2018年5月26日土曜日

本当の強さが

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スポニチ 2018年5月26日 05:30
尚弥 衝撃の112秒殺!国内最速16戦目で3階級制覇
WBA世界バンタム級タイトルマッチ12回戦   ○同級2位・井上尚弥 1回1分52秒TKO 王者ジェイミー・マクドネル● ( 2018年5月25日    東京・大田区体育館 )

またも衝撃の戴冠で最強トーナメント出場を決めた。井上尚弥が日本人の世界戦歴代5位の速さとなる1回1分52秒TKO勝ちで、WBA世界バンタム級王座を奪取。日本人5人目の3階級制覇を国内最速16戦目で達成し、今秋開幕の「ワールド・ボクシング・スーパーシリーズ(WBSS)」参戦を宣言した。日本人が英国人世界王者に勝ったのは初で、世界戦での通算10KO勝利と6連続KOは国内1位タイとなった。

 これでも物足りないのか。“過去最強の相手”マクドネルを112秒で沈めたあと、井上は「何も分かんないまま、バンタム級の初戦が終わっちゃった」と苦笑いした。「中盤までいってバンタム級の体力とか耐久性とかを確認できていたら、自信を持ってトーナメントへ行けるけど、ここから行くとなると未知ですよね」。米国と英国に生中継された一戦で「怪物ぶりは十分アピールできた」と自ら言いながらも、手応えは残らなかった。

 相手のジャブにスピードがないと見切ったのが開始30秒。「1回前半は様子見」のセコンド指示を無視して攻めに出た。体格差があるため「普通のフックは当たらない」と左のロシアンフック(肩を回して打つフック)を側頭部に当てると王者がよろけ、左ボディーでダウンを奪った。ロープに詰めると「(相手が前日計量に遅刻した)怒りもこもっていた」ラッシュで、10年間無敗だったマクドネルをTKO負けに追いやった。「この試合もそうだけど次の試合も決まっているので、今までにないプレッシャーがあった」。試合前、ジムの同僚たちに控室から出てもらったほど、集中した気持ちをリング上で爆発させた。

 会場入り後の体重チェックでマクドネルが6階級上のウエルター級にあたる65・3キロを記録。減量に苦戦して計量に1時間10分遅刻し、バンタム級のリミットを200グラム下回る53・3キロでパスした前日から12キロも増えていた。一方、計量ではリミットの53・5キロだった井上は6キロ増の59・5キロ。IBFの当日計量と違い増量幅の限度や罰則はなく、6キロの体重ハンデを背負っての戦いだったが「単に動きが鈍るだけ。リング上で重さは感じなかった」と言ってのけた。

 対戦相手に恵まれなかったスーパーフライ級を卒業。ファイティング原田、辰吉、長谷川、山中ら名王者が名を連ねるバンタム級でベルトを巻き「夢みたい。レジェンド、偉大な方ばかりなので、そのスタートラインに立ったのは誇りに思いたい」と話した。リング上では海外再進出や他団体王者との統一戦も保証されるWBSSへの出場を表明し、「優勝できるように頑張ります」と宣言。「(WBO王者)テテとはやってみたいけど、当たれば一緒なので誰でもいい」。真の最強を決める戦いが、怪物をさらに強くする。


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スポニチ 2018年5月26日 09:10
尚弥 パンチの切れもスピードも大幅UP バンタム級こそ適正階級
WBA世界バンタム級タイトルマッチ12回戦   ○同級2位・井上尚弥 1回1分52秒TKO 王者ジェイミー・マクドネル● ( 2018年5月25日    東京・大田区体育館 )

【浜田剛史の目】井上が力の差で王者を手玉に取った。一般的に身長の高い選手と戦うとき、まず考えるのは距離をどう縮めるかということ。中に入り自分の距離にしようとすることで、一つ動作が増える。従って入ろうとしたときを狙われてしまうと、相手にリズムを奪われ苦戦を強いられるが、井上には全く関係なかった。

 踏み込みのスピード、パンチの速さで難なく距離をクリア。それ以前に圧力をかけるだけでマクドネルはおじけづいてしまい勝負にならなかった。左ボディーでダウンを奪った後の連打は見事な攻撃だった。階級を上げた場合、パワーはつくプラス面と、その分スピードが落ちるというマイナス面がある。しかし、パンチにウエートが乗り、切れ味もスピードも、これまで以上にアップしている井上にとって、この階級は適正体重なのだろう。3階級制覇王者として目指す「WBSS」でも十分に優勝できる力があると思う。(元WBC世界スーパーライト級王者)

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日刊スポーツ 2018年5月26日9時6分
井上尚弥の弟拓真2年ぶりKO勝利、年内世界見えた

<プロボクシング:井上拓真世界前哨戦54・5キロ契約体重10回戦>◇25日◇東京・大田区総合体育館

WBC世界バンタム級9位井上拓真(22=大橋)が2年ぶりのKO勝利で、世界挑戦をアピールした。

 ワルド・サブ(29=インドネシア)との54・5キロ契約体重10回戦で、序盤からボディー攻撃で攻め込むと強烈な左ボディーでダウンを奪取。1回2分14秒、KO勝ちで存在感を示した。16年5月のタンボレシ(インドネシア)戦以来のKO撃破。「初めてボディーでKOを奪えました。ぼちぼち世界へ行きたい。兄に少しでも追いつきたいと思います」と約束した。

 この前哨戦に備え、フィリピン、中国、英国、メキシコのボクサーとスパーリングを消化してきた。「世界挑戦の準備はできている」と自信をみなぎらせる。現在、リング上で「モンスターの弟」との愛称で呼ばれることに頭を悩ませ「世界戦までには、ちゃんとした愛称がほしいですね。ファンのみなさんからも募集しています」と笑った。世界主要4団体のランキングに入っている井上拓はスタンバイOKだ。

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スポニチ 2018年5月26日 05:30
強すぎ尚弥に驚嘆の声、山中氏「僕が対戦したとしても不利」
WBA世界バンタム級タイトルマッチ12回戦   ○同級2位・井上尚弥 1回1分52秒TKO 王者ジェイミー・マクドネル● ( 2018年5月25日    東京・大田区体育館 )

▼山中慎介氏 強すぎです。攻撃に入ってから一瞬で距離を詰めていた。何階級まで通用するのか見てみたい。僕が対戦したとして、キャリア終盤が苦戦続きだったので不利予想でしょうね。(元WBC世界バンタム級王者)

 ▼長谷川穂積氏 全部凄いけど、一番はパンチをもらわないこと。ダメージなく次の試合に行けるので長くボクシングを続けられる。トーナメント(WBSS)に出るようだけど、優勝してほしい。もう1階級上げてもいいんじゃないか。(元世界3階級制覇王者)

 ▼八重樫東 勝つと思っていたが、こんなに(決着が)早いとは。見ている人もびっくりしたと思う。減量が楽になって本当の強さが出た。彼がどこまで行くのか見てみたい。(元世界3階級制覇王者)

 ▼村田諒太 本当に強さだけが目立つ結果になりましたね。事前にある程度、予想された通りの結果にできるのは力があるから。相手の力量を見切るのも早い。(WBA世界ミドル級王者)

 ▼エディー・ハーン氏 井上選手に欠点は全くなく、本当に強い選手でした。大変優れたチャンピオンだと思います。(プロモーター)

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