2017年4月26日水曜日

尚弥・一翔・恒成

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東スポ 2017年04月25日 11時00分
「世界戦14勝」井岡一翔 井上尚弥との夢対決あるのか
ついに偉大な具志堅氏の日本記録に並んだ井岡一翔
WBA世界フライ級タイトルマッチ(23日、エディオンアリーナ大阪)で、王者の井岡一翔(28=井岡)は同級2位ノクノイ・シットプラサート(30=タイ)に3―0で判定勝ちし、5度目の防衛に成功した。これで世界戦通算の勝利数が「14」となり、元WBA世界ライトフライ級王者・具志堅用高氏(61)の持つ日本記録に並んだが、内容は低調。王者が目指す「唯一無二」に近づくために、周囲からはビッグネームとの対戦を求める声が上がった。
 お互いに一度もダウンを奪うことのないまま、12ラウンド、36分間が過ぎた。ノクノイは2005年4月から61連勝。とはいえ、直近10試合の対戦相手のうち3人がデビュー戦で、世界戦はおろかタイ国外での試合も初体験というだけに実力に疑問符がついていたが、意外に打たれ強く最後まで仕留め切れなかった。
 こぶしを合わせたノクノイからは「イオカは一流だけど、超一流ではない」との“評価”も出た。具志堅氏の記録に並んだものの、王者から「正直、今日の内容には満足できないので、これで並んだことは恐縮です」との不満が出るのも無理はない内容だった。
 一翔は常々「唯一無二の存在になりたい」と口にしている。どういう意味か。「自分で評価するんじゃなくて、周りの人がどう評価するか。これからのボクシング人生でどうやって戦っていくかで、存在価値が決められる。評価を高める試合をしていって(唯一無二に)近づいていければいいし、引退した時に『井岡一翔というボクサーはもう出てこない』と言われるようになれれば」
 この大目標へ向け、改めて「誰もが認める内容に、よりレベルアップしたい」と誓ったが、父の一法会長(49)は統一戦実現に向けて動くことを明言した上で「日本初の4階級制覇も一翔ならやってくれると思う。スーパーフライ級まではいける。僕もボクシングをやっていた(元プロボクサーだ)からわかる」と注目発言。
 スーパーフライ級といえば、日本にはWBO世界王者の“怪物”井上尚弥(24=大橋)がいる。一翔の試合を中継するTBS関係者は年内に見込まれるもう2試合のどちらかで「統一戦か井上。あるいはWBOライトフライ級王者の田中恒成(21=畑中)がフライ級に上げてくれば、このうちの誰かと」と要望。ビッグネームとの対戦実現に動くことを求める。
 井上は6戦目でWBCライトフライ級王者になり、一翔の持っていた世界王座奪取の国内最速記録を更新。田中はその井上の記録を上回る5戦目でWBOミニマム級王者となった。そうした“因縁”もあるだけに、2人との対戦が実現すれば日本ボクシング史に残る“世紀の一戦”となるのは間違いない。
 この日の放送では挑戦者の「61連勝」を強調したが、ネット時代の今、その中身がどんなものかは誰にでもすぐに調べられる。必要なのは「真のビッグマッチ」実現ということだ。
 では、一翔VS井上のスーパーマッチは実現の可能性があるのか。リングサイドで試合を観戦した大橋ジムの大橋秀行会長(52)は「わからない」と明言しなかったが、否定もしなかった。一法会長は「プロモーターとして、いい試合を組んでいく。そういう気持ちで『チーム井岡』として走っていく」と話す。その相手が井上になり、4階級制覇を達成すれば、確実に「唯一無二」に近づけるはずだが…。

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