2016年12月21日水曜日

重圧をかけて、嫌になるまで打つ

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日刊スポーツ 2016年12月21日18時4分
村田諒太、サンドバル戦へ「パンチ生きる距離大事」
 12年ロンドン五輪ミドル級金メダリストでIBF、WBO同級3位の村田諒太(30=帝拳)が21日、元WBC米国同級王者ブルーノ・サンドバル(25=メキシコ)とのプロ12戦目(12月30日、有明コロシアム)へ向け、都内のジムで練習を公開した。
 残り9日となったが、「順調にきています」と表情は柔らか。重点を置いていることを聞かれると、「あまり力まないこと。パンチが生きる距離を大事にしたい」と返した。
 この日は14年9月に判定勝ちしたアドリアン・ルナ(メキシコ)と2回のスパーリングを実施したが、距離を詰めすぎて、パンチをスムーズに出せない場面もあった。反省点に挙げながらも、「前に出て、重圧をかけて、嫌になるまで打つのが僕のスタイル。全体的には悪くない。焦ってはだめですね」と振り返る口調には手応えもにじんだ。

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日刊スポーツ 2016年12月21日9時43分
河野公平、怪物井上との対戦を身内心配で雑草魂点火
 周りが止めても、オレはやる! WBO世界スーパーフライ級王者井上尚弥(23=大橋)に挑戦する前WBA同級王者河野公平(36=ワタナベ)が20日、都内のジムで公開練習を行った。怪物井上との対戦をジムの会長、父親、さらには妻にまで止められた河野は、持ち前の雑草魂がムクムク。下半身強化と秘策を胸に、2度目の王座返り咲きを目指す。
 河野の雑草魂に火をつけたのは、井上に対する周囲の恐れだった。井上側から打診があった際、渡辺会長からは「本当にいいのか?」と3度も念押しされた。父の豊蔵さんは「エッ?」と絶句。そのあと「やめとけ」と言われた。芽衣夫人には「もう1回気持ちがつくれるの?」と聞かれ、首を縦に振った。それでも翌日に「井上君はやめた方がいい」と説得された。
 「もう自分がやる気をみせるしかない。相手は最高に強いけど、それだけやりがいがある。注目されて、熱いものがある」と河野は煮えたぎる思いを語った。8月にコンセプシオンに敗れ、4度目の防衛に失敗した。「95%ぐらいは終わりかな」と、その後は体を動かす気も起きなかった。そんな時に舞い込んだラストチャンスが井上戦だった。
 下馬評は圧倒的不利。渡辺会長も「2対8ぐらい」。しかし、河野は、常に前評判を覆してきた。昨年10月の亀田戦も、大方の予想を覆して大差の判定勝利。渡辺会長は「地味だけど、河野の試合は誰とやっても接戦。しかも、KO負けが1度もない」と指摘した。
 井上戦が決まり、昨年5月に大相撲・西岩親方(元関脇若の里)の指導を受けてから取り組んでいる下半身強化に力を入れた。井上と対戦経験のあるWBA世界ライトフライ級王者田口から、その特徴など作戦を伝授されている。「まあ、あっと言わせてやりますよ。倒さないと勝てないんで」と河野。36歳1カ月で勝てば、3階級制覇王者長谷川の35歳9カ月を上回り、最年長王座奪取となる。
 ◆井上怪物メモ 新磯高(現相模原青陵高)1年で、高校総体、国体、選抜の3冠達成。高3時には全日本選手権でも優勝し、高校生初のアマチュア7冠を達成。12年10月にプロデビューすると、国内最短タイの4戦目で日本王者。14年4月に当時日本人男子最速の6戦目でWBC世界ライトフライ級王座獲得。さらに14年12月に階級をスーパーフライ級に上げ、当時世界最速となるプロ8戦目で2階級制覇。プロ戦績は11勝(9KO)無敗。

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