち込み、3階級制覇王者として初防衛を果たした。
 八重樫は終盤2回は頭もつけて、激しく打ち合った。「つぶしてやろうと思った」。またも激闘になったがベルトを守り抜いた。序盤は好戦的挑戦者の伸びるパンチを再三もらった。「リズムがつかみづらかった。2回で計算が狂った」。判定も「分からなかった」と苦しんだ理由があった。
 4月中旬。左肩の背中側の筋肉に「ビキッ」と痛みが走った。川崎市内の病院で「痛みを取るには2~3カ月の安静が必要」と診断された。スパーの追い込みどころか、フックやアッパーを打つと痛みが走った。可動域が狭まり、軽いジャブしか打てなくなった。
 前回から始めたフィジカルトレは負荷を増した。手応えを得ていた調整が大きく狂った。11年に2度目の挑戦で世界王者奪取の時もスパーで右肩を痛めた。今度は「生命線」という左。松本トレーナーからは「いろいろ経験してきたし、打ち合える根性はある。少しでもいい状態で臨むことだけ考えよう」と諭された。
 治療を受けながらの練習で踏ん切った。そこへまたショックが襲った。拓大の先輩内山が2回KO負けで王座から陥落。その直後だけに、格下相手にも重圧がかかった。30日の公開練習では「頑張る姿を見せたい」としんみりと話した。
 翌日に内山からメールが届いた。「俺は大丈夫だから。試合頑張れよ!」。八重樫は「気にかけてくれた。どれほど大きな人なのか。今あるのは先輩のおかげ。スイッチが入った」と奮起。奈落の底の先輩から逆に励まされ、何よりの起爆剤になった。
 世界戦7勝目で、2-1の判定は初めてとなる。「誇れる試合でなく、先輩に申し訳ない」とわびた。ケガにも「それは言い訳。それを含めてが調整で力不足。収穫は生き残ったこと」と話した。
 2カ月前からマンションで単身生活を送るが、3週間前からは週末の帰宅、前日計量後の家族との対面もやめた。試合に集中と休養を優先した。ゴールデンウイークを寂しくすごした長男圭太郎くん(10)。リング上で「一緒に遊びたい」とせがむと「顔の腫れが引いたらね」。強くて優しいパパは笑って答えた。

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日刊スポーツ 2016年5月10日10時18分
V1八重樫は肩治療優先、次戦「経過見ながら」会長
 8日に2-1の判定勝ちで初防衛を果たしたIBF世界ライトフライ級王者八重樫東(33=大橋)は、当面は試合前に負傷していた左肩の治療に専念する。
 V1を果たした八重樫は、あらためて安堵(あんど)感を漂わせた。試合3週間前に左肩を負傷したことも影響し、本来のスピードを生かした攻撃が出せなかった。2-1の僅差の判定勝ちに「生き残れたことが一番の収穫。反省点だらけで、いろんなことを見直す必要がある」と話した。今後は、肩の治療を優先しながら、激闘のダメージを抜くことに専念する。次戦について、大橋会長は「9月ごろと思っていたが、難しいと思う。経過を見ながら考えたい」と話した。

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