2016年5月21日土曜日

2014年9月5日代々木第二体育館

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ボクシング ~最強のチャンピオン~ 2016年5月13日
八重樫東 ロマゴン こと 最強 の ローマン・ゴンザレスとの死闘
五十嵐俊幸VS八重樫東 2階級制覇と因縁の世界タイトルマッチ!!
五十嵐俊幸VS八重樫東 この試合はお互いがまだアマチュアだった時にも4回行われており、五十嵐俊幸選手が4戦4勝をおさめているそうです。
五十嵐俊幸選手は、八重樫東選手の1つ下になり、高校3年の2001年、インターハイ・国体の2冠を制し東京農業大学に進学しています。
そこで2003年、2004年で全日本選手権ライトフライ級で優勝し、アテネオリンピックに日本人唯一の選手として出場します。
1回戦で敗退しますが、オリンピック出場の実績は素晴らしいです。
アマチュアでは最終戦績95戦77勝18敗の戦績を残している、アマチュアエリートの選手です。
2012年に7月16日に日本でもおなじみのポンサクレックを破り王座を獲得したソニー・ボーイ・ハロに挑戦し、2-1の判定でタイトルを獲得しています。
前述のとおり、八重樫東選手とは大学のリーグ戦などで4戦しており全て五十嵐俊幸選手の勝利で終わっているようですね。
その因縁の2人が世界タイトルマッチという大舞台で再び顔をあわせます。
結果は、ジャッジは9、7、5ポイント差をつける八重樫東選手の完勝でした。
大橋会長に、「夢じゃないですよね?」と訪ねた八重樫東選手は、大橋会長に頬をつねられ、夢じゃないことを確認すると嬉し涙がこみ上げてきたといいます。
アマチュア時代に4度負け、アテネ五輪の代表選考スパーリングではダウンをさせられ、五輪の道を断たれた相手にに10年越しのリベンジを果たします。
試合は序盤からペースを握り、11ラウンドにはダウン寸前にまで追い込む攻撃をみせ、前述のとおり最大9ポイントの差をつける圧勝です。
そして同時にWBC世界フライ級タイトルを獲得し、ミニマム級に続き、ライトフライ級を飛び越しての2階級制覇を達成させます。
ここから3回、フライ級で防衛を重ね、4回目の防衛戦に運命の、そして最大の挑戦者を迎えます。

八重樫東VSロマゴン こと ローマンゴンザレス
2014年9月5日、ついに最強の挑戦者を対戦相手に迎えます。
国立代々木第二体育館にて同級1位で元2階級制覇のチャンピオン、ローマン・ゴンサレス(ニカラグア)と対戦します。
”ロマゴン”などと愛らしい通称ではありますが、戦績はなんとアマチュア87戦全勝、プロ39戦全勝(33KO)という信じられない戦績を誇っています。
現在では前回階級通じて最強のチャンピオンとまで言われている強い選手です。
実は日本とはなじみがあり、日本で”天才”と呼ばれていた、横浜光ジムの元WBAミニマム級チャンピオン、新井田豊選手の8度目の防衛戦では日本のリングに上がっており、9回目の防衛を阻んでいます。
また、高山勝成選手も敗れており、先日記事にもあげましたが、日本の誇る3階級制覇チャンピオンの井岡一翔選手はお金を払って対戦を避けたという情報もあります。
その件についてロマゴンは、「井岡と是非対戦したい、逃げないで欲しい」とコメントしているようです。
強すぎて、対戦を避けられているロマゴンの挑戦を、フライ級で3回の防衛をこなし、勢いに乗っている八重樫東チャンピオンは挑戦を受けます。
これは僕がみた、八重樫VSロマゴン戦の感想です。
1ラウンド、 様子見のラウンド、スピードは互角、前に出るロマゴンに対して八重樫はアウトボクシングをする。 お互い決定打に欠けどちらとも言い難い。 僕がジャッジなら10ー10ですね。
相手はあの怪物ロマゴン。1ラウンドでも甲乙付けがたい互角なラウンドがあったことで少しドキドキしてました(笑)
八重樫選手がインターバル中笑顔がみえたのが印象的でした。
2ラウンド、ロマゴンが打って出てきます。明らかに1ラウンド目とは様子が違います。
八重樫選手が何度もロープにつまる場面が目立ちます。 このラウンドは明確にロマゴン10-9です。
3ラウンド、ここでも下がりながらも連打をまとめます。 手数が多いからその中から確実にロマゴンの顔面にヒットするパンチも出てきています。 その勇姿に客席からは大歓声! あきらコール!!
ラウンド中盤、ロマゴンの左フックがコンビネーションの間にカウンターで顎にヒットし、八重樫選手がダウンします。
しかし、タイミングのダウンでダメージはなし。 ラウンド終盤の打ち合いも互角。
このラウンドはダウンがあったのでロマゴン10ー8です。
やってる本人楽しいだろうな・・・。
ボクサーならばわかると思います。
こういう打ち合いってやっていて楽しいんですよ。 痛いとか疲れとか、そういう辛い部分が吹き飛ぶような思い切りのいい打ち合いです。
インターバル中、このラウンドも八重樫選手に笑顔がみられます。
4ラウンド、このラウンドも激しい打ち合い。 打ち合いの中にロマゴンのクリーンヒットが目立ち始めます。 でもその激しい全身を細かい連打で八重樫も応戦。 的確なヒットが多いラウンドということでロマゴン10-9をつけます。
ラウンド終盤、八重樫選手がロマゴンに連打をヒットさせたのが印象的でした。
熱い試合ですね!!
5ラウンド、このラウンドは・・・、八重樫選手がとったんじゃないかと思います。
確かにロマゴンの正確なパンチもヒットしていましたが、八重樫選手が連打で応戦し、ロマゴンが下がる場面も多く見られました。 八重樫選手10-9
インターバル中もさすがに披露が見え始め、笑顔は消えましたね。
6ラウンド、試合の流れ的には互角なんだけど、ロマゴンの強いパンチが何度も入り始めますね。
八重樫がふらつき、下がりだす場面も・・・。
ロマゴン10-9
7ラウンド、ロマゴンの正確なブローが目立ちますね。
八重樫選手がガードしていてもその隙間にパンチが入り込んで被
弾する場面が多く見られます。
やはりこのラウンドも10ー9ロマゴン。
8ラウンド、凄まじい打撃戦。 打たれてもまったく引かない八重樫。 後ろに下がっても必ず連打で打ち返します。 ロマゴンにも確実にクリーンヒットを与えています。
あまりの激しさにレフェリーが迫って来る選手を避けようとしたときに転倒するアクシデントも。
やはりこのラウンドもロマゴン10ー9。
八重樫の顔が腫れ始め、がかなりふらつきはじめます。
9ラウンド。 ラウンド中盤くらいから八重樫が打たれ始めます。
打たれても打ち返す八重樫。 しかしそれ以上に打たれてついにダウンします。
力尽き、そこでテンカウント。 ko負けです。
9ラウンドko負け。 結果だけ聞くと完敗だったかのように聞こえますが、内容は紙一重だったんじゃないかと思います。
あと少し、、、でした。

八重樫選手のコメントです。
こういうのは、誰もやりたがらないときに手を挙げるのが一番オイシイんですよ。ロマゴンが誰かに負けた後では意味がないし、衰えてきた頃に名乗り出るのもカッコ悪い。ロマゴンが完璧なボクサーであるうちにやるからいいんです
かっこいいですね!!
防衛を重ねることを主眼にする王者が増え、最強のボクサーこそベルトを巻くという大前提は崩れている。そんな潮流の中、八重樫は違った。2年前の井岡一翔とのミニマム級王座統一戦も、そうだった。「強い人に勝ちたい」という純粋な思いは輝きを放つ
まさに男の中の男という感じです。
試合内容はやはり完敗ではありましたが、殴られても、倒されても前に出るその姿勢は多くの人の感動を呼び、また、「敗けて男をあげた!」と各メディアから賞賛の声があがりました。

ロマゴン自身は
「パワフルでとてもいいボクサー」勝ててとても気持ちがいい。ニカラグアに栄光をもたらすことができた。八重樫はパワフルでいいボクサー。一番強かった。
とコメントしています。
感極まって嬉し泣きしていました。

八重樫選手は試合後、尚弥なら勝てる!!と言い切りました。
相手は全階級通じて最強と言われる、未だアマチュアから126戦全勝の負けたことのないロマゴンです。
でも、井上尚弥選手と同じジムで毎日一緒に練習していて、実際にロマゴンとあれだけの試合をした八重樫選手の言葉ならば、現実味がありますよね。
八重樫 ロマゴン 試合後
ただ、井上尚弥選手には拳を怪我しやすいという弱点があるので、その弱点が試合の時にでなければ、、という条件付きのことだとは思いますが。。。
最後に、八重樫選手はロマゴンのことを試合後、「野生」ではなく「繊細」と表現しています。
以前ロマゴンに敗けた元世界ミニマム級チャンピオン新井田豊氏が、5発目を決めるために、2発目、3発目のお膳立てがある。
パンチに的確性があると言っていたのを思い出しました。
あの強さは研究と気の遠くなるほど繰り返し行われた修練の成果なんだと思いました。
今日はこれで終わります。

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