2021年12月6日月曜日

いわて銀河プラザでみちのくの英雄二人

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 フシ穴の眼 〜スポーツ疾風怒濤編〜 2021年12月05日

Hope Lights Our Way / 希望の道を、つなごう。



いわて銀河プラザでみちのくの英雄二人を1980円で買った。

小学生の一時期、岩手県盛岡市に住んでいました。

南部富士、岩手山を北に仰ぐ、空気が澄み切った凛とした街でした。

全国的にはB級マイナーな土地でしたが、深い自然が広がる、日本で最も大きな県で、都会ではまずない蜜の詰まった大きなリンゴや、山菜など地産地消の食べ物にも恵まれた子供にとっては最高の環境でした。

近年、この陸奥の土地から「世界」をつかむヒーローが誕生しています。

八重樫東(ボクシング)に菊池雄星(シアトル・マリナーズ)、大谷翔平(カリフォルニア・エンゼルス)。

岩手日報が、「特別報道写真集 大谷翔平2021」(1480円)を発行しました。岩手日報だけの写真も多数掲載した完全保存版で、発売日は岩手県内12月 4日/全国12月13日。

東銀座駅直結の「いわて銀河プラザ」は東京ではなく、岩手県です。ということで昨日、普段なら気持ちが沈む休日出勤の合間にスキップして購入。

併せ「もう一人の世界チャンピオン」八重樫東の「岩手日報特別版・激闘王の軌跡」(500円)もレジへ。

あっという間に読み切りました。

「命を懸けて常に戦っている。悔いがないと言えばうそになる」(2017年IBFジュニアフライ級王座陥落」。

「命を懸けて常に戦っている」から「悔いがない」んじゃないです。

命を散らされるようなダメージや敗北を喫しても、怯むどころか逆襲の炎を燃え盛らせて立ち向かっていける理由は、そんなところにもあるのかもしれません。

「すごく楽しい一年だった」。「小さなつまらないけがは自分だけではなく周囲の人にもして欲しくない」 。今年を振り返る大谷翔平の表情や言葉から野球の言葉を削ると、遠足から帰ってきた子供のようにしか思えません。

最高の用具で固めたトップアスリート達が 美しい巨大スタジアムで、世界最高に磨き上げた互いの技を競い合うーーそんな地球上で最も過酷な戦場の一つから凱旋した英雄には見えません。

激闘王とSHO-TIME、何の共通点もない二人に見えますが、二人とも絶対に諦めない頑固さを体の芯に持っています。

盛岡の名所に有名な石割桜があります。

浅田次郎の「壬生義士伝」で吉村貫一郎が「南部の武士たれば 石ば割って咲げ」と語った、あの石割桜。

八重樫は何度も石を割って咲きました。

大谷はこれから、いくつの巨岩を割って見せてくれるのでしょうか。そして、私たちが見たこともない花をいくつ咲かせてくれるのでしょうか。


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