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BBM Sports 2021-04-01
【ボクシング】清水、保田、中垣、武居、そして八重樫さん。大橋ジム5戦士が鍛えまくる!
ボクシング・マガジン編集部
世界3階級制覇王者からトレーナーに転身した八重樫東さん(38歳)率いる大橋ジム四銃士(清水聡=35歳、保田克也=28歳、中垣龍汰朗=21歳、武居由樹=24歳)が神奈川県箱根町で走り込み&フィジカルトレーニング合宿を敢行。「キツいトレーニングを楽しくやる」がモットーの八重樫隊長の下、笑顔の絶えない厳しい訓練が続けられた。
2日目となった1日の午前練習は、芦ノ湖周囲のランニングからスタート。その後は、ラダーと坂道を使って背走やサイドステップからのダッシュ。手押し車やスパイダーマン・スタイルのフィジカルトレーニング。
午後はトラックを使ってバラエティに富んだダッシュ。腹筋等、体幹トレーニングも織り込んで、徹底的に体をいじめ抜いた。
現役時代、ありとあらゆるフィジカルトレーニングを積んできた八重樫トレーナーが“隊長”を務めるのだから、その種類は無限とも思えるほど膨大。何をすれば、どこに負荷がかかるか熟知しているから、選手たちの心身は、どんどん追い込まれていく。が、昨年9月に引退し、トレーナーに就任して以降、「動けるトレーナー」を表明してきた八重樫さんも、相変わらず選手に混ざってすべてのトレーニングをこなす。しかも、現役に決して劣らない姿を見せる。選手たちは負けてられない。選手同士だけでなく、トレーナーとも戦わなければならないから、相乗効果は倍増だ。
だが、悲鳴を上げながらも、選手たちは楽し気だ。「笑ってなきゃやってられない」が本音だが、八重樫さんと清水の“年長者コンビ”が、快活な雰囲気を作るのが格段に上手い。そして、常に“おとぼけ”をかます“ムードメーカー”保田が、若いふたりを解けこませる。かつてのトレーニングにつきものだった悲壮感は、微塵も感じられない。いや、まるでお笑い集団と一緒に過ごしているような、爆笑に次ぐ爆笑だった。
清水と保田は、5月13日(木)、後楽園ホールで試合が決定している。東洋太平洋王座を持つ清水は、WBOアジアパシフィック王者・森武蔵(21歳=薬師寺)とフェザー級王座統一戦。日本ライト級17位の保田は、同9位の高田朋城(27歳=ワールドスポーツ)との8回戦。進境著しい若武者・森との対戦、日本王座挑戦権(12位以内)を賭けての連続初回KO勝利男との激突……。ふたりにとって、次戦は大きな正念場だ。
アマチュア8冠からプロ入りし、鮮やかな2連続KO勝利の中垣。K-1WORLD GPスーパーバンタム級チャンピオンからボクシングに転向し、豪快な初回KO発進した武居。八重樫さんが専属トレーナーを務めるホープふたりの次戦は、7月ごろが予定されているという。
ベテランが若者を引っ張り、ホープがキャリア組を突き上げる。トレーニングも本番も、いいバランスが取れている。
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