2022年10月20日木曜日

国内初日本人王者統一戦 10年前の井岡Vs.八重樫を振り返る

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ボクシングニュース 2022年10月19日 水曜日

国内初の日本人王者統一戦 10年前の井岡一翔Vs.八重樫東を振り返る

 11月1日さいたまスーパーアリーナでゴングが鳴る寺地拳四朗-京口紘人戦は、国内2例目の日本人王者統一戦。その最初の例――10年前の井岡一翔-八重樫東の世界ミニマム級王座統一戦を振り返る。《ボクシングビート11月号より》

激戦となった2002年の井岡(右)と八重樫の統一戦

 史上初の日本人王者同士の統一戦が行われて、もう10年になる。WBC王者井岡一翔とWBA王者八重樫東が互いの世界ミニマム級ベルトをかけて激突した一戦だ。思い返すと、よくぞ機を逃さず実現したものと思う。

 発端はこの前年(2011年)10月に八重樫がWBA王者となった控室でのことだった。タイのポンサワンとの激戦の興奮に沸き返る中、大橋秀行会長がWBC王者の井岡との統一戦プランを口にした。さすがだったのは、現役時代の自分と井岡弘樹との「戦わざるライバル物語」を持ち出し、愛弟子同士の対決をぶったのである。

 また、この時の大橋会長は日本プロボクシング協会長の要職に就いていた。八重樫と井岡の統一戦がボクシング人気復活の起爆剤となり得ると、業界の盛り上げを強く意識しての仕掛けでもあったに違いない。

 12年の日本ボクシング界は8人もの世界王者を抱えて幕を開けていた。しかも近い将来にIBFとWBOへ加盟すれば(まだ2団体王座時代だった!)、その数はさらに増えると確実視されていた。その一方で、数の多さにふさわしい盛り上がりかといえば、そうではなかった。当時はミニマム級を含む3階級で日本人王者が並立しており、これからやってくる時代を思えばなおさら統一戦はボクシング人気に欠かせない事業になるというのが、ファンと業界の一致した見方だったのだ。

 井岡側も堂々とこれを受けて立った。暮れにWBC王座の防衛を果たした井岡の井岡一法プロモーターが新年早々に横浜を電撃訪問。井岡にしても減量は限界に近付いており、ミニマム級は次が最後になると示唆されていた。呼びかけた側の八重樫サイドが大阪に乗り込むこととなり、井岡が契約するTBSで放送も決まり、かくしてお膳立ては整った。

 そしてこの年の6月20日、大阪府立体育会館第1競技場を舞台に両王者は激突する。..

 井岡vs.八重樫、日本人王者統一戦の記事本文は、発売中のボクシングビート11月号に掲載しています。

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