2016年2月3日水曜日

努力、辛抱、そして感謝

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岩手日日 (2/3)
ボクシングで元気を IBFライトフライ級王者 3階級制覇 八重樫選手、知事に報告
 国際ボクシング連盟(IBF)ライトフライ級王者の八重樫東選手(32)=大橋ジム、北上市出身=は2日、県庁を訪れ、達増拓也知事に3階級制覇を報告し「ボクシングを通してこれからも元気を届けていきたい」とさらなる活躍を誓った。
 八重樫選手は、父昌孝さんと城澤謙吉後援会長、阿部和憲後援会事務局長と共に訪問。勇敢に打ち合うスタイルから「激闘王」と称され、試合後には毎回顔が腫れ上がる姿がおなじみにもなっているが、右目上に傷が残った状態で登場し「腫れは引いたが、まだ腫れていると言われる」と苦笑した。
 2015年12月29日に行われたハビエル・メンドサ選手(メキシコ)とのタイトル戦を判定で制し、日本人選手では3人目となる3階級制覇を果たしたことに「世界的には3階級制覇は29人目ですごいことだとは思うが、そんなに自分の中では3階級制覇ということに重きを置いていない。一試合一試合が大事で、その結果がたまたま3階級目だったという話。これからもいろいろなことに挑戦していきたい」と引き締まった表情を見せた。
 黒沢尻工高2年時に地元開催の岩手インターハイに出場し、モスキート級で8強入りしたことを「思い出深い」と振り返りながら、岩手国体での後輩たちの活躍を「楽しみにしている」と期待した。
 達増知事は「王座獲得は岩手のスポーツ界にとってこの上ない喜び。3階級制覇は県民に大きな感動、夢と希望を与えてくれた。今後も八重樫選手の活躍を県民一同期待して応援している」とエールを送った。
 八重樫選手の次戦は5月ごろの予定といい、既にトレーニングを再開している。3日には北上市役所や母校の黒沢尻工高を訪問する予定。

足元をしっかり見て 一問一答
 IBFライトフライ級王者の八重樫東選手は2日、達増拓也知事を表敬訪問した後に報道陣の取材に応じた。一問一答は次の通り。
 -3階級制覇して知事に報告した気持ちは。
 こういったことを報告できて、光栄に思う。こういう場に来るといろいろな岩手の方に応援してもらっているんだなと実感している。
 -ボクシングをやめようと思ったこともあったというが。
 昨年、ボクシングをやめるかどうか悩んだ時期があった。自分がこの先ボクシングを続けていくか悩んだところ、最後にはたくさんの人に応援してもらっていることに気付いた。そういった人たちに恩返しという意味でも、これからもいい試合を見せていきたいという気持ちになり、復帰することにした。
 -その中での3階級制覇は喜びも大きかったのでは。
 昨年末の試合はいろいろな意味で懸けている部分もあった。その思いは大きくて、(試合後に)リング上で泣いたのは初めてだった。僕のボクシング人生はいつも崖っぷちで、これが最後と思ってやる気持ちも強かった。いろいろな人たちの思いを背負ってリングに上がったので、そういうのが爆発した。
 -今後に向けて。
 当面は防衛戦というかたちで今のタイトルを防衛していくことになる。4階級制覇とか言われているが、それよりも一試合一試合に重きを置いて集中して取り組んでいきたいという気持ちが強い。上は見ずに足元を見て頑張っていきたい。

http://goo.gl/SlXNN1
胆江日日 2016-02-03 09:47:55
「努力、辛抱、そして感謝」 ボクシング3階級制覇の八重樫選手講演 夢つかむ方法 子どもらに(金ケ崎小)
 昨年末、国際ボクシング連盟(IBF)ライトフライ級タイトルマッチで王者となり、3階級制覇を達成した八重樫東(あきら)選手(32)=北上市出身=が2日、金ケ崎町立金ケ崎小学校(畠山雅之校長、児童420人)を訪れ、5ー6年生138人を前に夢をかなえる方法について語った。「必要なのは努力、辛抱、そして感謝。なりたい未来に向かい、どれだけ楽しみながら一生懸命続けていけるか、頑張れるかが大事」とし、周囲への感謝、夢をつかんだ後も努力し続ける大切さを説いた。終了後は記念撮影や握手にも快く応じ、子どもたちと笑顔で触れ合った。
 八重樫選手の妻彩さん(32)が同町出身で、同校においの畠山陽耶(はるや)君(1年)、朔耶(さくや)君(5年)、めいの葵(あおい)さん(6年)が通っている縁で講演が実現した。
 高校で初めてボクシングに出会ったという八重樫選手。2年生で出場したインターハイで全国ベスト8に入り、「初めて自分が誇れるものができた」。それが自信につながり、翌年のインターハイでは優勝。大学進学後は日本一となりプロを目指した。
 夢をかなえるために大事なこととして「努力と辛抱と感謝」を挙げ、「世界チャンピオンになるため一生懸命練習をしてきた。ただ苦しさに耐えるのではなく、自分の実になるようにするのが練習。そのためには競技を楽しむことが大事。練習が楽しくなるとたくさんしたくなる。そうするとどんどん自分の実にもなり、練習の質が上がっていく」と語った。
 嫌なことをこらえる「我慢」と、好きなことのために耐える「辛抱」の違いにも触れ、「生きていると辛いことや苦しいことがたくさんある。僕も投げ出したくなる時もあったが、やっぱりボクシングが好きで世界チャンピオンになりたい自分がいるから耐える。辛抱していれば、なりたい自分になれるチャンスもくるし、なりたい姿に近づいていく」と八重樫選手。
 「ボクシングは個人競技だが、対戦相手や指導してくれる先生、サポートしてくれるジムのスタッフなど、周りの人がいないとボクサーとして活動していけない。人は一人では何もできない」と、周囲に感謝する大切さも説いた。
 最後に、夢をつかんだ後は守り続ける「継続」の必要性も強調。「つかんだ夢を離さないで。努力を続けていくと、違う夢や目標が出てきて、またつかみにいく。これを続けて僕は3階級を制覇することができた。皆も好きなことは頑張って続けていってほしい」とエールを送った。
 6年菅原藍梨さん(12)は「何が大切か、どうすれば成果がでるかが分かった」と話し、今後の生活の糧としていた。
 講演終了後、「試合で緊張しないためには」「減量の方法は」「試合の最中は何を考えているの」など屈託ない疑問や質問を投げ掛ける児童たちに、一つ一つに丁寧に答えた。学級ごとに記念撮影や握手にも応じ、子どもたちとの触れ合いも楽しんだ。

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