2017年3月13日月曜日

村田選手5・20有明でWBA世界ミドル級王座挑戦

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THE PAGE 2017.03.12 05:00
五輪金メダリスト!
ついに世界の舞台に上がるロンドン五輪金メダリストの村田
ロンドン五輪金メダリストでWBA世界ミドル級2位の村田諒太(31、帝拳)が5月20日に東京の有明コロシアムでWBA世界暫定ミドル級王者のハッサン・ヌダム・ヌジカム(33、フランス)と同級の王座決定戦を行う方向で調整が進んでいることが11日、明らかになった。
 村田は、2013年8月にプロ転向して以来、無傷の12連勝中だったが、ミドル級は世界のボクシング界が最も注目を集め、ビッグマネーが飛び交う階級だけに軽量級と違い世界ランキング上位に入っていても世界戦の実現は難しかった。
 当初、WBO世界ミドル級王者のビリー・ジョー・サンダース(英国)に照準を絞って交渉を続けていたが難航。WBAスーパー王者で、WBC、IBF世界ミドル級王者のゲンナジー・ゴロフキン(カザフスタン)対WBA正規王者のダニエル・ジェイコブス(米国)の統一戦が、3月18日にニューヨークで行われるが、この試合後、WBAの正規王座が、スーパー王座に吸収される形で空位となるため、暫定王者で同級1位のヌジカムと、同級2位の村田の間で王座決定戦が行われる方向で固まったものだ。
 日本でのミドル級での世界戦は、2002 年10月10日に両国で行われたWBA世界ミドル級王者ウィリアム・ジョッピー対保住直孝以来、実に15年ぶりとなる。現在、世界のボクシングマーケットのトップにあるミドル級の世界戦が日本開催されるのも驚愕の快挙だ。 
 ヌジカムは、35勝(21KO)2敗の戦績を誇る村田と同じくアマエリート。2003年の世界選手権のミドル級で優勝、アテネ五輪ではベスト8止まりだったが、五輪後にプロ転向し、2010年にWBA世界暫定ミドル王座を獲得した。2012年にはWBO世界ミドル級暫定王座を獲得、正規王者のディミトリー・ピログがケガをしたため正規王者に昇格した。
 同年10月には、ピーター・クイリン(アメリカ)と指名試合を行い、6度のダウンを喫して、大差の判定負け。その後、2015年に、IBF世界ミドル級1位として同級4位のデイビッド・レミュー(カナダ)と、同級王座決定戦を行ったが、また4度のダウンを喫して判定負けしていた。
 昨年は、プロが解禁されたリオ五輪に母国のカメルーン代表として出場するという異例の行動を起こしたが、ライトヘビー級での出場で1回戦敗退。12月にWBA世界ミドル級暫定王者のアルフォンソ・ブランコに挑戦して、1回22秒に右の拳をまるで斧のように打ち下ろすパンチ一発で衝撃のKO勝利。4年ぶりにWBA世界ミドル級暫定王座に返り咲いていた。
 ヌジカムは、33歳だが、巧みなステップワークを使うテクニックに加え、一撃必殺のパンチ力を持つ危険なハードパンチャー。2敗した試合でも何度ダウンしても立ち上がった脅威のタフさがある。ただ左のガードは甘く、安易にパンチをもらうなどの脆さも合わせもっていて、村田のプレッシャーと、強烈な右のパンチがあれば、十二分にタイトル獲得のチャンスはある。
 前述したゴロフキンは、今回のジェイコブス戦に勝つと、元WBA、WBC世界スーパーウェルター級スーパー王者、元WBC世界 ミドル級王者で、現WBO世界スーパーウェルター級王者のサウル“カネロ”アルバレスとの頂上決戦が計画されている。その後は階級変更などが噂されているが、村田がWBAレギュラー王座のベルトを巻けば、空前絶後のミドル級戦線に参戦することになり、日本のボクシング史を塗り替えるようなワールドワイドな展開が待ち受けている。
また東京五輪のバンタム級で金メダルを獲得した故・桜井 孝雄氏は、プロ転向後、世界のベルトを巻けなかったことから「日本の金メダリストは世界王者になれない」というタブーにも挑戦することになる。

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