2017年4月26日水曜日

ファンから一本の電話

https://goo.gl/ZaOaJF
日刊ゲンダイ 2017年4月26日
元王者も酷評 井岡一翔は“しょっぱい試合”が止まらない
 ボクシングのWBAフライ級王者・井岡一翔(28)が防衛に成功した翌日の24日、日刊ゲンダイ編集部にボクシングファンから一本の電話があった。
「昨日の試合は見ていてフラストレーションがたまった。今日のゲンダイさんの記事を読んでスッキリしましたよ」
 井岡は格下のシットプラサート相手に、見せ場のない慎重なボクシングで判定勝利。本紙は「記録には残っても記憶には残らないボクサー」と指摘したが、同じ感想を抱いた者はボクシング関係者にも多い。
 セレス小林氏や長谷川穂積氏らは評論家を務めるスポーツ紙で、慎重すぎるボクシングやマッチメークなどに苦言を呈している。負けたシットプラサートでさえ試合後は「井岡は超一流ではない」と散々だ。
 しかし、強い相手を避け、くみしやすい相手を選ぶ井岡陣営の「亀田ロード」は、もはや止められない。
 今後はWBO世界フライ級王者のゾウ・シミンとの統一戦が濃厚といわれているが、相手は36歳。北京、ロンドン五輪金メダリストといってもプロ10戦でKOはたったの2回だ。スポーツライターの織田淳太郎氏は「私も5ラウンドでテレビを消しました」と、こう話す。
「打ち合いを避け、相手が出てきたら後ろに引くのが井岡のスタイル。どうせ判定勝ちなのは明白でしたからね。ミニマム級の頃はリスクを承知でカウンターを仕掛ける勇気もあったのに……」
 井岡陣営は「スーパーフライ級で4階級制覇」も視野に入れているというが、それも現WBO王者の井上が18年からバンタム級に移るのを見越してのことだろう。
 つまらない試合しかできないボクサーが「オレは王者だ」と胸を張れば張るほど、ファンはしらけるばかりだ。

0 件のコメント:

コメントを投稿