2016年5月12日木曜日

やっぱり激闘になりました

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スポニチ 2016年5月8日 19:16
八重樫 判定で初防衛 要所でポイント、終盤ひるまず打ち合い
 ボクシングのダブル世界戦は8日、東京・有明コロシアムで行われ、IBF世界ライトフライ級タイトルマッチ12回戦は王者・八重樫東(33=大橋)が同級11位の挑戦者マルティン・テクアペトラ(26=メキシコ)に2―1の判定勝ちを収めて初防衛に成功した。
 1回は慎重に立ち上がった八重樫は2回にワンツーを被弾後、打ち合いに応じてボディーを返した。3回は最初に距離を取り、その後は潜ってボディー狙いに徹すると、テクアペトラは明らかに嫌な表情。4回には左ボディーから上へ返すコンビネーションも見せた。相手の単調な攻撃を見切ったのか、5回にはガードを下げて誘い、カウンターを打ち込む余裕も披露した。
 中盤以降は足を使って試合をコントロールしつつ、要所でパンチをまとめた。9回終盤には前に出てきた相手と激しい打ち合い。スタミナ自慢のテクアペトラも最後まで反撃の手を緩めず、11回終盤には激しいパンチの応酬となった。最終回は頭をつけ合っての殴り合いで相手がぐらつく場面もあったが、決着は判定へ。ジャッジの採点は一人が115―113でテクアペトラを支持したものの、残り2人は116―113、115―113で八重樫だった。
 ▼八重樫東の話 すいません。やっぱり僕はこういう戦いしかできません。最初はいいところを見せようとしたんですが、やっぱりダメでした。僕の実力が高くなかったということ。もっと圧倒できる試合ができるように頑張りたい。

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スポニチ 2016年5月9日 05:30
八重樫 被弾覚悟で打ち合い初防衛!激闘で内山先輩にエール
IBF世界ライトフライ級タイトルマッチ  ○王者・八重樫東 判定2―1 同級11位マルティン・テクアペトラ● (5月8日  有明コロシアム)
 IBF世界ライトフライ級王者・八重樫東(33=大橋)は2―1の判定で挑戦者マルティン・テクアペトラ(26=メキシコ)を下し、初防衛に成功した。
 試合後の両者の顔は対照的だった。傷ひとつないきれいな顔の挑戦者と両目を大きく腫らした王者。だが、勝ったのは王者だった。激しく打ち合った末に、2―1の僅差の判定で初防衛に成功した八重樫は「やっぱり激闘になりましたね」と苦笑いした。
 序盤で計算が狂った。前に出てくる相手をさばくつもりだったが、動きが重く、不用意にパンチをもらった。ずるずると相手ペースに巻き込まれた。「何もできなくて、仕方がないから打ち合うしかなかった」。被弾覚悟で足を止め、得意の打ち合いに持ち込んだ。左ボディーを利かせると、リズムを取り戻した。終盤2回は粘る相手を「つぶしてやろう」とさらに距離を詰めた。壮絶なパンチの交換を繰り返し、終了のゴングを聞いた王者は「(結果は)分からなかった。力不足です。収穫は生き残ったこと」と反省ばかりが口をついた。
 昨年末、2度目の挑戦で日本人3人目の3階級制覇に成功して迎えた初防衛戦。大事にしたのは心構えだった。大きな目標をクリアしたばかりで、相手はランク11位の格下となれば、心に隙は生まれやすい。軽量級最強と呼ばれるゴンサレス(ニカラグア)に敗れた直後の世界戦で油断して連敗した苦い過去もある。さらに先月27日は拓大の3年先輩の内山高志がまさかの2回KO負けで王座から陥落。「ボクシングは怖い。何があるか分からないのがボクシング」。試合前は家族と離れ、ジム近くに泊まり込むが、今回はオフの週末にも帰らず、より強い気持ちをつくって準備した。
 内容は満足いくものではなかったが、結果は残した。「先輩がどう思うか分からないけれど、僕はいてくれた方がうれしい。自分は続けていけることになったので、何かあるのかな」。進退を保留している内山に、八重樫なりのメッセージは送った。
 ◆八重樫 東(やえがし・あきら)1983年(昭58)2月25日、岩手県北上市生まれの33歳。黒沢尻工でボクシングを始め、拓大を経て05年3月プロデビュー。06年4月にプロ5戦目で東洋太平洋ミニマム級王座、09年6月に日本同級王座を獲得。11年10月、2度目の世界挑戦でWBA世界同級王座獲得。WBC同級王者・井岡一翔(井岡)との統一戦に敗れて陥落後、13年4月にWBC世界フライ級王座を獲得。14年9月、ゴンサレス(ニカラグア)に敗れて陥落も、15年12月にIBF世界ライトフライ級王座を獲得して日本人3人目の3階級制覇。身長1メートル60.8、リーチ1メートル65.0の右ボクサーファイター。

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スポニチ  2016年5月9日 16:01
防衛から一夜 尚弥、痛めた拳は軽症強調 八重樫は左肩負傷していた
 ボクシングのダブル世界戦(8日、東京・有明コロシアム)で王座防衛に成功したWBO世界スーパーフライ級王者・井上尚弥(23=大橋)とIBF世界ライトフライ級王者・八重樫東(33=同)が9日、横浜市内の大橋ジムで一夜明け会見を開いた。
 試合中に両拳を痛めたにもかかわらず、指名挑戦者カルモナ(メキシコ)から最終回にダウンを奪って大差の3―0判定勝ちを収めた井上尚は「昨晩は意外とぐっすり眠れた」と明かし、「良かった点は、まずは勝てたこと。いろいろな戦い方をして次につながる経験を積めたのはよかった。課題はディフェンス面。あれだけ試合をリードしながら無駄なパンチをコツコツもらってしまった。今後は外すように強化したい。やっぱり倒しきりたかった」と話した。両拳はナックル部分を中心に腫れていたが「これは打撲。1カ月もすれば痛みも取れて練習を再開できると思う」と軽症を強調。「奥さんと一緒に旅行へ行ったり、おいしいものを食べて少しゆっくりしたい」と言いながらも「今年は防衛戦と、できれば統一戦をやりたい。拳は使えなくてもそれ以外(の練習)はできる。1週間休んで再開したい」と次戦へ目を向けた。
 一方、2―1の判定で挑戦者テクアペトラ(メキシコ)を下した八重樫は腫れた両目付近を隠すためサングラスをして会見。試合の3週間前に左肩の肩甲下筋と関節唇を損傷し、その後はスパーリングもできずに試合に臨んだことを明かし「左アッパーを打つと肩に痛みが走る。ただ、ケガはつきものとはいえ、言い訳にはならない」と話した。最後は壮絶な殴り合いとなった試合については「あの展開でいろんなことをやろうとして、どれもこれもはまらなかったので行くしかないと思った。あれしかなかった」と説明。「まず生き残れたのが一番の収穫。反省点だらけで、いろんなことを見直す必要がある」とし、「自分はしっかり休みます。肩関節の治療に入って、古傷にならないようにしっかり治すことが先決」と語った。
 井上尚はオプションの関係で、3度目の防衛戦となる次戦は前王者ナルバエス(アルゼンチン)との再戦が濃厚。大橋秀行会長は「9月ぐらい。右拳は(脱臼した前回の)ナルバエス戦の時ほどじゃない」と構想どおりと明かしたが、八重樫の2度目の防衛戦については「(9月は)ちょっと厳しい」と話しており、早くても年末になりそうだ。

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