デイリースポーツ 2016年5月8日
八重樫 2-1判定、激闘初防衛!
ダブル世界戦「ボクシングフェス5・8」が有明コロシアムで開催され、ダブルメーンイベントのIBF世界ライトフライ級タイトルマッチでは、王者・八重樫東(33)=大橋=が2-1の判定で、同級11位のマルティン・テクアペトラ(26)=メキシコ=を下し、初防衛に成功した。
昨年12月にハビエル・メンドサ(メキシコ)との打撃戦を制して3階級制覇を達成した“平成の激闘王”八重樫の初防衛戦。初回はフットワークを使いながらカウンターを取っていたが、2回から打ち合う場面が増える。3回も流れの悪い八重樫は強引に接近してボディーを狙う。被弾を恐れない両者はその後も激しくパンチを交換。11回には一歩も退かぬ打撃戦を展開して会場を沸かせた。両者ダウンのないまま、最後は火の出るような打ち合いの中、ゴングとなった。スコアは115-113で1人がテクアペトラ。残る2人が115-113、116-113で八重樫を支持した。
大きく顔を腫らした王者は「すいません。やっぱり僕はこういう戦い方しか見せられない。最初はいいところを見せようとしたけど、ダメでした。すみません」とリング上で頭を下げた。
さらには「次に出てくるモンスターがいるので、ボクシングの本当のすごさをお見せできると思います」と、メーンに登場するWBO世界スーパーフライ級王者・井上尚弥(大橋)に主役を任せたかのような発言。謙虚な王者は、3人の子どもをリングに上げて喜びを分かち合った。八重樫の通算戦績は29戦24勝(12KO)5敗。テクアペトラは28戦23勝(15KO)5敗。
http://goo.gl/O9SbSr
デイリースポーツ 2016年5月9日
八重樫、左肩痛め麻酔打って闘っていた
WBO世界スーパーフライ級王座の2度目の防衛に成功した井上尚弥(23)とIBF世界ライトフライ級王座の初防衛を果たした八重樫東(33)=いずれも大橋=が9日、横浜市内のジムで一夜明け会見に出席した。八重樫は3週間前に左肩を故障し、麻酔を打って試合に臨んでいた。八重樫は腫れ上がった両目をサングラスで隠して会見場に現れた。そして、試合3週間前に左肩を故障し、麻酔を打って試合に臨んでいたことを明かした。練習中に痛みがひどくなり、診察を受けると「左肩肩甲下筋損傷、左肩関節唇損傷」と診断されたという。
練習では左を封印せざるを得なく、追い詰められた状態。そんな中、4月27日には尊敬する拓大の先輩、WBA世界スーパーフェザー級スーパー王者・内山高志が王座転落。「やるしかないという状況の中、フワッとしたメンタルではなかった」と、ハンディを背負いながら1-2の判定辛勝。「勝ったことで生き残れた。まずは左肩を治療して、しばらく休みます」と、3児の父の顔で話した。
また、世界戦では初の判定勝利となった井上尚は、2回に右拳を痛めるアクシデントに見舞われ、その後、左も痛めていた。大橋会長は、最終12ラウンドの猛ラッシュを「最後は流しても判定勝ちを狙えた。だが、尚弥は責任感が強く見せ場を作った。感動した」と絶賛した。
http://goo.gl/jr6Ayo
デイリースポーツ 2016年5月9日
平成の激闘王・八重樫 初防衛に成功
IBF世界ライトフライ級王者の八重樫東(33)=大橋=は同級11位の挑戦者マルティン・テクアペトラ(26)=メキシコ=に2-1の判定で初防衛に成功した。試合後は尊敬する拓大の先輩、前WBA世界スーパーフェザー級王者の内山高志(36)=ワタナベ=に再起を呼び掛けた。WBO世界スーパーフライ級王者の井上尚弥(23)=は同級1位の挑戦者ダビド・カルモナ(24)=メキシコ=に3-0の判定で完勝し、2度目の防衛を果たした。反省、反省、そして反省。“平成の激闘王”の異名通り、苦しみながらもベルトを守った八重樫は、「やっぱり、ボクはこういう戦い方しかできないのかな。いいところを見せようという気持ちがあったんですが、ダメでした」と、ファンの前で苦笑した。
「2ラウンドで自分の計算が狂った」と、序盤はメキシカン独特の距離、リズムで手数を繰り出す挑戦者に主導権を握られる。中盤からは前に出て打ち合うも一進一退。最後の2ラウンドは「つぶしてやる」との思いで攻勢をかけたが、攻めきれなかった。
「見て、つかんで、把握して、引き寄せて、組み立てる」ことを意図して臨んだものの、「やろうとしていることがまったくできなかった。それは自分の力不足」とうつむきながら振り返った八重樫。「何がいけなかったのか分からないですが、これからそれを見つけて、いろんなことにもチャレンジしたい。何よりも収穫は、生き残ったこと」と前を向いた。
4月27日には拓大の先輩である内山高志がWBA世界スーパーフェザー級王座から陥落した。試合前に「内山先輩にはいろいろな思いがある。“拓大魂”を見せようと思っている」と話していたが「先輩に申し訳ないですね。先輩に誇れるような試合ではなかった」と、再びガックリ。
それでも「でも、まだボクも生き残って続けていけるので、そういう意味では何かあるかな、と思う。先輩はどう思うか分からないですけど、ボクはいてくれた方がうれしい。負けてからあの人の大きさに気づく人が多かった」と、偉大な先輩に再起を呼びかけた。激闘王の戦いはまだまだ続く。
http://goo.gl/txSuxD
デイリースポーツ 2016年5月10日
八重樫東 左肩負傷隠して初防衛
IBF世界ライトフライ級王座を初防衛した八重樫東(33)=大橋=が9日、横浜市内の大橋ジムで一夜明け会見に臨み、試合の3週間前に左肩を負傷し、痛み止めの麻酔を打って試合に臨んでいたことを明かした。腫れた両目をサングラスで隠した八重樫は「左肩肩甲下筋損傷、左肩関節唇損傷」と診断されていたという。松本好二トレーナーは「左を封印して練習せざるを得なかった」と話し、練習プランの大幅な変更を余儀なくされていた。
そんな中、尊敬する拓大の先輩、内山高志が12度目の防衛戦で敗れた。「内山先輩にどれだけ支えられていたか、改めて感じた。やるしかないという状況の中、フワッとしたメンタルではなかった」と言う。
内山の敗戦で「スイッチが入ったのでは」(松本トレーナー)。薄氷の初防衛だったが「勝てたことで生き残れた。また、ボクシングができる」と笑みを浮かべた。先輩の内山には「再起を楽しみに待ちたい」と、控えめなエールを送った。
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