2014年11月24日月曜日

週末の世界戦

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ゴンザレスのボクシング日記 2014年11月23日20:36:34
週末の世界戦、感想

ロマゴンvsフェンテス
スパーリングのような静かな展開。フェンテスも意地を見せようと奮闘したが、全く歯が立たなかった。井上尚弥、ファン・フランシスコ・エストラーダの二人と戦いたい意向を示したロマゴンだが、正直この二人でも相手になるかどうかわからないし、この二人をたやすく撃破してしまうようならばロマゴンの敵は自分の慢心であったり、階級の壁くらいしかないのではないかと思わされた。
会場では5ラウンドに「井岡一翔ー!井上ー!ロマゴンから逃げるなぁぁぁ!!強いのとやれェェェェ!!!井岡もすっかり○○○(国内追放になった某選手)みたいになっちまったなぁぁ、TBSがダメなのかねェェ!!?」などという冗長な大声でのヤジが飛び、会場の観客の失笑を買っていた。WOWOWのイベントでそれを叫んでも仕方ないだろう。
そういうヤジを飛ばしたら掴みかかってくるようなセコンドや選手の父親がいる状況で言わないと意味がないと思う(※絶対にマネしないでください)

三浦vsプエルタ
三浦はスタイルの大枠はそのままに、細部がモデルチェンジないしはレベルアップしていたように見えた。ディフェンスであったり、右の使い方などだ。それでもダメージを与えた後に仕留めにかかる段階で一発を狙いすぎて手数が減る所、不用意に相手の強打を受けてしまうのは変わっていない部分。
ただ、この階級で海外の強豪とバチバチの打撃戦をやれるのは三浦の最大の強みだろう。内山高志との統一戦よりもオルランド・サリドとの海外での統一戦が見てみたい。

ロマチェンコvsチョンラタン
思えば、2戦目でラフなオルランド・サリドと戦い、3戦目でスピード型のゲリー・ラッセルと戦い、4戦目で利き腕の拳の負傷を経験しているわけだから、他の選手よりも濃密なプロキャリアを積んでいるんじゃないだろうか。
ジョニゴンやウォータースという対抗王者がいるので、統一戦も見てみたいし、2階級制覇を狙ってスーパーフェザー級に上がってきて内山、三浦に絡んできても面白い試合になるような気がする。

パッキャオvsアルジェリ
過去記事で書いた懸念は全くハズレ。ただ、パッキャオの左ストレートが完全にキレを取り戻したというわけでもなさそう。アルジェリは右のカウンターでマルケスvsパッキャオの再現を狙っていたように見えたが、うまくはいかなかった。やはりあれを成功させるにはパッキャオと3回戦ってパッキャオのタイミングや癖を体で覚えた上で、失敗すれば自分が倒されるリスクを冒して右を合わせる技術とハートが必要なのだろう。つまり、あれは理屈さえ分かれば誰でも真似できるように見えて、実はマルケスにしかできない技なのかもしれない。
そして、パッキャオはメイウェザーと次に戦うという意味ではとりあえず合格点の試合なのではなかろうか。全盛期にパッキャオvsメイウェザーがあればレナードvsハーンズを超えるかもしれなかったわけだが、今実現してもスーパーミドル級で行われたレナードvsハーンズ再戦の方に近い内容になりそう(それはそれで面白いのだが…。)
全盛期のパッキャオvsメイウェザーのビデオが後世に残らないことになってしまったのはボクシング史にとって大きな損失のような気がしますね。
それでもとりあえず実現したら見てみたいカードであるのは確かだし、もうパッキャオ以外にメイウェザーが戦う相手がいないのもまた事実。

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