2020年9月3日木曜日

“激闘王”の第2章

 https://hochi.news/articles/20200902-OHT1T50273.html

スポーツ報知 2020年9月2日 22時39分


現役引退の八重樫東氏がオンラインサロン開設 “激闘王”の第2章スタート


 プロボクシングの元世界3階級制覇王者で1日に現役を引退した八重樫東氏(37)が2日、ボクシングファンのためのオンラインサロン(gekitoo.com)を開設した。同日、八重樫氏がトレーナーを務める大橋ジムの大橋秀行会長が明らかにした。

 「八重樫東オンラインサロン 激闘王」で、八重樫氏は「様々な角度から見たボクシングのすばらしさや奥深さ」を伝えたいと企画した。これまでのキャリアや生活の中で思ったことや、ディテールにこだわった技術解説などを、同氏が「激闘王の考え」として投稿した記事を読めたり、毎週水曜日(予定)にこのサロンでしか見られない動画を配信する。また、不定期ながら、同氏や会員同士の交流を目的としたイベントを行う予定。激闘王が生解説する試合観戦イベントやゲストを招いてトークショーなども企画するという。

 「LIVE配信を使って皆さまと交流する機会をたくさん作っていきますので、質問やこんな事やってほしい! とか、一緒にこんな事やりたい!というご意見もお待ちしています」と呼びかけていた。会費は月3300円(税込み)。

 また、この日、ジムの後輩らボクシング関係者はSNSなどで、引退した八重樫氏をねぎらうコメントを寄せた。WBA・IBF世界バンタム級統一王者・井上尚弥と前WBC世界同級暫定王者で弟の拓真はそれぞれツイッターなどで、ツーショット写真とともに「15年間の現役生活本当にお疲れ様でした!」とアップした。


https://hochi.news/articles/20200901-OHT1T50357.html

スポーツ報知 2020年9月2日 6時0分


八重樫東、負けても輝く男…元担当記者の証言

 プロボクシングで世界3階級制覇を果たした八重樫東(あきら、37)=大橋=が1日、現役引退を表明した。オンラインで記者会見し、「ボクシング人生に悔いはありません」と語り、家族の話に及ぶと声を詰まらせた。けがとの苦闘を乗り越え、倒されても果敢に挑む姿から「激闘王」の異名を取り、同門のWBA・IBF世界バンタム級統一王者・井上尚弥らにも大きな影響を与えた。今後は飲食店経営、テレビ解説者のほか、大橋ジムのトレーナーとして後進の指導に当たる。

 * * *

 逃げない男だった。八重樫は11年10月にプロ17戦目でWBA世界ミニマム級王座をTKOで制した瞬間、キャンバスに大の字になり喜んだ。苦労して得たチャンピオンベルトは一日でも長く手元に置いておきたいもの。ところが翌12年6月に行われた戴冠後初の試合は、先に同じミニマム級で君臨していたWBC王者の井岡一翔との統一戦だった。

 初防衛戦に相当する試合が王者対決とは、あまりに過酷と思えた。それでも「井岡君の方が重圧はあるのでは。自分はむしろ楽しめる」と言ってのけた姿が頼もしかった。大一番は激しい打撃戦の末、小差の判定負け。両まぶたを大きく腫らし、世界タイトルを1試合で失いながらも、あの時の八重樫には勝者然とした輝きがあった。

 フライ級王者時代には、「軽量級最強」といわれた怪物、ローマン・ゴンサレスの挑戦を「負けることに恐怖心はない」と堂々と受けた。強打を浴びて壮絶に散っても「八重樫株」が下がったとは思わなかった。

 イーグル京和にあごの骨を砕かれて始まった八重樫の世界王者への歩み。3階級制覇の偉業以上に、怖がらず、めげずに突き進む姿勢は、やはりオンリーワンなボクサーだった。


https://hochi.news/articles/20200902-OHT1T50026.html

スポーツ報知 2020年9月2日 6時0分


八重樫東引退…内山高志氏、佐藤洋太氏ら元世界王者がねぎらった

 プロボクシングで世界3階級制覇を果たした八重樫東(あきら、37)=大橋=が1日、オンラインで記者会見し、現役引退を表明した。八重樫にゆかりの深い人々がねぎらいの言葉を贈った。

 八重樫の母校・拓大で所属したボクシング部の先輩にあたる元WBA世界スーパーフェザー級スーパー王者・内山高志氏(40)は「ズタボロになりながらここまで良く頑張ったと思う。現役時代はあいつの試合を見て、俺も負けられないと気持ちを入れてくれた」と振り返り、「後輩だけども一人のボクサーとして尊敬できる選手だった」と話した。

 八重樫と同郷の岩手県出身で、元WBC世界スーパーフライ級王者・佐藤洋太氏(36)は「体の心配をしていたので、ちょっとホッとした面と寂しく思う面もあります」と複雑な胸中を明かした。自身は2013年に引退したが、長らく第一線で奮闘していた八重樫を「高校時代からずっと世界を追ってきた先輩でもありました。自分の世界戦の時にはスパーリングの相手も務めて下さり、感謝しかないです」と懐かしそうに語った。

 そして、長年トレーナーと選手の関係でタッグを組んできた大橋ジムの松本好二トレーナー(50)は会見に同席し、「世界王者になる前からケガの連続で辞めた方がいいと思ったこともあった。頑張ってチャンピオンになってくれてトレーナーとして全うできた」と改めてまな弟子に感謝を伝えた。


https://hochi.news/articles/20200901-OHT1T50354.html

スポーツ報知 2020年9月2日 6時0分


八重樫東「転ぶ時もあれば休む時もある。それでいい」…一問一答


 プロボクシングで世界3階級制覇を果たした八重樫東(あきら、37)=大橋=が1日、現役引退を表明した。オンラインで記者会見し、「ボクシング人生に悔いはありません」と語り、家族の話に及ぶと声を詰まらせた。けがとの苦闘を乗り越え、倒されても果敢に挑む姿から「激闘王」の異名を取り、同門のWBA・IBF世界バンタム級統一王者・井上尚弥らにも大きな影響を与えた。今後は飲食店経営、テレビ解説者のほか、大橋ジムのトレーナーとして後進の指導に当たる。

 ◆八重樫に聞く

 ―引退表明の心境は。

 「チャンスがないのであれば、やめるしかない。一生懸命にボクシングができたことを誇りに思う」

 ―3階級制覇を果たした。

 「強い相手に勝ちたいという気持ちが一番の理由。それに3階級制覇がついてきた」

 ―「激闘王」の愛称は?

 「大好きです。打ちつ打たれつのボクシングで、すごく親しみのあるニックネーム。かけがえのないもの」

 ―まさに激闘続きのボクシング人生だった。

 「常に前を向いてやることが最善と思い、明日がいい日になればと思って進んできた。人間だから転ぶ時もあれば休む時もある。それでいい。たくさんの人の協力があって、長いマラソンを五体満足で完走できた」

 ―今後はトレーナーとして後進の指導に当たる。

 「恩返しをしていきたい。自分の知識を生かしたい」


https://hochi.news/articles/20200901-OHT1T50165.html

スポーツ報知 2020年9月1日 15時13分


元世界3階級王者・八重樫東が現役引退 「ボクシング人生に悔いない」 今後は後進の指導にも尽力

 プロボクシング元世界3階級制覇王者・八重樫東(あきら、37)=大橋=が1日、横浜市の所属ジムからリモートでの記者会見を開き、現役引退を表明した。今後は飲食店経営、解説者のほか、同ジムのトレーナーとして後進の指導に当たる。

 「たくさんのファンの方々の応援を受けて、ボクシングができました。決して体力の限界を感じたわけではない」と話した八重樫は、同席した大橋会長、松本好二トレーナーらと話し合った末に決断。ジムに入門した9月1日(2004年)を選んで引退を発表した。

 「会長に言われなければ、続けていましたよ」と笑ったが、「ボクシング人生に悔いはありません」とキッパリ。「ボクシングは八重樫東の人生をすごく豊かにしてくれました」

 八重樫は岩手・北上市出身。黒沢尻工―拓大と進み、アマチュア戦績は56勝(15KO・RSC)14敗。05年3月、プロデビュー。06年4月に東洋太平洋ミニマム級王座を獲得したが、常にケガとのたたかいだったという。だが、周囲の励ましで、その後世界3階級制覇を実現したが、話が家族におよぶと声を震わせる場面も。息子に「負けると思ったら負ける。勝つと思ったら勝つ、と励ましてくれた」というエピソードも披露した。

 今後は大橋ジムのトレーナーとして8月のデビュー戦で勝利した「アマ8冠」中垣龍汰朗らを担当。さらにパーソナルトレーナーとしての活動も10月から行うという。「大橋ジムにはすごい後輩がたくさんいるし、井上尚弥という宝もいる。応援していきたい」と決意を示した。

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