2016年5月10日火曜日

自分のやろうとしたことが

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毎日新聞 2016年5月8日 21時54分
八重樫、初防衛…判定勝ち 追撃の一発不発

プロボクシングのダブル世界戦が8日、東京・有明コロシアムで行われ、国際ボクシング連盟(IBF)ライトフライ級王者の八重樫東(33)=大橋=は同級11位のマルティン・テクアペトラ(26)=メキシコ=に2−1の判定で勝利を収め、初防衛に成功した。世界3階級王者の八重樫の戦績は29戦24勝(12KO)5敗。

 両まぶたが腫れ上がった八重樫から反省の言葉が続いた。「自分のやろうとしたことが丸っきりできなかった。収穫は(王座に)生き残ったことだけ」。2−1の辛勝に、自嘲気味の笑みを浮かべるしかなかった。

 立ち上がりから動きが硬く、三回まで全てテクアペトラにポイントでリードされた。「(相手を)見て、つかんで、引き寄せて、ボクシングを組み立てることを第一に考えたが、できなかった」。四回にワンツーをヒットさせて反撃に転じ、中盤も優位に進めたが、追撃打は不発。打ち疲れた後に逆襲を許し、一進一退の混戦に引きずり込まれた。

 それでも、十一、十二回には若き挑戦者と足を止めて打ち合いを演じ、場内を沸かせた。地元で防衛戦に臨んだ王者のせめてもの意地だった。

 下半身を鍛え抜き、コンディションも良かった。「何がいけなかったか正直分からない」と八重樫。3階級制覇のベテランも、ボクシングの奥深さに首をひねるばかりだった。

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