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琉球新報 2018年2月10日 06:00
大吾 文句なしKO賞 村田は初のMVP ボクシング年間表彰
ボクシングの2017年プロ優秀選手が9日に発表され、世界ボクシング評議会(WBC)フライ級王者の比嘉大吾(浦添市出身、宮古工業高出、白井・具志堅スポーツ)が男子KO賞に選ばれた。比嘉は17年、王座奪取となった5月の世界戦を含め3度試合し全てKO勝利した。都内で行われた表彰式で比嘉は受賞を喜び、「試合につれていろいろなKO勝ちができている。18年も連続KOを続け、一番印象に残る試合をして自分の価値を上げたい」と意欲を示した。男子最優秀選手には昨年10月に世界ボクシング協会(WBA)ミドル級王者となった村田諒太(帝拳)が初選出された。
比嘉は昨年2月4日、スーパーフライ級ノンタイトル10回戦でフィリピン・フライ級8位ディオネル・ディオコスを4回2分29秒TKOで倒した。続いて5月20日、体重超過で王座を剥奪されたフアン・エルナンデス(メキシコ)に6回2分58秒でTKO勝ちし世界王者となり、10月22日の初防衛戦は同級5位のトマ・マソン(フランス)を7回1分10秒でTKOで下した。
今月4日には那覇市の県立武道館で2度目の防衛戦を行い、ここでも1回KOで挑戦者を退け、デビュー以来15戦連続KO勝ちとなり、連続KOの日本記録に並んだ。
今回のKO賞に「一つも判定にいかずに良かった。世界を取った試合が一番印象に残った」と振り返り、「(連続KO勝利の)記録を伸ばして、来年は最優秀選手も取れればうれしい」と話した。
比嘉を指導している白井・具志堅スポーツの野木丈司氏がトレーナー賞に選ばれた。野木氏は、1960年4月30日生まれの57歳。千葉県出身。元WBCフライ級王者の内藤大輔や八重樫東、総合格闘技の選手も指導しており、実力の最大値を上げる過酷なトレーニングで知られている。
12年ロンドン五輪金メダリストの村田は日本選手として22年ぶり2人目の同級世界王座に就き、4月に初防衛戦が控える。東京都内で行われた表彰式で「1日でも長くチャンピオンでいたい。ベルトに恥じないように闘いたい」と意欲を新たにした。
技能賞は世界ボクシング機構(WBO)スーパーフライ級王者の井上尚弥(大橋)が2年連続2度目の受賞。バンタム級に階級を上げて5、6月ごろに次戦を見据える。「今年は挑戦の年。試合内容にこだわっていきたい」と進化を誓った。
殊勲賞にはWBAと国際ボクシング連盟(IBF)のライトフライ級王座統一を達成した田口良一(ワタナベ)と、昨年7月に中国でWBOフライ級王座を奪取し、日本ボクシングコミッション(JBC)公認試合では36年ぶりに敵地で新王者になった木村翔(青木)が輝いた。田口が王座統一した昨年12月のミラン・メリンド(フィリピン)戦が世界戦年間最高試合。女子最優秀選手は世界5階級制覇を成し遂げた藤岡奈穂子(竹原慎二&畑山隆則)が3年連続5度目の受賞となった。
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