2017年4月18日火曜日

“激闘王”と呼ばれるようになったのは2012年

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とれたてフジテレビ 4月17日
ボクシング金メダリスト村田諒太世界初挑戦
ボクシングフェス2017 SUPER 2 DAYS
第1夜 村田諒太 世界初挑戦
5月20日(土)19時~20時54分(延長対応あり)生放送
第2夜 井上尚弥・八重樫東ダブル世界戦
5月21日(日)19時~20時54分(延長対応あり)生放送
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世界タイトルマッチを2夜連続で計5試合、同会場で行うという日本ボクシング界初のビッグイベント『ボクシングフェス2017 SUPER 2 DAYS』が5月20、21日、東京・有明コロシアムで開催される。
中でも最大の注目は、2012年ロンドン五輪金メダリストでWBA世界ミドル級2位の村田諒太(31/帝拳)の世界初挑戦。相手は元WBO世界ミドル級王者で現WBA世界ミドル級暫定王者・同級1位のアッサン・エンダム(33/フランス)。
勝てば日本人初の五輪メダリストでプロの世界王者に。さらにミドル級13戦目で戴冠すれば、世界最速となる。(主要4団体で暫定王者のぞく)
村田の世界戦は日本ボクシング史に新たな歴史を刻む大一番となる。オリンピック金メダリストの世界挑戦は、1968年7月の桜井孝雄(東京オリンピックバンタム級)以来、49年ぶり2度目。勝てば金メダリストがプロで世界王者になる日本人初の快挙となる。
ミドル級は層が厚く、世界のトップ戦線では日本人選手が苦戦する階級。過去の日本勢の世界王者は95年に就いた竹原慎二のみ。
対戦相手のエンダムは昨年12月に1回22秒KOを記録した強打者。(※この試合は昨年の米国主要メディアが選出する年間最高KO賞に輝いた)
また、ダウンを奪われても判定まで戦いきるタフネスなファイターである。
村田諒太
村田は今回の対戦について、「間違いなくタフな試合になる。勝って自分が強いことを証明したいし、試合を組んでくださった方へ恩返しをしたい。その結果として記録的なものがついてくればいい」と、日本ボクシング界に新たな歴史刻む決意を語った。
また、村田が初の世界戦に挑む20日は、WBC世界フライ級で比嘉大吾(白井・具志堅スポーツ)、WBC世界ライトフライ級には拳四朗(BMB)が共に世界王座に挑戦し、トリプル世界タイトルマッチを挙行。3選手がいずれも全勝という、いまだかつてないラインナップがそろった。
さらに翌21日には、世界中のファンが待つアメリカ進出が期待されるWBO世界スーパーフライ級王者・井上尚弥(大橋)が5度目の防衛戦に、常に激闘となるファイトスタイルがファンの心をつかんでやまないIBF世界ライトフライ級王者の八重樫東(大橋)は同級暫定王者との王座統一戦(3度目の防衛戦)に挑むダブル世界戦。
日本を代表するチャンピオン、そして期待のホープが世界のベルトを争う5大世界タイトルマッチを2夜連続生中継でお伝えする。世界も注目するスーパー2デイズのビッグイベントが初夏の東京から発信される。

対戦カード 5月20日(土)
WBA世界ミドル級王座決定戦〈ミドル級72.5kg〉
WBA1位:アッサン・エンダム(フランス)37戦35勝(21KO)2敗 33歳
 VS
WBA2位:村田諒太(帝拳)12戦12勝(9KO)31歳
WBC世界フライ級タイトルマッチ〈フライ級50.8kg〉
王者:ファン・エルナンデス(メキシコ)36戦34勝(25KO)2敗 30歳
 VS
挑戦者WBC1位:比嘉大吾(白井・具志堅スポーツ)12戦12勝(12KO)21歳
WBC世界ライトフライ級タイトルマッチ〈ライトフライ級48.9kg〉
王者:ガニガン・ロペス(メキシコ)34戦28勝(17KO)6敗 35歳
 VS
挑戦者WBC4位:拳四朗(BMB)9戦9勝(5KO)25歳
対戦カード 5月21日(日)
WBO世界スーパーフライ級タイトルマッチ〈スーパーフライ級52.1kg〉
王者:井上尚弥(大橋)12戦12勝(10KO) 24歳
 VS
挑戦者WBO2位:リカルド・ロドリゲス(アメリカ)19戦16勝(5KO)3敗 27歳
IBF世界ライトフライ級タイトルマッチ〈ライトフライ級48.9kg〉
王者:八重樫東(大橋)30戦25勝(13KO)5敗 34歳
 VS
暫定王者:ミラン・メリンド(フィリピン)37戦35勝(12KO)2敗 28歳
フェザー級8回戦〈フェザー級57.1kg〉
清水聡(大橋)2戦2勝(2KO)31歳
 VS
山本拓哉(エディタウンゼント)14戦9勝(4KO)5敗 28歳

世界タイトルマッチ5試合のみどころ
5月20日(土)第1夜「村田諒太 世界初挑戦」
WBA世界ミドル級王座決定戦
1位:アッサン・エンダム(フランス)vs2位:村田諒太(帝拳)
オリンピックのボクシング競技で48年ぶりに日本に金メダリストが誕生してはや5年。ロンドン五輪金メダリストの村田諒太がついにプロの世界戦の舞台に立つ時が来た。
2013年のデビュー戦は東洋太平洋王者を相手に衝撃のKO勝利。ゴールドの実力をまざまざと見せつけ、その後は連勝街道を驀進した。しかし村田の本音は「デビュー戦からなかなかいい試合ができなかった」。ようやく手ごたえをつかんだと思えたのは2016年。4連続KO勝ちをマークし、世界挑戦の準備を整えた。
対戦相手のアッサン・エンダムはカメルーン出身で、現在はフランスを拠点に活躍している。かつて世界4団体のうちの一つ、WBOで世界王者となり、現在はWBA暫定王者の肩書きを持つ実力者だ。プロ37戦のキャリアはプロ12戦の村田を大きく上回る。打たれ脆いという弱点はある一方、昨年の米国主要メディアなどが選出する年間最高KO賞を総なめにしたハードパンチャーでもあり、村田にとっては最大の難敵であることは間違いない。
東京五輪で金メダルを獲得した桜井孝雄氏(故人)がプロに転向したものの、ついに世界タイトルには届かなかった。金メダリストから世界王者へ─。桜井氏の挑戦から半世紀を経て、村田が日本人史上初の快挙に挑む。
WBC世界フライ級タイトルマッチ
王者:ファン・エルナンデス(メキシコ)vs挑戦者:比嘉大吾(白井・具志堅)
デビューから12連続KO勝ちのパーフェクトレコード男、比嘉大吾が世界初挑戦を迎えた。世界王者を多数生み出した沖縄出身の比嘉は、郷土の英雄たる具志堅用高会長に声をかけられ上京。夢は会長と同じ21歳でチャンピオンベルト獲得をすることで、22歳を迎える8月の誕生日を前に絶好のチャンスを得た。
王者のエルナンデスは37戦のキャリアを持ち、3月4日に敵地タイでベルトをもぎ取ったばかり。足を使う試合巧者のチャンピオンを、攻撃力が自慢の比嘉がいかに捕まえるかが勝敗のキー。具志堅会長が世界タイトルを奪取したのは41年前の1976年10月。昭和のヒーロー“カンムリワシ”の秘蔵っ子が衝撃のKO奪取の再現を目指す。
WBC世界ライトフライ級タイトルマッチ
王者:ガニガン・ロペス(メキシコ)vs挑戦者:拳四朗(BMB)
デビューから9連勝の拳四朗が世界初挑戦でロペスに挑む。拳四朗の父、寺地永会長は元日本ミドル級、東洋太平洋ライトヘビー級王者。2014年にデビューした拳四朗はすでに日本、東洋太平洋王座を獲得し、残るは父の成しえなかった世界王座だけとなった。
王者のロペスは34戦のキャリアを持つ曲者で、昨年3月、日本で木村悠からタイトルを奪取した。技巧とスピードに自信を抱く拳四朗がいかにして酸いも甘いも噛み分けた王者を攻略するのか。ともにテクニックに自信を持つだけに、互いの技巧が激しくぶつかり合う接戦が予想される。
5月21日(日)第2夜「井上尚弥&八重樫東ダブル世界戦」

WBO世界スーパーフライ級タイトルマッチ
王者:井上尚弥(大橋)vs挑戦者:リカルド・ロドリゲス(アメリカ)
プロ8戦目で世界2階級制覇を成し遂げた24歳の俊英、井上尚弥が指名挑戦者のリカルド・ロドリゲスを迎えて5度目の防衛戦を行う。
2012年のデビューから“モンスター”のニックネームを授けられた井上。2014年12月、歴戦の雄であるオマール・ナルバエスを赤子の手をひねるごとく一蹴して以降、その名は世界に轟くようになった。昨年暮れは元WBA王者の河野公平に圧倒的なKO勝ちを披露。いまや激戦のスーパーフライ級でもナンバーワンと言える存在だ。
そんな井上に対し、多くの世界ランカーが挑戦を尻込みする中、勇敢にも挑戦に名乗りを上げたのがロドリゲスだ。無名ではあるが、井上が世界戦7試合で唯一KOを逃したデビッド・カルモナと接戦を演じた経験を持つ。決して侮れない相手と言えるだろう。
とはいえ、どのような挑戦者を相手にしても圧倒的なKO勝利を求められるのが、井上という稀有な力を持つ王者の宿命だ。他団体王者との統一戦、海外でのビッグマッチを引き寄せるような圧巻のパフォーマンスに期待が集まる。
IBF世界ライトフライ級タイトルマッチ
王者:八重樫東(大橋)vs暫定王者:ミラン・メリンド(フィリピン)
3階級制覇王者の八重樫は3度目の防衛戦で暫定王者のミラン・メリンドを迎えることになった。
八重樫が“激闘王”と呼ばれるようになったのは2012年、井岡一翔との世界ミニマム級統一戦だった。目がふさがるほど顔面を腫らしながら、なお鬼神のごとく攻めて出た姿は見る者の心をわしづかみにした。以来、楽な試合は少なく、激しい打撃戦に身を投じるスタイルで多くのファンの支持を得たが、激闘の代償は敗北と怪我につながった。
挑戦者のメリンドは八重樫が怪我で防衛戦を行えなかった昨年、暫定王座を獲得。37戦のキャリアを持つフィリピン人はタフネスが売りだ。過去に喫した2敗はいずれも敵地での世界戦で、KO負けは一度もない。八重樫のここ数戦の中では、最もタフなチャレンジャーであることは間違いない。
34歳になったベテラン王者の口癖は「いつも崖っぷち」。モチベーションの源ともいえる危機感は暫定王者を迎えて最高潮に高まっている。
コメント
プロデューサー・竹内太郎(フジテレビスポーツ部)

いくつもの奇跡が重なって、今回のイベントが実現しました。ボクシングというスポーツを見続けて約40年になりますが、これほど心が昂ぶるような瞬間は初めてかもしれません。2日連続、同一会場での5大世界タイトルマッチ開催という日本ボクシング史上初の興行形態、すべての世界戦がメインイベントになりうる魅力的なカードばかりです。中でも注目は、第1夜の村田諒太選手の世界王座挑戦。桜井孝雄氏(故人)以来の日本人として2人目の五輪の金を掴みとった男が、プロデビューから5年、ついに世界トップクラスのスーパースターがひしめく世界ミドル級の頂点に挑みます。半世紀の時を超えて、日本人初の五輪金と世界王座獲得の歴史的快挙なるか!第2夜は、世界が注目する日本の至宝、井上尚弥選手の5度目の世界タイトル防衛戦など。5月20日・21日は『ボクシングフェス2017 SUPER 2 DAYS』を是非ご覧ください!

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