2017年1月2日月曜日

相手のパンチはもらわない「一人激闘王」

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デイリースポーツ 2016.12.30
八重樫東12回TKOでV2!愛娘から「お父ちゃん、カッコよかった」
「ボクシング・IBF世界ライトフライ級タイトルマッチ」(30日、有明コロシアム)
 王者・八重樫東(33)=大橋=は、12回2分13秒TKOで同級8位の挑戦者サマートレック・ゴーキャットジム(32)=タイ=に快勝し、2度目の防衛に成功した。
 試合開始から八重樫は相手の出方をうかがい、ジャブで距離を測る。足を使い、細かいパンチを繰り出して、前に出て打ち合いを仕掛ける挑戦者を巧みにさばいた。
 7回以降は距離を詰めての打ち合いが増え、八重樫は随所で強烈なボディーをたたき込んだ。挑戦者の足が止まり、王者が完全に主導権を掌握した。
 最終12回も開始から圧倒。反撃できない相手に左右の連打をたたきこみ、コーナーに詰めたところで、レフェリーが試合を止めた。
 八重樫はリング上で愛娘を抱き、喜びを表した。「お父ちゃん、カッコよかった」と娘に言われると頬を崩し“父の顔”になった。試合については「倒せてよかったです。子どもたちと離れていたので、今はうれしい」と話していた。
 八重樫の戦績は30戦25勝(13KO)5敗、サマートレックは37戦31勝(12KO)6敗。

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デイリースポーツ 2016.12.31
“激闘王”八重樫V2!子供たち声援を力に…残り47秒でねじ伏せた
「ボクシング・IBF世界ライトフライ級タイトルマッチ」(30日、有明コロシアム)
 王者・八重樫東(33)=大橋=がサマートレック・ゴーキャットジム(32)=タイ=に12回2分13秒でTKO勝ちし、2度目の防衛に成功した。5月の初防衛戦で左肩を負傷し、約8カ月ぶりのリング。冷静に手数で圧倒してリズムをつかみ、最終12回は“激闘王”らしく果敢に右の強打で攻めて試合を決めた。
 試合終了まで残り47秒-。「激闘王」が完勝で1年をしっかり締めくくった。5月の初防衛戦以来、約8カ月ぶりのリングに立った八重樫は、14年9月に井上尚弥に善戦したサマートレックと対戦。初めての自身より身長の低い相手に11回まで攻めあぐねたが、最終回はコーナーに追い込み、強烈な連打で仕留めた。
 「やりにくかったが、陣営のGOサインも出てたので、しっかり倒せて良かった」
 最愛の家族に報いる防衛だ。30日は妻・彩さんの33歳の誕生日。さらに3人の子供も「お父さんがんばれ~」と声をからしながら応援した。家族から離れて追い込んでいた八重樫は「力になった。この子たちと1カ月間離れていたのでうれしい」と声を弾ませた。
 ただ“ニュー激闘王”のもくろみは外れた。「打ち合いで負けない自信はあったが、いつも泥くさい試合ばかりなので、勝負はそこじゃないなと前半は抑えた。けど結局最後は力技。まだまだですね」と課題を見据えた。
 31日に再起戦を行う内山高志には“無言のエール”だ。所属ジムは異なるが、拓大の先輩に対し「あしたは内山先輩がやってくれる。みんなが勝つ姿を望んでる。あの人は試合を見ないけど『後輩の八重樫がやってくれた』と少しは耳に入るかな」と期待を込めた。
 自身は、11月26日に行われたIBF暫定王座決定戦を制したミラン・メリンド(フィリピン)と90日以内に対戦することが義務付けられている。八重樫は「ケガもないので早く始動して次に進む」と、さらなる激闘の軌跡をつくっていく。

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デイリースポーツ 【長谷川穂積氏観戦記】ボクシングに大事な「5つ」すべて持っているのが井上選手
 「ボクシング・WBO世界スーパーフライ級タイトルマッチ」(30日、有明コロシアム)
 王者・井上尚弥(23)=大橋=がカウンターで放った強烈な左フックに物をいわせ、前WBA世界スーパーフライ級王者の河野公平(36)=ワタナベ=を6回TKOで下し、4度目の防衛に成功した。大橋秀行会長(51)は、世界4階級制覇王者のローマン・ゴンサレス(29)=ニカラグア=との対戦をにらみ、バンタム級に階級を上げる可能性を示唆した。また、怪物に果敢な接近戦を挑んで散った河野は進退について明言を避けた。
  ◇  ◇
 【世界3階級制覇・長谷川が見た】王者の貫禄を身につけてきた井上選手は、すばらしい試合をしました。リードパンチ、フック、アッパーと多彩な左をタイミングよく使い分け、練習してきた右アッパーも1回から出し惜しみせず。あれはなかなかできないことです。
 「怪物」と呼ばれる彼の何がすごいのか。一言で語れないのがその強さです。ボクシングに大事なものは5つ。それは「パンチ力」「スピード」「テクニック」「冷静さ」「勇気」で、井上選手はすべてで10点満点の9点のレベルにあります。
 生まれ持ったパンチ力を持つ選手は、他にもたくさんいます。しかし、それを当てるテクニックや上下への打ち分けができなければ意味はない。プラス、常に舞い上がることがなく冷静に試合を組み立てることも重要です。
 ちなみに、長谷川穂積というボクサーはどうだったか。冷静さは9、スピードは8、テクニックは7、あとは3くらいだと思います。いや、勇気はあったから9かな?
 これからの井上選手がもっと上を目指すには、さらなる世界の強豪との対戦が必要になるでしょう。強い相手に勝って得る自信は大きいもので、さらに強くなれるはずです。
 河野選手は僕と同じ36歳。33歳を過ぎるとコンディションをつくるのは難しくなります。その中で井上選手を相手にあれだけの試合をしたのは、挑戦者としてすばらしいことです。
 八重樫選手は自分のペースでパンチを当て、相手のパンチはもらわない「一人激闘王」。村田選手は世界前哨戦として結果も内容も問われる中で、いい戦い方での圧勝でした。彼のボクシングは完成形に近づいています。来年の世界挑戦は好機だと思います。(前WBC世界スーパーバンタム級王者、3階級制覇王者)

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デイリースポーツ 2016.12.31
八重樫、美顔一夜明けに子供も驚く 激闘王は「自分も違和感」
 ボクシングのWBO世界スーパーフライ級王者の井上尚弥(23)と、IBF世界ライトフライ級王者の八重樫東(33)が31日、防衛成功から一夜明けて会見した。
 4度目の防衛を果たした井上は「怪我なく今年を終えられたのが1番良かった。自分のやりたいことをやれた試合。最後にスッキリして終われて良かった」と、納得の表情。来年には世界4階級制覇王者のローマン・ゴンサレス(ニカラグア)との対戦も期待される23歳は「(ゴンサレスと)やれるなら早い方がいいけど、父や会長と相談しながらになる。まず来年もしっかりコンディションを作って、ベストな状態でリングに上がれるようにしたい」と、冷静に話した。
 2度目の防衛に成功した八重樫は「結果的に勝って終われた。結果オーライかな」と、試合内容に満足はしなかった。ただ、内容的には完勝。“激闘王”の称号を持つ男はこれまで顔をパンパンに腫らして一夜明け会見に出てくるのが恒例だったが、この日は「きれい」な顔で登場。子供たちからも「父ちゃん、今日はきれいだね」と言われたそうで、「自分も朝鏡を見て、違和感があった。珍しいですよね」と、笑っていた。

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デイリースポーツ 2017.1.1
八重樫「違和感」顔がきれい! “激闘王”が意外な一夜明け 子供もビックリ
 IBF世界ライトフライ級王者の八重樫東(33)=大橋=が2度目の防衛から一夜明けた31日、横浜市の所属ジムで会見した。八重樫は珍しく腫れていない顔での一夜明けに、笑いながら違和感を口にした。
 顔面全体を腫れ上がらせるいつもの試合後とは別人のように、きれいな顔で現れた八重樫は「期待に添えなくてすみません」と笑わせた。子供たちにも「父ちゃん、今日はきれいだね」と言われたそうで「自分も鏡を見て、違和感があった。珍しいですよね」と話した。
 サマートレック(タイ)を相手に、最終回のKO勝ちだったが「自分としては判定も覚悟していたが、陣営からゴーサインが出たのでプロとしていった」と振り返った。
 次戦はIBF暫定王座決定戦を制したミラン・メリンド(フィリピン)との統一戦が義務付けられている。今回なかなか相手が決まらなかった八重樫は「相手が決まっている方がやりやすい」と話した。

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デイリースポーツ 2017.1.1
尚弥、ロマゴン戦は「時を待つ」 V4から一夜明け
WBO世界スーパーフライ級王者の井上尚弥(23)=大橋=が4度目の防衛から一夜明けた31日、横浜市の所属ジムで会見した。今年にも実現が期待される世界4階級制覇のローマン・ゴンサレス(ニカラグア)戦については、焦らず、時の流れに身を任せる意向を示した。また、IBF世界ライトフライ級王者で2度目の防衛に成功した八重樫東(33)=大橋=は、珍しく腫れていない顔での一夜明けに、笑いながら違和感を口にした。
 2016年も圧倒的な強さを誇示して締めくくった“怪物”井上。誰もが期待する「ロマゴン」との激突に向けて、機運が高まりつつあるものの、はやる周囲を制するように、自然体で“時を待つ”姿勢を強調した。
 「やりたいのはやりたい。でも向こうのプランにもタイミング、流れがあるから」
 もちろん「やれるなら早い方がいい」と話すように、最大のターゲットなのは変わらない。ゴンサレスは現在、WBC世界スーパーフライ級王者で、今年3月に前王者のクアドラス(メキシコ)との再戦が決定している。「その後どういう流れになるか」(井上)と引き続き動向に注意しながら、対戦の機を伺う。
 大橋会長は「スーパーフライでは、長くは待てない。万全の状態でやらないと意味がないし、バンタムのタイトルを取って、5階級を目指すロマゴンとやることも考えないと」と、階級を上げることも視野に入れている。「いずれにしても来年(17年)はビッグマッチをやる」と、鼻息荒く話した。
 6回TKO勝ちした前日の河野公平(ワタナベ)戦は「まったくの無傷。久しぶり」とダメージはほぼなく、次戦に向けては、早めの始動が可能となりそう。「来年(17年)もしっかりコンディションを作って、ベストな状態でリングに上がれるようにしたい」。“世紀の一戦”を見据えながら、己を磨き続ける。

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