2016年1月21日木曜日

ナイスガイのメンドサ

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あるBOX(改) 2015年12月30日
八重樫東はメンドサからIBFライトフライ級王座を奪取
ボクシング 12月29日 有明コロシアム
IBFライトフライ級タイトルマッチ12回戦
同級8位・八重樫東 判定 ハビエル・メンドサ

プロボクシングのダブル世界戦、最初にリングに上がったのは八重樫東(32才/大橋)。
IBFライトフライ級王者のハビエル・メンドサ(24才/メキシコ)に3-0で判定勝ち。
WBAミニマム級、WBCフライ級に続く、世界3階級制覇となった。
初回からハンドスピ-ドで優位に立った。足も使いながら打つ時は踏み込む戦術。第2R終盤には左右フックで王者の足元が怪しくなる。
以降も八重樫は好調。長身メンドサは前に出るサウスポーのファイターだが、出鼻を叩かれながらもパンチを返してくる。身体で押して相手を消耗させるタイプだな。
八重樫は足とボディワーク、ジャブでリズムを作る選手。そして、メンドサは連打を続ける事でリズムを作る選手。せめぎ合いが続くが、やはり試合は八重樫ペース。ラウンド後半に圧力を強める王者だが、迎え撃たれてダメ-ジを蓄積させる展開に。
アッパーも有効に使う八重樫、攻撃の多彩さも光る。メキシカンのお株を奪うボディブローで、メンドサが身体を折って動きを止めるシーンも度々あり。
ラウンドを重ね、王者も目の上を切り、ますます苦しいはずだが、前進は止まらない。
ポイント優位の八重樫だが、瞼が腫れ始めた事もあってかそれほど余裕は感じられず、試合は熱戦となった。
八重樫のパンチでダメージを負っている筈の王者だが、ダウンするほど決定的なシーンなし。王者は意外と身体が柔らかいのか?身体のしなりでパンチの威力を散らしているのかも知れない。
それでも11R終盤には打撃戦で王者はダウン寸前。終了ゴングで挑戦者はガッツポーズ。「さぁ次のラウンドで決めるか」と思ったら、最終回はフットワークでしのぐ挑戦者。
※ここは行って欲しかったなぁ~。
 序盤のペース争いの最中や、打たれてムキになっての無茶な打撃戦はやめて欲しいが、チャンスでは行って欲しいよな~。
12R終盤で最後のチャンス、王者はフラフラとなったがここで終了ゴングが鳴り、試合は判定へ。
採点は文句なしの3-0。八重樫の判定勝ちで新王者誕生となった。
八重樫の戦績は、これで28戦23勝(12KO)5敗。家族をリングに上げて勝利を報告する新王者。身振りで「君の子供か?」と尋ね、八重樫の子供たちをなでなでするメンドサのナイスガイぶりに感動。そんな前王者を称えて手を挙げる八重樫も立派でした。
前回の世界戦惨敗から良く立ち直ったと思う。まずは身体を休め、ゆっくり年末を楽しんでください。

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