2014年9月9日火曜日

魂震える戦いで後世に名を残す偉大なる敗者たち

http://ameblo.jp/chavezbodyblow/entry-11921589976.html
リングサイドで野次を聞いた ~独善的ボクシング論 2014-09-07 23:35:51
敗れてもなお
先日の試合に関してはやはり何か感想を記しておかなくてはなりません。
スポーツや格闘技とはルールに則って勝敗を競うものですから、勝が最大の賛美と称讃を得るのは当然のことです。しかし、敗者もまたその内容によって賛美を受けることが出来るのがスポーツの大きな矛盾であると同時に美徳であったりもします。敗れたものの、その魂震える戦いで後世に名を残す偉大なる敗者たち。そこに八重樫は確実に名を刻んだと思います。
・ルーベン・オリバレス相手に壮絶に散った金沢和良。
・アレクサンドル・ムニョスに恐怖を刻みこんだセレス小林。
・ルペ・ピントールに持てる全能力を駆使して食らいつき、玉砕したハリケーン・テル。
枚挙に暇がありません。そして今回、怪物王者に激闘の末に敗れた八重樫東もまた、その系譜に名を連ねました。本人はあくまでも勝者として名を残したかったでしょうが。
今回の試合を観ていて思ったのですが、時折、ロマゴンの顎を捕えるショート・フックはあったものの八重樫のパンチはほとんどがガードや肩の上を叩いており、せっかくそれをすり抜けても芯を外す、上手さ、柔らかさをロマゴンは有していた様な気がします。対してロマゴンの大きなパンチには反応していた八重樫ですが、細かいパンチには無頓着というか、肉体的な耐久力に依存していた様に見えました。ロマゴンの細かいパンチはピンポイントで八重樫の急所を打ち抜いており、的確にダメージを蓄積させたはず。そして9Rの結末へ繋がったのではないでしょうか。
今回、ソーサ戦の様に足を使ってれば・・・という意見もネット上で散見しましたが、私は1Rの攻防で逃げきれないと悟った八重樫が打ちあいを選択した様に見えました。井岡戦でも早々に両目が塞がってしまったので懐に潜り込んでイン・ファイトに切り替えたことがある様に180度のスタイル・チェンジを躊躇なく行える思い切りの良さが八重樫の凄いところでもあるのですが、それでも切り崩すまでに至らなかったのはさすがロマゴンと言うべきでしょう。
ロマゴンは強い、それは十分に伝わったのですが大橋会長やロッキー・リンがリカルド・ロペスに負けた時の様な絶望感は無い。新井田や高山がミニマムで挑んでも弾き返され、ライトフライでは井岡が金払ってまで対戦を逃げたわけですが、ことフライのロマゴンに関しては今回の八重樫の魂打ちふるえる試合を教材にして乗り越える選手が出てくる気がします。
あと何戦先かわかりませんが、それが井上尚弥であれば嬉しいなあ。

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