https://www.tokyo-sports.co.jp/fight/boxing/2134125/
東スポ 2020年09月01日 15時38分
3階級制覇王者の〝激闘王〟八重樫東が引退を発表
ボクシングの元世界3階級制覇王者の八重樫東(37=大橋)が1日にオンライン会見を行い、現役引退を発表した。
2004年9月1日にジムに入門したのに合わせて行われた会見で八重樫は「本日をもって引退します。ボクシングが僕の人生を豊かにしてくれた。感謝してもしきれない思いでいっぱいです」とコメント。
同席した大橋秀行会長(55)は「長いようで短い、とても中身の濃い16年間だった。井上尚弥ら若い選手がその背中を見て、教えてもらった大事なものがあると思います」と〝激闘王〟と呼ばれた八重樫がジムメートに与えた影響の大きさを語った。
拓殖大を卒業後、2005年3月にプロデビューした八重樫は、11年10月に2度目の挑戦でWBAミニマム級王座を獲得して世界王者に。翌年6月にはWBC同級王者の井岡一翔(31=当時の所属は井岡)と日本初の団体間王座統一戦を行った。
結果は判定負けで王座から陥落したものの、13年4月にはWBCフライ級王座を獲得。15年12月にはIBFスーパーフライ級王座を獲得して3階級制覇を達成した。
現役最後の戦いとなったのは、昨年12月23日にIBF世界フライ級王者のモルティ・ムザラネ(37=南アフリカ)に挑んでTKO負けした試合。
年明けの2月25日には大橋会長から「引退勧告」をされていたものの、その後の新型コロナウイルスの影響などで、この日の発表となった。
今後は大橋ジムでトレーナーを務めながらテレビ解説などを行う予定だ。
https://www.tokyo-sports.co.jp/fight/boxing/2137410/
東スポ 2020年09月02日 11時00分
元世界3階級制覇王者・八重樫に引退を勧告した大橋会長の親心
ボクシングの元世界3階級制覇王者・八重樫東(37=大橋)が“節目の日”に引退を発表した。「本日(1日)をもって引退します。ボクシングが僕の人生を豊かにしてくれた。感謝してもしきれない」とコメントした一方で「(大橋秀行)会長に言われなければ(現役を)続けていました」と、未練を語る一幕もあった。
大橋会長に引退を勧告されたのは、半年以上前の2月25日のこと。「激闘王」と呼ばれ、どんな不利な状況でも引かないスタイルは感動を与えると同時に、顔が原形をとどめないほどのダメージを負うことも多かった。引退勧告は、3人の子供の父親でセカンドライフに向けて飲食業も始めているだけに、万が一のことがあってはいけないという大橋会長の配慮からだった。
2017年5月にIBF世界ライトフライ級王座を失った後、ノンタイトル戦で3連勝し、昨年12月にIBF世界フライ級王者モルティ・ムザラネ(南アフリカ)に挑むもTKO負け。世界王者に返り咲くには厳しい状況にあった。そんな中で引退勧告を受けた後に大橋会長からジムに入門した(04年)9月1日に引退会見を行う提案があり、八重樫は受け入れたという。
今後はジムでトレーナーを務める。大橋会長が「(WBAスーパー&IBF世界バンタム級統一王者の)井上尚弥(27)ら若い選手がその背中を見て、教えてもらった大事なものがあると思います」と言うように、熱い選手を育てるはずだ。
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