2022年6月8日水曜日

「すごいの一言。本当にモンスターだ」

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サンスポ 2022/06/08 05:00 「すごいの一言。本当にモンスターだ」

井上尚弥、八重樫東氏の指導で肉体改造 “モンスターパンチ”ありえないほど「キレ」「重」/ボクシング

プロボクシング・WBA、IBF、WBC世界バンタム級王座統一戦(5日、さいたまスーパーアリーナ)日本選手初の世界3団体統一王者となった井上尚弥(29)=大橋=は、下半身の強さを生かした重いパンチで強敵を倒してきた。昨年11月からはジムのトレーナーを務める元世界3階級制覇王者の八重樫東(あきら)氏(39)の指導で肉体改造に着手。進化を続け、4団体王座統一、さらには世界4階級制覇を視野に入れる。

所属ジムの大橋秀行会長(57)は、KOを量産する井上の打撃の強さをこう表現する。

「だいたいがパンチは『キレる』か『重い』のどちらかに分かれるけど、『キレる重いパンチ』。両方ある感じ」

〝モンスターパンチ〟を生み出すのが足腰の強さだ。下半身の力が伝わりパンチの威力が増す。神奈川・相模原青陵高(現相模原弥栄高)卒業後にプロ入りする前から、1トン前後の乗用車を押すなどして鍛えてきた。

世界のベルトを手にしても、井上は進化の歩みを止めない。昨年11月には今後の階級アップを見据え、八重樫トレーナーが指導するフィジカルトレーニング、通称「ヤエトレ」を開始した。週2回、横浜市の大橋ジムでバーベルを使って上半身を鍛え、片足ケンケンをするようなトレーニングで下半身を強化。地味だがつらい動きを黙々と繰り返した。

世界トップの井上でさえも激しい筋肉痛のため、予定していたスパーリングの中止を申し入れたことがあったほど。八重樫トレーナーは「筋出力が上がるので、もっとパワーが出るんじゃないか」と説明し、井上は「足腰が強くなったと感じているし、腰を鍛えることで一番気にしている腰痛がなくなってきた」と効果を語った。

「八重樫さんはニコニコしながら、めちゃくちゃ厳しい」と井上が苦笑いすれば、完勝を見届けた八重樫氏は「すごいの一言。本当にモンスターだ」。元世界3階級制覇王者が指導する地獄のトレーニングで4団体王座統一、そして世界4階級制覇を引き寄せる。

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