スポーツ報知 2014年9月4日6時0分
八重樫よ「走って逃げろ」大橋会長、ロマゴン封じへ珍指令
プロボクシング ダブル世界戦 ▽WBC世界フライ級タイトルマッチ 王者・八重樫東―同級1位、元WBA世界ミニマム級、ライトフライ級王者・ローマン・ゴンサレス ▽WBC世界ライトフライ級タイトルマッチ 王者・井上尚弥―同級13位・サマートレック・ゴーキャットジム(5日、東京・代々木競技場第二体育館)WBC世界フライ級王者の八重樫東が、師匠の珍指令でビッグマッチを制する!? ダブル世界戦の調印式が3日、都内で行われ、ハードパンチャーの元世界2階級制覇ローマン・ゴンサレスの挑戦を受ける八重樫陣営の大橋秀行会長(49)が「走って逃げろ!」と型破りの秘策を明かした。WBC世界ライトフライ級王者の井上尚弥は自己主張の白色グラブをはめて初防衛戦に臨む。
八重樫は調印式での珍指令に笑うしかなかった。陣営の大橋会長が強打者ゴンサレスの横で「八重樫には『ゴングが鳴ったら走って逃げ回れ』と言ってある」と宣言。緊張感が張り詰めていた会場が一瞬だけ、笑いに包まれた。不意打ちを食らったゴンサレスは「大変いいアドバイス。試合というより戦争になる」と薄ら笑いを浮かべた。自身の作戦は一切語らなかったが、怪物の心の揺れは見逃さなかった。
会見後に八重樫は「やるしかないですよ。どっちが足が速いか」と意欲を示すと、大橋会長は「逃げるしかないじゃないですか」と話しつつ、「ゴンサレスは『戦争』と表現した。目も笑ってなかったですよ」としてやったりの表情だ。
「逃げる」は言い過ぎにしても、相手との距離を取って、出入りを速くする作戦は“怪物封じ”の糸口となる。KO率84%超のゴンサレスはフックとアッパーが得意で、打撃戦はリスクが高い。八重樫陣営は、KO勝利を続けるゴンサレスが判定で勝った試合の映像を徹底分析。2012年11月のライトフライ級王者時代の対エストラーダ(現WBA・WBO世界フライ級王者)戦などを参考に、松本好二トレーナー(44)は「動きながらボクシングをするのは鉄則」。繊細、かつ長丁場の我慢比べの戦いを覚悟している。
会見で大橋会長から「最強挑戦者のゴンサレスという生きる伝説と『戦った男』と、『勝った男』では全く違う」とハッパをかけられた。挑戦者有利の声が多い中、八重樫は「命をかけて全力で戦います。僕の生きざまを見届けてください」。口調は穏やかだが、心中は反骨精神で満ちているに違いない。
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