2017年12月18日月曜日

激闘王と呼ばれるような試合を

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デイリースポーツ 2017.12.18.
木村翔が公開練習 防衛して家賃5万円の五畳間脱出だ

 「ボクシング WBO世界フライ級タイトルマッチ」(31日、東京・大田区総合体育館)

王者・木村翔(青木)が18日、都内のジムで公開練習を行った。有吉将之会長からバンテージを入念に巻いてもらうと、12ラウンドのミット打ち。休むことなくリズミカルにパンチを繰り出し続けた。

 「これがいつもの練習。ここ1、2年は12ラウンドミットを打っています。自分でもスタミナはついたと思う。スタミナ、スピードは負けてない。負けているのはテクニックくらい」と胸を張った。

 13年4月22日のデビュー戦をサウスポーに1ラウンド1分15秒でKO負けした。それが唯一の敗戦で、左には苦手意識があった。挑戦者で同級1位の五十嵐俊幸(帝拳)は左のテクニシャン。対策として300ラウンド以上のスパーリングをこなしてきた。国内だけでなく、11月12日から香港で1週間、同24日から12月8日まではタイでスパーリング合宿を行った。4分1ラウンドに設定して磨きをかけた。

 有吉会長は「これで苦手と言うならしょうがない、というくらいやりました」と振り返った。木村も「中に入れば右も左も一緒なので、入るまでの距離感が難しい。体で覚えた」と言う。浜田剛史帝拳代表が視察に訪れており、左対策の動きは封印した。

 7月28日に中国・上海で、五輪2大会連続金メダリストで「中国の英雄」と呼ばれる鄒市明(中国)を11回TKOで下し世界王座を獲得した。自分への褒美として電動自転車を購入。池袋のアパートから、高田馬場のジムまで通っている。

 「今、住んでいるのが五畳の1K、家賃は5万円です。勝って、もっといい部屋に住みたいんですよね」という目標がある。世界王座獲得後も酒類の運送アルバイトを続けている。「ボクシングで稼げれば一番いいですよ」というハングリーボクサーだ。

 「八重樫(東=大橋)さんのように激闘王と呼ばれる試合をしたい。パートナーとして10回以上使ってもらっているし、そこで世界のカベとか教わった気がする」と、大先輩の後を追う。

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