2019年11月13日水曜日

知らぬ間に尚弥の大ファン

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ボクシング好きの綴り 2019-11-13

衝撃
私は小学生の頃テレビでやってた世界戦を度々見ていくうちにボクシングが大好きになりました。
最初は単に殴り合いをしている!すごい!
カッコイイ!と思ってた。だけど後々ボクシングのルールなと知っていくうちに、経験した物にしか分からない苦しい減量を乗り越えた者同士での男の意地とプライドがぶつかり合い、その中でお互いのゲームプランや技術を、だだの拳2つを矛にして駆使し、駆け引きをして数々のドラマが生まれる、そーいった非常に濃いものがボクシングにはあるなと年齢を重ねる事に感じていき、今では一番好きなスポーツ。
今まで日本からは数々の偉大な世界チャンピオンが誕生してきた。
辰吉丈一郎、ファイティング原田、具志堅用高、畑山隆則、西岡利晃上げだしたらキリがないが、中でも私がちょうどボクシングに釘付けのになりだした時期の選手(数名は省いた)を上げるとするならば、バンタム級で10連続防衛に成功し、3階級制覇まで成し遂げた長谷川穂積氏同じく同級で13連続防衛に成功した山中慎介氏階級は違うが、人々からは激闘王と呼ばれ後の3階級制覇を成し遂げた八重樫東選手(ロマゴンとの死闘は感動し過ぎて泣いた)この3人の偉大な世界チャンピオンには何度も熱くなって心踊らされ、衝撃と感動を与えて貰ったのは今でも覚えてる。
そんな中2012年の10月、日本史上初のアマ7冠を達成したボクサーが堂々のプロデビューを飾った。
その時の私はアマチュアには一切興味が無く、彼がプロデビュー前にスポーツニュースで「見た事あるなこの人」ぐらいの気持ちだった。
今考えたらアマ7冠なんてヤバ過ぎだろと心底思う。。
彼の試合を初めて見たのがデビューから3戦目の2013年4月。
対戦相手は当時の日本ライトフライ級1位だった佐野友樹。
あまりの圧倒的差に衝撃を受けたのは今でも忘れない。
この男、ボクシングのレベルが今まで見てきた日本人ボクサーとは違うと、ましてやデビュー3戦目にして日本ランク1位を相手に自分の思い通りにコントロールするあのゲームメイク力、それを可能にする、技術、スピード、パンチ力、ディフェンス、空間支配能力、どれを取っても抜群でこれから先を考えるとワクワクして仕方なかった。(何度も試合見直した)同年には田口良一との激戦を制し日本ライトフライ級チャンピオンに。
また同年の年末には圧倒的強さを魅せOPBF東洋太平洋同級チャンピオンに。
一体このボクサーは何処までいくのだろうかと純粋な気持ちでそう思っていたのを今でも覚えてる。
そして翌年2014年の4月ライトフライ級で初の世界タイトルマッチ当時のチャンピオン、アドリアン・エルナンデス、軽量級ながらメキシカンのハードパンチャー。当時は近い距離ならエルナンデス有利と見たいた人も多いと思う。私もその1人。ただ彼はまだまだ未知数。なんにせよ彼の距離で戦えば問題無いだろうと思っていた。予想通り彼は序盤から持ち前の速い出入りで、エルナンデスを寄せ付けず、理想の打たせず打つボクシングを見せつけた。彼には見ている者を魅了する華があるなと、何とも繊細且つ力強いボクシングをするんだと見ていて驚きの連続だった。だが彼は中盤に減量苦が原因で足が吊った。
思わぬアクシデント、もう長丁場は出来ない、後はどこで倒しに行くか...6R覚悟を決めて彼は足を止め打ち合った。後に驚いたのが、セコンドにつく父が指示する前に、自分の判断で先に勝負をしかけた。まるでセコンドの指示が分かっていたかのように。勝負所の嗅覚の凄みに驚いたと同時にセコンドとの以心伝心にも驚いた。さらに驚いたのが試合前にはインフルエンザにかかっていた事。既に適正階級ではない上に決してコンディションは万全とは程遠いのに6Rで相手の土俵で勝負をしかけて、チャンピオンの心を折り倒しきり当時日本最速で世界チャンピオンになった。何よりも彼のハートの強さに驚き感極まったのを覚えてる。そして、同年に問題なく1度防衛を重ね王座を返上。
年末。いきなり2階級上げスーパーフライ級で2階級制覇に挑戦。正直これにも驚いた。
いくら減量苦理由で階級を上げるにしても、まさか2つ上とは...当時ここが適正だとしたら、ライトフライ級時代は相当キツかったはず。どちらにせよ凄いしか出てこなかった。
相手はレジェンド、ナルバエス。今までダウンした事が無いって言うもんだから年齢関係なく相当な手練だなと思った。が、始まってみれば数十秒で1度目のダウン。ほぼガードの上から右ストレート2発で倒したあのシーンは忘れられない。正直鳥肌が立った、スピードとパワーが桁違いに増してるのがテレビ越しでもわかったからだ。さらに左フックテンプルをかすらせて2度目のダウン。もう展開は一方的。2Rに突入してナルバエスが踏み込んで右のリードを出した所に絶妙なタイミングの左フックのカウンター。唖然としてしまった。そして、小刻みに前進しながら上に左左右と上に意識を散らしてからのトドメの完璧な角度の左ボディでナルバエスのレバーを打ち抜いた。あれはテレビ越しだけど見ていて痛いのが伝わって苦しかった。笑 でもそれ以上にアメージング過ぎで言葉も出なかった。全てにおいてパーフェクト。百戦錬磨でダウン経験無しの世界チャンピオンをフルボッコ2Rで仕留めたのだから。この時、今でこれならこの先わずかな穴すらも無くなってさらに極められた姿が想像できた。この試合をきっかけに、世界に衝撃を与え、彼は海の向こうのボクシングファンの間でも話題になり認知された。日本ボクシング史上最高傑作
モンスター井上尚弥。見る者をありとあらゆる場面でも魅了する圧倒的オールラウンダー。知らぬ間に尚弥の大ファンになってました!!

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