2017年4月4日火曜日

フジで2夜連続興行

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ボクシングニュース 2017年4月4日火曜日
八重樫東は暫定王者とV3戦、フジで2夜連続興行
IBF世界L・フライ級王者の八重樫東(大橋)が5月21日、有明コロシアムのダブル世界戦で暫定王者ミラン・メリンド(フィリピン)と3度目の防衛戦を行うことになった。イベントは20日に同会場で行われるトリプル世界戦と、21日のダブル世界戦を合わせて「ボクシングフェス2017 SUPER 2 DAYS」として開催される。2日間で世界戦が5試合。
 八重樫(25勝13KO5敗)のけがにより、昨年11月に暫定王座決定がの開催され、ファーラン・サックリンJr(タイ)を下したメリンド(35勝12KO2敗)が暫定王座に就いた。八重樫は挑戦者を「相手はキャリアが豊富で、真面目にコツコツ積み上げてきた選手。崩しにくいし、メンタルも強いと思う」と高く評価。KO負けが一度もないメリンドを迎えて気持ちを引き締めた。
 前日にはOPBF同級王者の拳四朗(BMB)がWBCタイトルに挑戦。これに拳四朗が勝つと、WBAの田口良一(ワタナベ)、IBFの八重樫、WBOの田中恒成(畑中)と並び、日本人選手がメジャー4団体のL・フライ級ベルトをすべて独占することになる。
 そうなれば今後はいろいろな組み合わせが考えられるが、八重樫は「目の前の試合をクリアするのが最大の目標。今後のプランを会長にすべて任せてある」と一戦必勝を強調。34歳のベテランは「自分の色を出したい」といつも通りにコメントした。
 同じリングには、ロンドン五輪銅メダリストでデビューから2連勝(2KO)の清水聡(大橋)も登場。山本拓哉(エディタウンゼント=9勝4KO5敗)と対戦する。山本はノーランカーだが、3月にOPBFフェザー級13位の芹澤天明(姫路木下)に勝利したばかり。当初は芹澤が清水と試合をする話になっていたが、山本が勝って入れ替わった。
 清水は「ランカーと対戦するのは初めてでとても楽しみ。尚弥くん、八重樫さんがいる中で、インパクトのある試合をすることが大事。しっかり倒して存在感をアピールしたい」と抱負を語った。

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猫とボクシングと私 2017.04.04
5・21有明 井上×ロドリゲス、八重樫×メリンド 連日世界戦
5・21東京・有明コロシアム
 ▼WBO世界Sフライ級タイトルマッチ 12回戦
  王者・井上尚弥(大橋) × 同級2位・リカルド・ロドリゲス(メキシコ) 
 ▼IBF世界Lフライ級王座統一戦 12回戦
  王者・八重樫東(大橋) × 暫定王者・ミラン・メリンド(フィリピン)
 ▼8回戦
  清水聡(大橋) × 山本拓哉(エディタウンゼント)

 限定版でも書いていたとおり、有明2日連続開催が決まった。ただ、井上は模索していた統一戦がまとまらず、上位ランカーとの対戦になった。
 井上は12勝(9KO)、23歳。デビュー4戦目で日本、5戦目で東洋、6戦目でWBC世界ライトフライ級王座を獲得。15位・サマートレックに防衛後に返上。2階級を上げて8戦目で11度防衛のWBO世界スーパーフライ級王者、オマール・ナルバエスをKOで下し2階級制覇。以降、1位・パレナス、1位・カルモナ、3位・ペッチバンボーン、前WBA王者・河野公平に4度防衛した。WBC王者ローマン・ゴンサレス(後に陥落)との試合が期待されていたが、こちらで聞こえていたのはIBF王者・ジェルウィン・アンカハス(フィリピン)との統一戦。5月20~21日の世界戦6つで唯一、その行方が先読みしきれなかったが、いずれにせよ、河野戦を見ての通り、圧倒的な強さは誰もが認めるところ。あとはそれに見合う相手と試合ができるか、となっている。
 今回の挑戦者・ロドリゲスは16勝(5KO)3敗、27歳のWBOラテン王者。井上が昨年5月に大差で下したデビッド・カルモナに2度(14、15年)敗れている。近年はアメリカ主戦場で4連勝中。12年にナルバエスに敗れたデビッド・キハノ(プエルトリコ)に2連勝したほか、前回2月は15戦無敗の15位プエルトリコ人を下している。井上がここで躓くわけにはいかない相手となる。

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 八重樫は3度目の防衛戦。3階級制覇を果たしたが、初防衛戦は10位・テクアペトラに2-1の苦しい判定勝ち。当初は2度目の防衛戦でメリンドと指名試合になる予定だったが、八重樫の負傷で流れていた。11月、メリンドは3位のファーラン・サックリンJr.(タイ)と暫定王座決定戦に勝利、八重樫はその翌12月に試合を入れたため、前回の相手はひとつ下、ミニマム級のランカー、サマートレックに。この試合は完成度の高い内容で12回TKO勝ちしている。
 対するメリンドは35勝(12KO)2敗、29歳。アマキャリアを経て、05年にプロデビュー。過去に元世界王者のラクマンら有力選手を連破し、フライ級でWBO1位となったが、13年、29戦無敗のWBO&WBA王者・ファン・フランシスコ・エストラーダに挑戦した試合は、大差判定負けで初黒星だった。その後はライトフライ級に落とし、14年に挑戦者決定戦を制して、翌年にIBF王者ハビエル・メンドサに挑戦したが、これも6回負傷判定で敗北。11月の暫定王座決定戦を制しての統一戦だが、もともと八重樫の指名挑戦者だけに、入念な準備でやってくることになりそう。八重樫にとっては正念場の一戦。

 アンダーカードでは、銅メダリストの清水(2勝(2KO))がデビュー3戦目で、日本人選手と初対戦。前回は6勝(1KO)3敗のフィリピン人を倒したが、今回は9勝(4KO)5敗の山本が相手。こちらは13年デビュー、翌年の西日本新人王トーナメントは準決勝で敗北したが、昨年は13年の全日本新人王・河村真吾を下して8回戦初勝利した。さらに前回3月、東洋13位の芹澤天明にも勝っており、今月度の東洋ランク入りが期待される選手。
 2日連続の有明開催は興行的にはリスクある話で、チケット購入者を悩ますものでもあるが、やれるなら勝負する、という攻めの姿勢は評価できる。ただ、世界戦の価値が以前より低い中で、看板は同じでも、その中身の優劣も問われるものにはなるだろう。

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