スポナビ 2014年12月08日
角海老-ボクシングコラム
計6つの世界戦で年末はボクシング三昧
今年も年末はボクシングのビッグマッチが目白押しだ。まずは12月30日に井上尚弥と八重樫東、ホルヘ・リナレスのトリプル世界戦に加えてミドル級の村田諒太も参戦が決定。翌31日の大晦日にも内山高志、河野公平、田口良一のトリプル世界戦と、両日で合計6つの世界戦が揃い踏みし、豪華カードで年末を盛り上げる。

そして井上が返上したWBCライトフライ級王座の決定戦を争うのは、先日ローマン・ゴンザレスとの激闘に破れた前WBC世界フライ級王者の八重樫東。1位のペドロ・ゲバラ(メキシコ)を相手に、階級を1つ落として3階級制覇を狙う。ゲバラは長身で技巧派、リカルド・ロペスをお手本にしたようなボクシングをするという25歳。決して簡単な試合ではないが、ピープルズチャンプとでも言うべき絶大な人気を誇る八重樫の3階級制覇に期待したい。
WBCライト級1位で世界2階級を制覇しているホルヘ・リナレスは、現王者のオマール・フィゲロアが怪我で休養王者となったため、空位の王座をランキング2位のハビエル・プリエトと争う。勝てば3階級制覇を達成することになり、世界戦経験のない新鋭プリエトを相手に大きなチャンスを掴みたい。尚、この試合の勝者はフィゲロアとの防衛戦が義務付けられている。
ロンドン五輪金メダリストの村田諒太は、WBC同級8位のジェシー・ニックロウとミドル級10回戦で対戦する。9月にアドリアン・ルナ(メキシコ)と初の10回戦を戦い、KO勝利が期待されたものの大振りのパン地が目立ち判定勝利に終わり課題も見せた村田。世界戦を見据えるだけに、今回は前線での反省を活かせるかどうか、試合内容も問われることになる。
続いて大晦日はワタナベジム所属の3人によるWBAトリプル世界戦。スーパーフェザー級王者の内山高志は同級9位のイスラエル・ペレス(アルゼンチン)とV9戦、これが昨年大晦日以来1年ぶりの試合となる。スーパーフライ級王者の河野公平は同級5位のノルベルト・ヒメネス(ドミニカ共和国)と初防衛戦、ライトフライ級9位の田口良一は同級王者のアルベルト・ロセル(ペルー)に初挑戦する。
※本稿の入稿後、12月31日に大阪・ボディメーカーコロシアムでWBA・WBO世界S・バンタム級タイトルマッチ(ギジェルモ・リゴンドーvs天笠尚)とIBF世界ミニマム級王座決定戦(高山勝成vs大平剛)の開催が決定。
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