2016年1月26日火曜日

海外進出の加速と新王者の誕生

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日刊スポーツ  2016年1月26日2時3分
リングにかける男たち
山中慎介、内山高志、井上尚弥ら海外進出の可能性も
 WBC世界バンタム級王者山中慎介が3月4日に10度目の防衛戦を行うことが発表された。年末の世界戦ラッシュから約2カ月間の小休止を挟み、この一戦から2016年の世界戦が幕を開けることになる。
 昨年の業界を少し振り返ってみると、内山の日本人3人目のV10、田中の最速奪取、山中-モレノのバンタム級頂上決戦、三浦のラスベガスでの死闘、井岡、八重樫の3階級制覇、井上の1年ぶりの復帰などが話題を呼んだ。では、今年はどんな1年になるのか-。期待も込めて、2つの大きな波を予想した。
 まずは海外進出の加速だ。特に注目されるのは、内山、三浦、山中、井上の4人。中でも、話が具体的なのは内山だ。陣営は5月ごろに前WBAフェザー級王者ウォータース(ジャマイカ)との対戦を目指し、交渉を進めている。双方とも対戦に前向きとされ、日本ボクシング界の「大黒柱」が初めて海を渡るシーンに注目が集まっている。
 三浦は昨年11月にわずかな差でベルトを奪われたバルガス(メキシコ)との再戦に期待したい。ESPN、USAトゥデイなどで「年間最高試合」に選ばれた一戦だけに、リマッチが決まれば世界的にも話題となるだろう。怪物ローマン・ゴンサレスの活躍により、本場の軽量級への注目度も高まっており、かねて米国進出を希望している山中、ゴンサレスとの夢対決がうわさされる井上が一気に米デビューする可能性も十分にありそうだ。
 2つ目の波は、新王者の誕生だ。昨年、世界初挑戦した日本人選手は、田中、岩佐、赤穂、原、江藤、木村の6人で、勝利したのは田中、木村の2人。激戦のミドル級で頂点を狙う五輪金メダリスト村田の動向に注目が集まるが、その他にも有望株は多い。
 スーパーバンタム級でIBF王座挑戦権を持つ和気、井上尚弥の弟で東洋太平洋スーパーフライ級王者の拓真、日本スーパーフェザー級王者で国内屈指の強打者の尾川、16戦全勝(14KO)の松本亮らが虎視眈々(たんたん)とチャンスを狙っている。思わず拳を握ってしまう名勝負、新たなスターが誕生する1年になってほしい。

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