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八重樫が3階級制覇を果たして初の試合となる今度の防衛戦。挑戦者は同級10位のテクアペトラ。チャンピオン陣営が吟味して選んだ相手ではない。前回挑戦時のオプション契約に従い、メキシコ側が指名してきた相手で、「エリク・モラレス(前王者ハビエル・メンドサのマネ)が送ってくる刺客です」と大橋会長はいう。
…テクアペトラはどんなタイプのボクサーなのか。「パンチが強い」というのが八重樫の見立てである。映像を見ると、メキシカンスタイルの右ファイターで、動きは特別迅速でもない。八重樫にとっては、前回よりさらにかみ合うのではないか。
現代の激闘王の名が定着しつつある八重樫。ファンは打ちつ打たれつの激闘スタイルを好むが、八重樫自身は「激闘をしたいと思ってするのではない」という。しかし、ファイターの性格ゆえか、結果的にそんな激しい試合をしてしまうのだという。元々性格的にはファイターで、アマ時代も典型的なファイターだったと本人は言う。
プロ転向後はむやみに打ち合わず距離を保つボクシングもするようになったのは「グローブが小さいので、怖かったから」と八重樫は言うが、次第に足を止めての打撃戦が目立つようになった。
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記者会見の場で大橋会長が愛弟子に対し、「自分としてはたまには殴られないような試合も見てみたい。早い回で倒せ」と注文をつけた。「激闘にならないように勝ってもらいたい」と言いつつも、「次はガードの上から倒せ」とハッパをかけたりもする。八重樫は苦笑いだ。
もっとも「幅のあるところを見せて、会長が安心できるような試合をしたい」とチャンピオンも応じ、継続しているフィジカルトレーニングを土台に、持ち前のスピードを生かして、スマートなボクシングも見せる決意だった。
八重樫が珍しく「勝って当たり前のようなムードは大嫌いです」と、力をこめて言った。そして「ランキング下位とはいえ、油断はしない」と自らに言い聞かせている。
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エリック・モラレス(Erik Morales、男性、1976年9月1日 - )は、メキシコのプロボクサー。ティフアナ
出身。ニックネームはエル テリブレ(恐怖の男)。キャリア前期は細身の体から繰り出す距離のある鋭利なストレートとアッパーの強打でKOを重ね、後期には距離を保ったボクシングでも優勢に立てるテクニックで戦った。2011年07月17日にはホルヘ・アルセに続き、メキシコ人としては2人目となる4階級制覇(スーパーバンタム級、フェザー級、スーパーフェザー級、スーパーライト級)を達成。 同じメキシコ出身のマルコ・アントニオ・バレラとのライバル関係、マニー・パッキャオとの対戦など名勝負を残した。兄弟には弟のディエゴ・モラレスは第6代WBO世界スーパーフライ級王者。末弟のイバン・モラレスは世界ランカー。
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