2017年4月3日月曜日

いい時期に決まった

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猫とボクシングと私 2017.04.03
5・20有明 村田、世界挑戦が発表 3大世界戦
5・20東京・有明コロシアム
 ▼WBA世界ミドル級王座決定戦 12回戦
  同級2位・村田諒太(帝拳) × 暫定王者・アッサン・エンダム(カメルーン)
 ▼WBC世界フライ級タイトルマッチ 12回戦
  王者・ファン・エルナンデス(メキシコ) × 同級1位・比嘉大吾(白井具志堅)
 ▼WBC世界Lフライ級タイトルマッチ 12回戦
  王者・ガニガン・ロペス(メキシコ) × 同級4位・拳四朗(BMB)

先日、帝拳ジムが否定していた村田の王座決定戦が事前情報どおりに正式発表。当ブログでは1月から書いていたとおりだったが、陣営がかなり神経質になっていた様子から、正式契約はつい最近のことだったと見られる。ほか2つの世界戦が合わせて開催されるのも限定版メモどおり。
 金メダリスト・村田は13年のプロ転向から、13戦目での世界挑戦。デビュー戦で当時の東洋太平洋王者・柴田明雄を下しているが、タイトルマッチはこれが初となる。これまでWBC22位のアドリアン・ルナ(メキシコ)、WBO14位のダグラス・ダミアオ・アタイデ(ブラジル)らを下してきたが、世界的に名の知られた選手との対戦はこれが初だ。
 相手のハッサン・ヌダム・ヌジカムはフランス在住のアフリカンで、公式発表では「アッサン・エンダム」と表記された。こちらは35勝(21KO)2敗、33歳のベテランだ。アテネ五輪出場を経て04年にプロデビュー、10年に25戦無敗でWBAの暫定王座決定戦に勝ち1度防衛。12年にWBOの暫定王座決定戦にも勝って正規昇格したが、初防衛戦でピーター・クイリンに敗れた。15年、IBF王座決定戦に出場したが、デビッド・レミューに判定負け。昨年、リオ五輪に電撃出場、ライトヘビー級にエントリーしたが、初戦でブラジル選手に判定負けだった。プロ復帰初戦の12月にWBA暫定王者のアルフォンソ・ブランコ(ベネズエラ)に挑戦し、初回KOで王座を奪った。本来はそのまま正規昇格すべきだが、村田との決定戦を行なうことに合意した。
 広告代理店の電通もプッシュしている村田プロジェクトだけに、リオ五輪をまたいでの世界挑戦は当初のプランより遅くなっていたという話で、それだけに4団体の頂点以外と対戦する形で、なんとか世界タイトルマッチにこぎつけたという感じがある。ただ、スーパー王者は天下の無敗ゴロフキン。ベルト奪取なら、そこを目標に進む大きな夢はある。まずはその第一歩といえる。
村田 「いい時期に決まった。(相手は)足が止まらない。倒れても起き上がってファイトするし、ポイントを取っていくのがうまいです。(相手を6回倒したクイリン、4回倒したレミューの試合は)参考にする部分はある。気を抜くタイミングとか、特徴があると思う。プレッシャーをかけてミドルレンジからショートレンジでパンチを打ち込む。12回まで足が止まらない選手はミドル級でなかなかいない。それは、させたくない。前に出ていかにパンチを当てられるか。プロでこのレベルの選手と戦うのは初めてなので、やってみないと分からない。プロでは薄いグローブで、ノーヘッドギアで殴られて、どこまで耐えられるか、というのはあった。経験してみないと分からないこと。アマで辞めていたら、見ることができなかった世界。(この試合の先は)気持ちの中では考えたいと思います」
 12勝(12KO)のパーフェクトレコードを持つ比嘉は、つまらないKO記録などにこだわらず「具志堅会長と同じ21歳で世界を獲ります」との宣言で世界挑戦を決めた。14年デビュー、日本人との対戦は4回戦時代の1度だけ。15年にタイでWBCユース王座を獲得して2度防衛後、昨年7月の東洋王座挑戦で王者・アーデン・ディアレを4回KOで下して王座奪取。5位・フェリペ・カグブコブJr.を下した後、ノンタイトルを挟んで世界初挑戦となった。
 王者・エルナンデスはこれが初防衛戦。34勝(25KO)2敗、30歳。04年デビュー、11年、ミニマム級での世界初挑戦は、WBC王者・井岡一翔に判定負け。フットワークを生かすもボディを打たれると途端に動きが鈍り、4~7点差で敗北した。その後は15連勝を経て前回、ローマン・ゴンサレスが返上した王座の決定戦に出場。タイ遠征し、元世界王者スリヤンの弟で、1位の無敗ナワポーンを3回TKOで下した。井岡戦の頃よりはたくましくなっている印象がある。比嘉の強打がさく裂することが期待される試合。
 日本タイトルマッチを直前でドタキャンして世界初挑戦を決めた拳四朗(9勝(5KO))は、デビュー10戦目での世界挑戦。14年デビューのアマエリート。翌年、6戦目でベテラン堀川謙一から日本王座を奪取して、2位・角谷淳志、5位・大内淳雅に防衛。後者は東洋王座の決定戦でもあり、12月に3位の3位・レスター・アブタン(フィリピン)を一蹴した。
 王者・ロペスは28勝(17KO)6敗、35歳。デビュー7年の10年、ミニマム級でWBCシルバー王座獲得、V3戦で陥落。15年にWBC王者ゲバラに挑戦し判定負けだったが、昨年3月に木村悠から王座奪取。1位・ジョナサン・タコニン(フィリピン)に1度防衛したが、その後は試合をしていなかった。突出した武器は見えないサウスポーだが、よく動いては手を出す老かいなタイプ。木村戦では相手の出足が遅れたところを見逃さず手数を出し、後半はむしろクリンチを交え決定打は許さずポイントで逃げきっていた。拳が勝てばライトフライ級は4団体とも日本人選手が制覇。

 3大世界タイトルマッチの強力興行だが、井上尚弥&八重樫東も近い日程で開催の動きがあり、愛知の田中恒成の防衛戦と併せ、ボクシングのゴールデンウィークとなりそうな予感だ。

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