2015年12月28日月曜日

祖母との約束

http://www.nikkansports.com/battle/news/1584904.html
日刊スポーツ 2015年12月28日9時14分
八重樫あす世界戦「ばあちゃんベルト持って帰るよ」
元世界2階級王者・八重樫東(32=大橋)が、亡き祖母との約束を果たす。27日、都内で行われたダブル世界戦(29日、東京・有明コロシアム)の調印式に出席した。応援してくれていた祖母清水ヨリさん(87)が、11月に入り死去。「ベルトを持ち帰る」という約束を果たすため、3階級制覇のかかる一戦での勝利を誓った。
 闘争心は内にしまった。メンドサが「勝ちたければ死ぬ気で来たほうがいい。俺は命をかけて戦う」と語気を強めても、八重樫は最後まで冷静だった。1年ぶりの世界戦に「また大きな舞台に戻ってこられた。悔いのないように戦う」。多くは語らず、会見を終えると足早に車に乗り込んだ。
 負けられない理由がある。11月に入り、地元岩手で暮らしていた祖母ヨリさんが亡くなった。「テレビに僕が映ると喜んでいた」と、戦うモチベーションを高めてくれる特別な存在だった。07年の世界初挑戦前に亡くなった祖父には、勝利の報告は出来なかった。「葬儀の時に(IBFの)赤いベルトを持って帰ってくるからねと、ばあちゃんに言ってきた。2回も約束を破るわけにはいかない」。
 7月のグアム合宿で、大橋会長から戦いたい階級を聞かれ、昨年末調整に失敗したライトフライ級を直訴した。再び巡ってきた大きなチャンスに、これまでより1カ月以上も早く家族と離れて単身生活をするなど、コンディションを重視した調整を続けてきた。「気持ちのぶつかり合いになる」と語る一戦で、不屈の男が本領を発揮する。
 一方、2度目の防衛を目指すメンドサは両者とも好戦的だし、心と心の戦いになる。魂を込めて戦う。ベルトを必ずメキシコに持ち帰る。

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