2017年4月3日月曜日

高山勝成、引退&東京五輪で金目指す

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スポーツ報知 2017年4月3日5時0分
世界王者・高山、プロ引退&東京五輪で金目指す!実現すれば日本ボクシング界初
日本人初の主要4団体王座獲得を達成したWBO世界ミニマム級王者の高山勝成(33)=仲里=が、世界王者のままプロを引退し、20年東京五輪出場を目指すことが2日、複数の関係者の話で分かった。3日にも正式表明する。
 プロ経験者が五輪予選や本戦などアマ大会出場を実現すれば日本ボクシング界初。今後、アマ側の日本ボクシング連盟(JABF)、プロ側の日本ボクシングコミッション(JBC)や日本プロボクシング協会の反応が注目される。
 高山が日本ボクシング界で前例のない挑戦に乗り出す。現在プロで活躍する12年ロンドン五輪金メダルの村田諒太(帝拳)や銅メダルの清水聡(大橋)、古くは68年メキシコ五輪銅メダルの森岡栄治氏らのように、アマからプロの転向例は数多くあるが、その逆は一人もいない。ミニマム級でWBC、WBA、IBF、WBOの主要4団体の王座を獲得した高山は新たな目標として、プロでの複数階級制覇ではなく、自国開催の東京五輪での金メダル獲得に定めていた。
 前例のない挑戦には大きな壁が立ちはだかる。海外では国際ボクシング連盟(AIBA)が16年6月にプロの五輪出場を認め、野球やサッカー同様、諸外国のプロボクサーがリオ五輪に出場。だが、日本ではアマ大会を統括するJABFが現在、プロ経験者の出場を認めておらず、高山の意思表明後、歩み寄るかが焦点だ。今後、東京五輪出場を訴える別の国内プロ選手が出てくる可能性もあり、JABFやプロ側のJBCが新たな指針を打ち出す時期に差し掛かっている。
 高山が東京五輪の予選出場権を得た場合、たとえ4団体王者でも金メダルへの道は容易ではない。プロの世界戦で井岡一翔(井岡)に判定勝ちした元IBF世界フライ級王者・アムナト(タイ)は、リオ五輪ライト級で2回戦敗退。1ラウンド3分を最大12回戦うプロとは違い、3回で決着をつけるアマのリングは、プロ以上のスピードとポイント奪取能力が問われる。
 高山は09年11月、当時日本で非公認だったIBFとWBOの王座獲得を求め、一度はJBCに引退届を提出し海外を転戦。13年3月、敵地メキシコでIBF王座を獲得し、日本のIBF、WBO公認を呼び込んだ。今回の東京五輪挑戦も、日本ボクシング界に一石を投じることになりそうだ。

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