2016年8月4日木曜日

ゴンサレス対クアドラス戦視察

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日刊スポーツ 2016年8月4日10時9分
井上尚弥V3戦後に渡米しゴンサレスの世界戦を視察
ボクシングのWBO世界スーパーフライ級王者井上尚弥(23=大橋)が、「最強」ローマン・ゴンサレス(29=ニカラグア)の4階級制覇をかけたWBC世界スーパーフライ級タイトルマッチ(9月10日、米ロサンゼルス)を視察する。大橋秀行会長が3日、明らかにした。9月4日に国内で行われる自身のV3戦クリア後に、渡米する。本場での“初共演”を果たし、世界が待望する「夢対決」への期待感をさらに膨らませる。
 井上が“ロマゴン”に急接近する。海外の試合会場を訪れるのは初めてで、無敗の3階級王者ゴンサレス戦を生観戦する。渡米を決めた大橋会長は「井上、ロマゴン戦はボクシング界にとって究極のカード。向こうで井上をさらにアピールしつつ、今回の視察を試合実現への第1歩にしたい」と力強い口調で説明した。
 ゴンサレスがWBCスーパーフライ級王者クアドラス(メキシコ)を破り4階級制覇を果たせば、同じ階級の対抗王者となり、軽量級の枠を超えた「最強決定戦」も現実味を帯びてくる。井上は、14年末に名王者ナルバエス(アルゼンチン)から2回までに4度のダウンを奪う衝撃的なKO劇でその名を世界に知らしめ、1階級下のフライ級で戦うゴンサレス戦への期待が一気に膨らんだ。試合を観戦する姿は現地のテレビ中継に映る可能性も高く、階級が並ぶ最初の試合での「そろい踏み」は、機運をさらに高めそうだ。
 井上は、ゴンサレス戦の1週間前に3度目の防衛戦を控えており、パートナーを招いた本格的なスパーリングも開始している。「今は次の試合だけに集中しているが、ロマゴンは必ず戦うことになる相手。試合をイメージしながら、動きをしっかりと目に焼き付けてきたい」と話した。
 陣営は、早ければ来春にも米国デビューを計画しており、ゴンサレスと同じ興行に出る可能性もある。ビッグマッチ実現に向け、まずは無敗の「怪物」2人が並び立つ。
 ◆ローマン・ゴンサレスとは 05年にプロデビューし、現在までプロアマ通じて132戦全勝。08年にWBAミニマム級王座、10年に同ライトフライ級王座を獲得。14年にWBCフライ級王者八重樫東を破り3階級制覇を達成。愛称「ロマゴン」。15年には米大手ケーブル局HBOと契約し、米国を主戦場とする。米老舗ボクシング専門誌「リングマガジン」が選定する「パウンド・フォー・パウンド」(全階級を通じての最強選手)ランキングは1位。

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