2021年3月2日火曜日

武居スタイル

 https://boxmob.jp/sp/special/interview.html?iid=5002258

ボクモバ[特集]インタビュー 2021.3.2


元K-1Sバンタム級王者 武居由樹(大橋)

3/11(木) 後楽園ホール

54.5kg契約6回戦

武居由樹VS高井一憲

武居由樹のボクシングを確立する

 元K-1ワールドグランプリ王者の武居由樹(24=大橋)は、3月11日(木)に後楽園ホールで開催される「フェニックスバトル.76」セミファイナル54.5kg契約6回戦で、高井一憲(34=中日)を相手にボクシング転向デビュー戦を迎える。

 K-1でトップファイターに上り詰めて敵なしとなった武居は、ボクシングの世界に飛び込み頂点を目指す。

 名門・大橋ジムに入門した武居は、元世界3階級制覇王者の八重樫東氏とコンビを組み、拳のみで戦うボクシングのファイトスタイルに取り組んでいる。

 なぜ、K-1の世界からボクシングへ転向したのか、そしてK-1とボクシングの大きな違いについて語ってもらった。

■デビュー戦がいきなりセミファイナルとなりました。ジムの期待の大きさを感じますね。

武居 はい。デビュー戦にも関わらず、大役を任せてもらったので期待に応えたいですね。

■K-1からボクシング界への転向ですが、雰囲気は違いますか?

武居 大橋ジムに入門したのも、昨年11月に入ったばかりなので何とも言えないですが、K-1よりもボクシングの方が覚えることが多いですね。

■覚えることとは?

武居 これまでは、攻撃面は雑にやっていたのですが、ボクシングではさらに突き詰めていかないといけません。

■K-1で実績を残しましたが、ボクシングに転向した理由を教えてください。

武居 このままK-1でチャンピオンとして続けることも大変です。ただ、戦う相手がいなくなりました。自分はそこまで体が大きくないのでなかなか階級を上げることができない。それなら、ボクシングに挑戦することで自分の価値をさらに上げようと思ったからです。ボクシングは高校の時にアマチュアでしていたのですが、あまり良い結果を残すことはできませんでした。そのリベンジの思いもあります。

■最初にボクシングをしていたのでしょうか?

武居 いえ。10歳からキックボクシングを始めて高校入学と同時にボクシングを始めました。高校を卒業して再びキックボクシングにいきました。

■大橋ジムに入門したきっかけを教えてください。

武居 K-1の時にお世話になっていたジムの会長と大橋会長が知り合いであったこと。世界チャンピオンをはじめ多くの強い選手がいる、良い環境に身を置きたかったからです。ここしかないな、と思いました。K-1でチャンピオンになったので、軽量級でレベルが高いボクシングでもチャンピオンになりたいです。

■キックボクシングとボクシングの違いについて教えてください。

武居 パンチとキックがあるかないかもそうですが、攻め方やリズム、スタミナ配分、スピードとか全部違います。今は覚えることばかりです。

■他の競技に例えると、どのくらい違いますか?

武居 まったく違いますね。野球とソフトボール、サッカーとフットサルくらい違うかなと思います。似ているけど違う。距離感が違いますね。

■どちらの方が距離が遠いのでしょうか?

武居 キックボクシング(K-1)の方が遠いです。足が届く分、遠いのです。

■どの辺にボクシングの難しさを感じていますか?

武居 K-1は、3分3ラウンドで長くても延長で4ラウンドでしたので、スタミナ配分ですね。そこを変えていかないといけません。

■3ラウンドだったら初回から飛ばしていけますが、ペース配分も考えないといけませんね。

武居 はい。ただ、1ラウンドで倒してしまえば関係ないかなとも思います。これまでも初回KOが多かったので、ボクシングでも初回KOを狙っていきたいです。

■ボクシングファンの「武居はどんなものなんだろう?」という視線は感じると思いますが。

武居 そうですね。まだ、受け入れてもらっていない感じはします。試合で見せて全員をファンにするくらいの意気込みでリングに上がります。

■八重樫東トレーナーからは、どのようなことを言われていますか?

武居 キックボクシングをしていた頃の長所を伸ばしつつ、ボクシングの大事なところを採り入れていこうと。他のボクサーにはないスタイルを作り上げていこうと言われています。頭を使ったトレーニングばかりで、体の使い方を一つひとつ細かく教えてくださるので、しっかり勉強ができています。

■他のボクサーにはないスタイルとは?

武居 それはまだ秘密です(笑)。試合で見てもらえたらと思います。他のボクサーとは違う"武居由樹のスタイル"を見てもらいたいです。

■拳を交える高井選手の映像は見ましたか?

武居 はい。サウスポーでリズムが取りにくそうなタイプだなと思いました。自分もサウスポーで左利きとの対戦経験は少ないのですが、スパーリングで慣れてきました。ここを勝たないと先はないので、一戦一戦しっかりとクリアして自分自身のレベルを上げていきたいです。

■自身のアピールポイントを教えてください。

武居 パワーもありますが、キックボクシングのリズムを混ぜた戦い方ができることでしょうか。それは実際に見ないとわからないと思います。

■同じジムに井上尚弥選手がいますが、見ていて感じることはありますか?

武居 はい。K-1もレベルが高いですが、ボクシングは競技人口が多くて、井上さんはその中でずっと頂点にい続けている方です。見ていてすごいな、怪物だなと思います。

■以前、「ボクシングのチャンピオンになることでK-1もすごいということをアピールしたい」と聞いたことがあります。

武居 はい。ボクシングファンにもK-1の良さを知ってもらい、K-1のブランドを汚さないように結果を残していきたいです。

■そういう意味ではプレッシャーはかなりのものだと思います。

武居 そうですね。ただ、これまでも結構プレッシャーを力に変えてきましたので、今回もしっかりと見せたいなと思います。

■デビュー戦は、どのような内容を見せたいですか?

武居 ボクシングではまだ自分のことを知らない人が多いと思うので、インパクトを残せるように良い勝ち方をしていきます。KOを狙うとか大きなことは言わず、しっかりと勝ちます。

■どうもありがとうございました。

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