2016年9月8日木曜日

9月10日クアドラス×ロマゴン!亀海×カラス2!、ゴロフキン×ブルック

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猫ボク 2016.09.06
海外 クアドラス×ロマゴン!亀海×カラス2!、ゴロフキン×ブルック!
9・10米・イングルウッド
 ▼WBC世界Sフライ級タイトルマッチ 12回戦
  王者・カルロス・クアドラス(メキシコ) × 同フライ級王者・ローマン・ゴンサレス(ニカラグア)
 ▼10回戦
  亀海喜寛(帝拳) × ヘスス・ソト・カラス(メキシコ)

9・10英・ロンドン
 ▼IBF&WBC世界ミドル級タイトルマッチ 12回戦
  WBC王者・ゲンナジー・ゴロフキン(カザフスタン) × IBFウェルター級王者・ケル・ブルック(英国)
 ▼IBF世界バンタム級タイトルマッチ 12回戦
  王者・リー・ハスキンス(英国) × 同級1位・スチュアート・ホール(英国)
 ▼IBF世界フライ級タイトルマッチ 12回戦
  王者・ジョンリル・カシメロ(フィリピン) × 同級14位・チャーリー・エドワーズ(英国)



 ロマゴン4階級制覇を狙う試合は、相手が6度防衛のクアドラスという無敗対決の好カード。ロマゴンは「階級制覇」を売りにしても今回、つまんない王座決定戦や穴王者を狙ったセコいものにはならなかったのが、さすがパウンドフォーパウンド。それはアメリカでの商品価値が上がったことが大きいわけだが、さらにそれを倍々にしてやろうという意欲が感じられる。過去3度の世界王座獲得は日本でのものだったが、今回はアメリカ。そのモチベーションの高さはクアドラスも同様で、アメリカでの試合は2度目。いまロマゴンをストップできれば世界王座獲得以上の勲章になる。
 オッズは1.1-6で挑戦者のロマゴンが優位で、万能型のハードパンチャーであり隙の見えないロマゴンに対して、緻密な試合運びをするクアドラスは、先日、河野から王座を奪ったルイス・コンセプシオンにも大差で勝っている。ただ、そのスタイルは江藤戦でも見せたように序盤にポイントを稼いで後半、逃げ切るというもの。クアドラスが巧みにアウトボクシングするなどできれば勝機もあるだろうが、これはあくまで「たら・れば」。その戦い方がそのままロマゴンに通用するとは思えない。さて、勝敗予想(投票感謝!)では、107-264(ドロー16)でやはり挑戦者ロマゴンが優位。

「序盤こそフレームの差もありロマゴンが押される場面が目立つも、3.4回辺りからロマゴンのボディでクアドラス失速。6回上下のコンビネーションでクアドラスダウン、追撃でレフェリーストップ」(電気屋ボクサーさん)
「下がるクアドラスに追うロマゴン。前半4Rくらいまではクアドラスがポイントリードも、徐々にロマゴンに距離を詰められコンビネーションを喰い出す。が、ロマゴンも階級の壁を前にダウンを奪うとまではいかずに中盤~終盤にかけてはロマゴンがポイントを重ねる。最終Rは意を決したクアドラスが打ち合いに出るが時既に遅しでロマゴンが4ポイント差くらいで判定をものにすると予想」(地方土人さん)
「序盤はクアドラスのスピードに手を焼くが、中盤から猛烈なプレスを掛けてクアドラスの足を止めそう。最後は腹を効かせて連打連打で立ったままストップか」(弱太郎さん)
「ロマゴンは強い右を軸に相手をロープ際に誘導。詰めてボディをコツコツと打ち、隙あらば右アッパー。相手が攻め込んで来れば打ち合いの中で少しずつ的確なヒットを増やし、10Rくくらいにクアドラスが蓄積で 失速しダウン。立ち上がるもロープ際で連打を浴びストップ」(それっぽい練習生さん)

 クアドラスの優勢があっても序盤までという意見が多い。一方、クアドラス支持派は、「序盤はクアドラスがのらくらと裁いて凌ぎ、中盤からクアドラスが大きなパンチを振りはじめ、再三ヒットしてロマゴン失速、ダメージを蓄積し、ついに11Rにストップ」(メキシコのOTTOさん)、「3回位まではクアドラスも引き気味に戦いロマゴンが押すも、中盤くらいにはジャブ・左フックで中に入るのを止められ、捕まえられない雰囲気に。判定は意外と競るが、内容的にはついに止められた感じで4階級制覇ならず」(きっかけは町田さん)と、その序盤ペースを維持するという感じの予想。
 この試合の勝者と戦いたいのがWBO王者・井上尚弥だが、次戦は12月30日の国内興行に設定しており、年内対戦はありえない状況。大方の予想通りロマゴンが勝つと想定した場合、その機を逃しているうちに先方の商品価値が上がって実現しにくくなる、なんてこともあるかもしれないが、ジムの大橋会長は先日の試合後、リング上からロマゴン戦に向かうことを明言しており、その意味でも注目される。いずれにせよ珍しく軽量級が世界的注目を浴びるのだから、日本人の有力選手にとっても好機なのは間違いない。

 アンダーカードでは、亀海×カラスが再戦。4月の試合は大激闘で、初回から打ち合っていた。手数を止めないカラスに対し、左ジャブから的確なヒットの亀海という展開で、ハードな10ラウンドの結果は三者三様のドロー。今回の試合、当初はサウル・アルバレスの出る興行にセットされる可能性もあったほど評価が高く、亀海としてはそこに「勝利」を付け加えて次につなげたい。最後まで前のめりに手を出してくるタフな相手であることは分かっているため、そこにもうひとつ攻略を足したいところ。こちらオッズは1.7-2.1で若干ながら亀海優位。

 同日のイギリスはトリプル世界戦。ゴロフキン×ブルックのスーパーマッチは、ゴロフキンの持つWBA王座が認可されず外された。WBAはレギュラー王者ジェイコブスとの統一戦を望んでいたのが本音だが、表向きブルックがミドル級での試合経験がないことを理由にしている。オッズは1.1-5.5でゴロフキン優位。ただ、ゴロフキンは誰とやっても大差が付きがちだったから、むしろ差が縮まった感の方が強い。
 山中慎介のライバルとなるIBFバンタム級王者のハスキンスは2度目の防衛戦。相手ホールは12年にハスキンスに敗れており、14年には前王者カバジェロに挑んで判定負け。そのためかオッズは1.4-3で王者やや優位となっている。
 もうひとつの世界戦はアムナットから王座を奪ったカシメロの初防衛戦で、挑戦者エドワーズは8勝(3KO)のアマエリートで、昨年プロ転向したばかりの23歳。3度の10回戦で英連邦王者になってはいるが、まだまだ未知数なホープ。オッズは1.6-2.2で接戦。

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