2013年5月10日金曜日

正直『逃げたい』です


http://www.tokyo-sports.co.jp/sports/othersports/141160/
東スポ 2013年05月10日 11時00分
進化を証明した井岡 3階級制覇へ
 WBAダブル世界戦(8日、大阪・ボディメーカーコロシアム)、ライトフライ級王者の井岡一翔(かずと=24)が9R2分51秒、ミニマム級王者の宮崎亮(24=ともに井岡)が5R2分22秒でKO勝ちし、揃って初防衛に成功した。戦前は強敵から「逃げた」と評された一翔だが、リング上でライバル陣営に「逃げたい…」と言わせるほどの進化を証明した。
・・・ところがこの祝福ムードのなか、複雑な表情だったのがリングサイドの役員席にいた大橋ジム・大橋秀行会長(48)だ。本紙にこう打ち明けた。「ミニマム級の時よりも体が大きくなって強くなっているのは間違いない。もしフライ級に上がってきて八重樫とやったらきついかな、と。王者を預かる立場のジムの会長としては、正直『逃げたい』です」
 一翔は、いずれフライ級に階級を上げ3階級制覇を目指す意向で、今年の大みそかにもWBC世界フライ級王者の八重樫東(30=大橋)に挑戦という可能性がある。
 昨年6月に日本初のWBC&WBA両団体王座統一戦(ミニマム級)で拳を交えた2人の再戦。大橋会長は「一翔が3階級制覇をかけて八重樫とやれば盛り上がる。(日本プロボクシング協会の)会長としてはやらないわけにいかないよね~」と言いつつ、本音では一翔のあまりの進化に再戦から「逃げたい」というのだ。
 確かにそう思いたくなるのも無理はない勝ちっぷり。ボクシングでは「ボディーを打たれて倒されるのが一番の恥」と言われる。世界ランク2位の挑戦者はまずは倒されないことが最優先、とばかりに徹底的にガードを固めてきた。しかもサウスポーなので、一翔が右でボディーを打つには距離が遠くなっていたが、それでも倒した。
 さらには、このKO勝ちは戦前の“評価”を吹き飛ばした。初防衛戦の相手は当初、WBA世界ライトフライ級スーパー王者で34戦全勝のローマン・ゴンザレス(25=ニカラグア)が予定されていた。入札の日程まで発表されたが、両陣営の「合意」で延期に。このため、一部では強敵から「一翔が逃げた」との声も上がった。
 だが、そんな評価を見事に封じ込めるKO劇。逆にライバル陣営を「逃げたい」心境にさせた。今後の目標について「誰とも違う『井岡一翔スタイル』を築いて、伝説のボクサーになりたい」と語った王者は“意地”の進化を証明したといっていい。

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