2016年9月8日木曜日

倒すか倒されるか

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猫ボク 2016.09.08
海外 小原、ロシアで世界挑戦!倒すか倒されるか
9・9モスクワ「WINGS OF THE SOVIETS」
 ▼IBF世界Sライト級タイトルマッチ 12回戦
  王者・エドワルド・トロヤノフスキー(ロシア) × 同級3位・小原佳太(三迫)

9・9米・リーディング「PBC」
 ▼WBA世界ミドル級タイトルマッチ 12回戦
  王者・ダニエル・ジェイコブス(米国) × 同級15位・セルジオ・モーラ(米国)
 ▼IBF世界ライト級王座決定戦 12回戦
  同級3位・リチャード・コミー(ガーナ) × 同級4位・ロバート・イースターJr.(米国)



 スーパーライト級の日本人世界王者は過去に藤猛、浜田剛史、平仲明信の3人のみ、激戦クラスの中での挑戦は千載一遇のチャンスと言えるほど。08年、木村登勇がウクライナでWBA王座に挑んだが判定負け。さらにロシアでの日本人の世界挑戦となれば12年に石田順裕がWBO世界ミドル級王座に挑んで判定負けして以来のこと。

 非常に高いハードルに挑む小原だが、その実績は十分。16勝(15KO)1敗1分、29歳。12年、日本王座獲得にリーチをかけていた2位の外園隼人をKOし、リマッチの王座決定戦も4回で終わらせた。アマエリートっぽくない好戦的なスタイルで、バランスを崩すこともありながら打ち合いに勝ってしまう絶妙なセンスを持つ。2度防衛後の14年、東洋太平洋王座決定戦でもハードパンチャーのフィリピン人にスリリングな展開で4回KO。続いて元日本王者の岩渕真也との強打対決も制した。パンチのタイミングが抜群で相手の大きなパンチに軽く合わせておいて死角から強打を入れていた。昨年、挑戦者決定戦で、9位・ウォルター・カスティーリョとドローになったが、陣営が採点に不服を訴えて再戦指示を取り付け、すると相手はリマッチから逃亡した。スリリングな試合を演じるのはガードが下がることが多いからだが、これが得意パターンへの誘い水になるところもある。ただ、今回の相手は過去最強といえるレベル、場合によっては過去の試合よりボディを増やす必要が出てくるかもしれない。

 王者トロヤノフスキーはこれが2度目の防衛戦で、24勝(21KO)無敗の36歳。PABA王座を3度防衛後、WBAランカーとなった14年にライト級王者・リカルド・アブリルへの挑戦プランがキャンセルとなり、代わってWBAインターナショナル王座決定戦に出場。元WBA王者・ホセ・アルファロ(小堀佑介に敗北)を下して王座獲得した。昨年は階級を上げてマイナー王座のIBO王座決定戦に勝利、11月にタタールスタン共和国で48戦無敗のIBF王者・セサール・クエンカを6回TKOで破った。4月、ロシアでクエンカとのダイレクトリマッチを7回TKO勝ちで制している。クエンカ戦では序盤から手数を出し、プレスを強めて早々にペースを握っていた。左アッパーを勝負のきっかけに使っており、そのための距離潰しもうまい。KO率は高いが、ハードパンチを入れてくるタイプではなく、地味に詰めてくるのでむしろ厄介だ。知名度の高くない選手同士の2戦後とあって、今回の試合も世界的な注目度は低い。そうなると、なお王者側はホームで気負いなく戦ってきそうだが、挑戦者の小原もアウェーであることも警戒しながら「6-4で勝てると思う」と強気。

 予想アンケート(投票感謝!)では、 227-103(ドロー13)で、挑戦者の感覚とは逆の王者優位と出た。特に目立つのは王者のKO勝ち(185票)。

「トロヤは長いジャブストレート丁寧に突いてくるタイプで変則気味の小原にはやりにくい相手。さらには詰まっても自然に強いフックアッパー合わせて来るので、接近すれば有利とも言えない」(ICEさん)
「小原の左ジャブは当たらず、トロヤノフスキーに先手を取られ、序盤から小原が劣勢に。9R以降、小原が勝負をかけるも逆にカウンターをもらいKO負け」(川流河童さん)
「序盤からポイントを奪われ、倒そうと無理に前へ出たところにガツンともらってKO負け。判定までいければ、よくやったとほめれる試合」(弱太郎さん)

 逆に王座交代を予測する声は、希望込みが多かった。
「小原が勝つならカウンター1発で倒すこと。 チャンピオンの動画を観た感想としては、体格は小原と同じ位かやや大きいくらいだが、体とパンチのスピードは決して速くはないので、勝負するならそこしかないと思う。 結構無意味な大ぶりのアッパーやフックを打って来るので、そこに上手く合わせる事が出来れば倒せると思う」(予想屋さん)
「パワーの差で先制されるも、相手が調子に乗ったところでカウンター一閃のKO勝ち」(コウさん)
「小原の玉砕戦法がハマり、ファーストラウンドKO勝ち」(サワディカップさん)
「うち終わり狙った右のリターンでKOだ!」(ローカルさん)

 たしかに、あの小原だからこそ一発あるぞと期待できる試合でもある。いずれにせよ白熱した試合となりそうだ。日本時間では深夜の間になる。国内テレビ放送は、BSフジが13日24時から録画放送予定。

 同日、アメリカではダブル世界戦がある。ゴロフキンとの統一戦が期待されるWBA世界ミドル級レギュラー王者・ジェイコブスは4度目の防衛戦で、V2戦で2回TKOで下したモーラとリマッチ。オッズは当然1-10の大差。もうひとつはランセス・バルテレミーの王座返上に伴い空位となったIBF世界ライト級の決定戦。コミーとイースターの無敗対決は、オッズが3.7-1.2でアメリカ人が優位。

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