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河北新報 2021年03月09日 09:26
デスク日誌(3/9):慈善試合
プロボクシングの元世界3階級制覇王者で、昨年9月に現役を引退した北上市出身の八重樫東(あきら)さん(37)が2月11日、3分3ラウンドのスパーリング形式による試合を東京で行った。
相手は現役世界王者の京口紘人選手(27)。対戦が決まった時には「練習相手になるぐらいには調整したい」と話していたが、中途半端にできないところが八重樫さんらしい。体をきっちり絞り、パンチのスピードもなかなかだった。
最終の3回には、代名詞だった激しい打ち合いも見せた。足を止め、打たれたら打ち返す。現役最後となった試合から約1年2カ月。多くのファンの心をつかんだ、激闘王の戦いぶりを思い起こさせた。
試合は新型コロナウイルスの克服に向け、収益の一部を医療従事者らの支援に充てるチャリティーイベントとして開催された。「世の中がすごく落ち込んでいる。それを盛り上げるためなら、何度でもリングに立ちます」と八重樫さん。
現在、トレーナーとして世界を狙う選手の育成に励む。「逃げない、投げない、諦めない」。彼が大切にしてきた思いを、次代を担う選手の中に見たい。
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