2016年7月15日金曜日

2017年のストーリーは

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in44y 2016/07/14
ロマゴン、クアドラスが決定2017年のストーリーは
 K2プロモーションズ トム・ローフラー氏は現地時間13日、”チョコラティート”の愛称で知られるWBC世界フライ級王者・ローマン・ゴンサレス(ニカラグア)が、2016年9月10日米・カリフォルニア州イングルウッドにある「ザ・フォーラム」でWBC世界スーパーフライ級王者・カルロス・クアドラス(メキシコ)へ挑戦することを正式に発表した。
 45戦全勝、ゴンサレスが遂に北米の舞台で軽量級でメインイベントを務めることが決定。全勝同士の一戦、ゴンサレスはスーパーフライ級に階級を上げ無敗の王者WBC世界スーパーフライ級王者・カルロス・クアドラスを相手に4階級制覇に挑む。会場は米・西海岸イングルウッドにある伝統的な会場「ザ・フォーラム」で行われHBO(米・最大手ケーブル)が配信する。
 つい最近まで日本へ来日し、WBC世界バンタム級王者・山中慎介(帝拳)、三浦隆司(帝拳)らの指導をしていたゴンサレスは「4階級目のタイトルマッチで、カルロス・クアドラスに挑戦できることを嬉しく思う。ロサンゼルスのファンが居るザ・フォーラムで戦えることを光栄に思う」と謙虚に語った。
 対する王者・カルロス・クアドラスは、「私は、米国デビュー戦をHBOで、伝統的な会場であるザ・フォーラムでカリフォルニアのボクシング・ファンの前で戦えることに興奮している。ローマン・ゴンサレスは、偉大なチャンピオン。彼のことの多くをリスペクトしている。ゴンサレスとの防衛戦に向けて、キャリア最高のコンディションに仕上げるようトレーニングする。」と語っている。
 ゴンサレスは、2015年5月16日北米デビュー戦を飾った「ザ・フォーラム」に戻ってくる。K2プロモーションズ トム・ローフラー氏は、「ローマンが北米で最初に戦いを行った伝統的な会場であるザ・フォーラムでの試合が決まったことに興奮している。彼は、戦いを通じてパウンド・フォー・パウンド(PFP)最強であることを証明している。
 ローマンにとって4階級目となるスーパーフライ級で、無敗の王者・カルロス・クアドラスに挑戦することは素晴らしいテストとなる。ファンは、カルロス・クアドラスにノン・ストップアクションを展開することを期待するだろうね。」と語っている。
 ローマン・ゴンサレスは、米で最も権威あるリングマガジンから、PFP最高位の称号を得ている。しかし、ゴンサレスは、「自分は最強だと思ってない。やるべきことをやりベストを尽くす。初めて、世界タイトルマッチに挑戦した新井田戦の気持ちを忘れないようにしている」と謙虚に語る。
 理にかなった上下の回転の高い連打、ポジショニングを自在に変え相手の攻撃を半減させる高いディフェンス・ワーク、最強系と言っても良いゴンサレスの形は未だ誰も破れていない。ボクシング・ファンであれば、一度見ればゴンサレスの虜になると言っても過言ではない。
ベストと戦いチャンスを手にしHBOと契約
 45戦全勝レコードは引退したフロイド・メイウェザーJr.のレコードに迫る。3階級制したゴンサレスは、常にベストの対戦相手を望んでいた。ゴンサレスが評価されるのは3階級制覇という記録ではなく、常にベストな相手と戦ってきたことである。世界王者の権威が薄れた今の時代、記録ではなくキャリアを通じて問われるのは、「いつ、どこで、誰と、どんな条件で」戦ってきたかである。
 ミニマム時代は、新井田豊、高山勝成。階級をL・フライ級に上げ、現WBA・WBO世界フライ級王者・ファン・フランシスコ・エストラーダ(メキシコ)、フランシスコ・ロドリゲスJr.、フライ級に上げ、八重樫東(大橋)との激闘を演じている。
 この頃から既に、日本だけでなく米・ボクシング・メディアでもゴンサレスは話題となり、ゴンサレスの出現に「ライト・フライ級統一王者・マイケル・カルバハル(米)の再来だ」と絶賛されていた。その後、2015年5月ゴンサレスはHBO(米・最大手ケーブルTV局)と契約を交わしている。
 軽量級の選手がHBOと契約することは稀。米国では長きに渡り軽量級は軽視されてた傾向があるが、ゴンサレスがHBOと契約し軽量級が再評価されてきている。ゴンサレスをプロモートする帝拳プロモーションズは、WBA・WBC・IBF世界統一ミドル級王者・ゲンナディ・ゴロフキン(カザフスタン)をプロモートするK2プロモーションズと共に、ゴンサレス、ゴロフキンをダブル・メインに起用。米・西海岸、東海岸で興行し大成功を収め、米国で絶大な人気を得た。
2017年ビッグマッチのストーリーは
 4階級目となるスーパーフライ級でカルロス・クアドラスへの挑戦が決まったゴンサレス。今後は、9月にも復帰戦を行う予定のWBA・WBO世界フライ級王者・ファン・フランシスコ・エストラーダ(メキシコ)との再戦、WBO世界スーパーフライ級王者・井上尚弥(大橋)が挙がるだろう。まだ、交渉段階だがエストラーダの復帰戦の相手として、WBO世界L・フライ級王者・ドニー・ニエテス(フィリピン)が挙がっている。
 ゴンサレスとの契約に関わったHBOピーター・ネルソン氏は、ゴンサレスの将来的なスーパー・ファイトの具体的な対戦相手として、井上尚弥を挙げている。この対戦カードは日本だけでなく、SNSなどを通じて世界的にゴンサレス、井上のスーパー・ファイト実現の期待感が高まっていることは事実である。
 今後、HBO、プロモーターがどういったストーリーを描いているか不透明だが、ゴンサレスのクアドラス以降の対戦相手として、エストラーダ、井上尚弥は挙がるのは間違いない。まだ、9月10日のアンダーカードは決まってなく憶測の域を出ないが、HBOが2017年以降にゴンサレス、井上尚弥のスーパー・マッチを考えていれば、ゴンサレス、クアドラスのアンダーカードで井上尚弥を起用しても何ら不思議では無い。むしろファンとしては期待せずにはいられない。

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