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FNN PRIME 2019年6月30日 日曜 午後8:00
ジャンクSPORTS
初のスランプを経験?“モンスター”井上尚弥が明かす歴史的勝利の裏側
「WBSS」でもKO勝ち!だが、そんな井上尚弥もスランプに…
世界チャンピオンも怖い…井上尚弥のスパーリングの相手がいない
師匠の本並健治も驚いた!ホテルで起きた丸山桂里奈の全裸事件
アスリートにとって、いつも近くで支えてくれる師匠は欠かせない存在だ。
6月30日放送の「ジャンクSPORTS」(フジテレビ系)では、スポーツ界の仲良し師弟コンビが登場し、先輩から学んだことやお互いの素顔などを明かした。
「WBSS」で無敗の王者から3度のダウンを奪う
世界を股に掛けて活躍する日本人アスリートが続々と誕生する中で、今最も注目されているのが、ボクシング3階級王者で18戦18勝、“無敗のモンスター”井上尚弥選手。
そんな井上選手は今、「ワールドボクシングスーパーシリーズ(WBSS)」に挑んでいる。
現在、ボクシングには主に、WBA、WBC、IBF、WBOの4つの団体が存在し、それぞれにチャンピオンがいる状態。そこで、それぞれの団体の王者や実力者を集め、トーナメントでその階級の真の王者を決める前代未聞の大会が「WBSS」。
2017年から始まり、第2シーズンの現在は、井上選手が戦うバンタム級で開催され、最強を決める大会だけあり、参加者は8人中5人が無敗という超ハイレベル。
井上選手の「WBSS」初戦の相手は、21戦20勝で“支配者”という異名を持つ、ファン・カルロス・パヤノ選手。これまでKO負けがない相手だが、1ラウンド目わずか70秒で井上選手がKO勝利。
そして、先月18日にイギリスで行われた「WBSS」準決勝の相手は、IBF世界バンタム級王者で19戦無敗のエマヌエル・ロドリゲス選手。事実上の決勝戦とも呼ばれたこの試合では、2ラウンド目で早くもダウンを奪い、攻勢を強めた井上選手が2度目のダウンも奪い、1分19秒で勝利。
無敗の王者から3度のダウンを奪い、衝撃KOを記録した。
そんな“モンスター”を育てた師匠は、現役時代に150年に1人の天才と呼ばれ、世界王者を獲得した大橋ボクシングジム会長の大橋秀行さん。引退後の1994年にジムを開設し、元世界王者の会長としては最多の5人の世界王者を育て上げた。
周りの期待で初のスランプに…
スタジオには井上選手と共に大橋さんも登場。
ボクシングファンの千原兄弟・千原ジュニアさんは「本当に強すぎて、相手が一瞬弱く見えるくらい。でも、相手もめちゃくちゃ強いんですよ。だから、大橋会長が“150年に1人の天才”と呼ばれていましたけど、井上選手が出てきたことで“40年に1人の天才”に…」と笑いを誘った。
また、大橋さんは「この前のロドリゲス選手との試合は、井上がもし負けるならこの選手と思っていたくらいなので、それほど強いんです」と明かし、井上選手も「対戦相手の実力は評価していましたし、勝つか負けるか全く分からなかったので、試合前はすごくピリピリした状態だった」と振り返った。
ロドリゲス選手との試合では、第2ラウンドで井上選手がダウンを奪った後、ロドリゲス選手が首を振る場面も見られた。この時にロドリゲス選手のセコンドが「立て!」と言っていたのを目にした井上選手は、「余計なことを言うな、と思いました。立ったらどうなるか分からないと思っていたので。あの時は(勝利の)確信はなかったです。ボクシングの歴史を見ても、こういった展開から逆転はあるので気は抜けなかったです」と明かした。
無敗の王者から圧倒的な勝利を飾った井上選手だが、この試合の数ヵ月前、これまでにない重度のスランプに陥っていたことを告白。
「去年の試合が1ラウンドずつKOで終わっているので、周りからの期待とか、次も1ラウンドでしょ、という声がすごくて。自分の中では考えないようにしていたんですけど、それが練習中にも影響して、考えていることと体が一致しなくなった」と井上選手は当時を振り返った。
そんな井上選手の姿を見た大橋さんは「スランプは、知り合ってから初めてのこと。いつもスパーリングを見る時は“自分がやったらどうなるか”を想定しているんですけど、尚弥の場合はなすすべがない。でもある時、スパークリングを見ていて、“これ、勝てるな”と思った時に、ハッとして、重度のスランプだと、その時に初めて(井上選手に)アドバイスしました」と話した。
大橋さんが“初めて”アドバイスしたということに驚きを隠せない番組MCの浜田雅功さんだが、井上選手は「1ヵ月、ボクシングから離れて、頭も体もリフレッシュして練習を再開したんですけど、自分も初めてのことだったので、すごくナーバスになった」と明かした。
世界チャンピオンもボコボコに…!
井上選手の「WBSS」決勝戦の相手は、ノ二ト・ドネア選手。
ジュニアさんが「伝説のボクサーです。左フックで相手は陥没骨折ですよ」と言う通り、井上選手も「今までで一番、恐怖があります。どの選手よりもパワーがある選手なので」と語った。
そんな中、大橋さんは「スパーリングの相手がいない」という悩みを告白。
なんでも「井上がデビューした頃は、元世界チャンピオンとかが『井上はどんなヤツか』と、自分たちから来てくれたんですけど、(井上が)ボコボコにしてしまう。みんなやられちゃうので、“井上被害者の会”というのができて、なかなか来てくれなくて。今は海外から呼ぶんですけど、滞在費とかでお金が掛かって…」と、大橋さんは井上選手が強すぎるからこその困りごとを明かした。
同じジムには3階級王者の八重樫東選手もいるが、大橋さんは「八重樫は最初の頃はやっていたんですけど、だんだん顔が変わってきて、自信も失ってくるので、今はやらせていないです」と話した。
そこで、八重樫選手に井上選手とのスパーリングについて聞くと「最初に手を合わせたときは、中学生の時。その時は、まあまあ強い中学生くらいだったんですけど、その後、彼が高校生になって、僕が世界チャンピオンになるかならないかくらいの時に、手を合わせたらボコボコにされて…。一応、プロでやっている自負もあるので負けられないので、スパーリングに合わせて調整して頑張って戦わないと相手ができない。(今は)絶対に嫌です」とその凄さを語った。
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