2017年1月28日土曜日

ボクシング総力特集、2人が認める怪物性

https://goo.gl/VOGLVC
Number920  2017年1月26日発売
Sports Graphic Number 920号
<ボクシング総力特集>
最強は誰だ。
読者投票“歴代最強”第1位君はマイク・タイソンを見たか
関係者総力取材文◎鈴木忠平マイク・タイソン「衝撃の東京ドーム」
6階級制覇の英雄直撃文◎藤島大マニー・パッキャオ「本物のチャンピオンは敗者を幸福にする」
“現役最強”第1位直撃インタビュー文◎渋谷淳井上尚弥「世界のトップになるために」
PFP1位、最強の男文◎渋谷淳ローマン・ゴンサレスと拳を交えた男たち八重樫東/高山勝成/新井田豊/松本博志
16ページぶち抜き、総勢18人大アンケート世界チャンピオンが選ぶ歴代&現役最強ボクサー田中恒成「メイウェザー&ロマチェンコ」小國以載「メイウェザー&ゴロフキン」田口良一「メイウェザー&ゴロフキン」具志堅用高「輪島功一&井上尚弥」薬師寺保栄「ヒルベルト・ローマン&ロマゴン」戸高秀樹/セレス小林/佐藤修/川嶋勝重ほか
特別コラム現役世界チャンピオン77人分布図西岡利晃が解説「リング誌PFPランキング」俳優・六角精児「負けの数は勇気の証」読者アンケート「最強は誰だ」1位~10位大発表
スペシャル対談文◎二宮寿朗長谷川穂積×山中慎介「王者から王者へ」
22年ぶりの日本人ミドル級王者へ文◎二宮寿朗村田諒太「頂が見えた」
現役続行か、引退か文◎日比野恭三内山高志「いまはとにかく動きたい」
新連載 第1回文◎前田衷The CHAMPIONS 私を通りすぎた王者たちファイティング原田「高度成長の王者」
磐田移籍初日レポート文◎二宮寿朗中村俊輔「ジュビロ色に染まる決意」
短期集中連載 第1回文◎田中夕子石川祐希「イタリアで、強くなる」
欧州6カ国対抗戦直前インタビュー文◎竹鼻智エディー・ジョーンズ「無敗の極意」
王者イングランドの連覇を阻むのは解説◎野澤武史
『1984年のUWF』単行本化記念座談会中井祐樹×玉袋筋太郎×プチ鹿島「UWFは俺たちの青春だった!」
ナンバーノンフィクション文◎中村計競技と芸術の間で~スノーボーダー・國母和宏
新連載 東京へ 第3回文◎日々野真理高倉麻子(なでしこジャパン監督)「再び世界の頂点へ」
最強高校部活探訪(10)文◎日比野恭三日本一のブカツ道県立佐世保西高等学校ソフトボール部
FACE
堤駿斗(ボクシング)
BEFORE THE GAME
びくびくしないで戦えばいいのだ
CHEERS AND CHANTS
水野良樹 Who is a dreamer?
COLUMNS & ESSAY
五郎丸歩 GORO’S WAY / 芝山幹郎 映画はスポーツが好き
小川勝 Number on Number
SCORE CARD
BASEBALL 石田雄太 / MLB 四竈衛 / NBA 宮地陽子
SOCCER 二宮寿朗 / GOLF 丸山茂樹 / PRO-WRESTLING 門馬忠雄
FIGURE SKATING 野口美惠 / OLYMPIC ROAD 矢内由美子 / BOXING 前田衷
RUGBY 大友信彦
OTHERS
マイ・ベストショット 櫻井由美 / スポーツ仕事人
新刊ワンショット時評 幅允孝 / 必読! オールタイムベスト 馬立勝
FROM READERS & FROM EDITORS / CATCH THE NEWS

https://goo.gl/TljwoY
NumberWeb Number Ex  posted2017/01/27 16:00
長谷川、山中も認める井上の怪物性。
「10点満点で、全てが9点以上」
その拳で圧倒的な強さを見せつけてきた長谷川と山中。パンチだけでなく、言葉にも重みがある。
 Number920号「ボクシング総力特集 最強は誰だ」で実現した世界3階級制覇王者で昨年12月に引退を発表した長谷川穂積氏とWBC世界バンタム級王者で、11度の防衛記録を更新中の「神の左」山中慎介の対談。普段から親交のある2人だが、対談という形で互いの言葉をぶつけ合うのは初めてのことだという。

 ボクシングファン必読の“対戦”は、昨年12月30日夜に行われた。この日は、WBO世界スーパーフライ級王者・井上尚弥が、元WBA世界同級王者・河野公平を6回1分1秒、TKO勝ちで下し、4度目の防衛に成功。6回に強烈なカウンターの左フックでダウンを奪うと、再開後、一気の連打。2度目のダウンを奪ったところでレフェリーが試合を止める完勝だった。

 長谷川、山中両氏とも、テレビ番組の解説者としてこの試合をリングサイドで生観戦。対談の始まりは自然と、その日の“怪物”の戦いぶりを語り合うところから始まった。

「ボクサーの理想としては圧倒的に勝つのが一番」

――まず、今日の井上尚弥選手の試合を見て、どんな印象を持ちましたか?

長谷川 一言でいうと強いです。全部が総合点以上。10点満点で言えば、9点以上です。ボクシングは、パンチ力、スピード、テクニック、冷静さ、最後に勇気。この5つを全部持っている人間が強いんです。もちろんプロのボクサーならある程度その5つを持ってはいるんですけど、その全部の平均点が9以上あるというのは……。だから強いんですよ。

――山中さんはどう思いましたか?

山中 いや、強いです。自分自身のスタイルは左ストレートが中心なんですね。(井上のように)いろんなパンチの種類があって、その全部に威力があるというのは見ていて本当にうらやましいですし、魅力的ですよ。

長谷川 (井上選手の魅力は)やっぱり圧倒的な強さ。(もちろん、その強さを見たいという人もこれからさらに増えるだろうけど、)強すぎるから、逆に負けるところが見たいという人も増えてくるんじゃないかな。例えばフロイド・メイウェザーもそうやけど、強すぎる選手というのは、決してその選手が「憎い」わけじゃないけど、負けるところを見たい。でもやっぱり勝つというかね。それもまたボクサーの一つの魅力じゃないですか。

山中 人を惹きつけるという意味では、(相手と)打ち合って、倒し倒されという接戦をするのが正直一番ウケがいいと思う。けど、やっぱりボクサーの理想としては圧倒的に勝つのが一番ですよね。もっと理想を言えば、(オマール・)ナルバエスを倒した時(2014年12月30日WBO世界スーパーフライ級タイトルマッチ。井上が2ラウンドKO勝ち)ぐらいの圧勝をボクサーみんなしたいはずですね。

「山中選手の今後のプランを俺が勝手に練った」

――2人が対談するのは、テレビや新聞でも記憶にないのですが。

長谷川 そう、初めてなんです。

山中 まあでも去年の夏の沖縄キャンプは一緒でしたし、12月にはフロリダで開かれたWBC総会にも2人で行ってますからね。結構、話はしてます。

長谷川 総会で一緒やったんで、山中選手の今後のプランを俺が勝手に練ったんですよ。

 井上選手の戦いにボクサーの「理想」を見た山中氏。その後、2人の対談はさらにヒートアップし、昨年9月、両者の競演となったダブルタイトルマッチについて、ボクシング観、技術論、ボクシング愛についてまで及んだ……。

 その続きは是非Number920号「ボクシング総力特集 最強は誰だ」でご覧ください。また、同号では井上尚弥本人へのインタビューも掲載。昨年、井上選手が長谷川氏を訪ね、受けたアドバイスについても語っています。

0 件のコメント:

コメントを投稿