http://mainichi.jp/articles/20160108/k00/00e/050/217000c
毎日新聞 2016年1月8日12時12分
ライトフライ級、日本選手3冠 統一戦望む声
プロボクシングで2番目に軽いライトフライ級が活況を呈している。昨年末の試合で元世界2階級王者の八重樫東(32)=大橋=が国際ボクシング連盟(IBF)王座を奪取、世界ボクシング協会(WBA)王者の田口良一(29)=ワタナベ=が防衛を果たし、世界主要4団体の王座のうち三つを日本選手が占めることになったためだ。それぞれの選手は現時点で否定的だが、関係者が日本選手同士の王座統一戦を思い描くなど、話題が尽きることはなさそうだ。
2014年の世界戦連敗から立ち直り、国内4人目の世界3階級制覇を達成した八重樫の復活劇は会場を興奮の渦に巻き込んだ。壮絶な打ち合いの末に手にしたのは栄冠だけではなく自信だ。過去に3階級制覇を達成した3人は、階級を上げ続け王座を獲得。八重樫はミニマム級からフライ級に上げ、再びライトフライ級に下げての世界挑戦だった。減量に苦しみ、14年12月に一度は王座獲得に失敗。それでもライトフライ級に踏みとどまり結果を残した。「自分がしっかりすればコンディションは作れる」と、今後の防衛戦に意欲を見せる。
その八重樫に触発されたのが田口だ。ともに打撃戦をいとわず自ら「盛り上がると思う」と、試合前は八重樫との対戦を望んでいた。昨年大みそかは九回終了TKO勝ちで2度目の防衛を果たしたものの、前半は挑戦者に押される展開。「どこかで『自分が王者だ』と(相手を)上から見ていた」と反省し、統一戦の希望をいったん封印した。WBA暫定王者のランディ・ペタルコリン(フィリピン)らとの対戦に照準を合わせつつある。
ライトフライ級では、昨年11月に木村悠(32)=帝拳=が世界ボクシング評議会(WBC)王座を奪取。こちらは出入りのあるボクシングで着実にポイントを稼ぐスタイルが持ち味だ。11年から君臨する世界ボクシング機構(WBO)王者のドニー・ニエテス(フィリピン)がライトフライ級の実績で群を抜くが、「国内で誰が一番強いのか」は常にファンの興味を引く。田口が所属するワタナベジムの渡辺均会長は「ファンを沸かせるのは(日本の王者)3人の中で試合が行われること。統一戦をやってみたい」と展望を語る。一方で最軽量ミニマム級のWBO王者、田中恒成(20)=畑中=は階級上げを宣言。ライトフライ級に転向すれば、「戦国時代」に拍車がかかる。
主要4団体のライトフライ級世界王者
団体 選手 王座獲得年月
WBA 田口良一(ワタナベ) 2014.12
WBC 木村悠(帝拳) 2015.11
WBO ドニー・ニエテス(フィリピン)2011.10
IBF 八重樫東(大橋) 2015.12

0 件のコメント:
コメントを投稿