週刊ベースボールONLINE 2018年1月31日(水) 16:01
代走の神様・鈴木尚広氏が4階級制覇目指すボクシング八重樫に新トレーニング法を伝授
現役時代に行っていた「体性感覚的意識」
ボクシングの元3階級制覇王者・八重樫東(34=大橋ジム)がスーパーフライ級で日本初の4階級制覇を目指し、新トレーニングの導入を明かした。
「体の使い方ですね。日常生活からできる。これからの自分はマイナーチェンジが必要。これが無意識にできるようになれば体の使い方が変わって省エネにもつながる。疲れにくくなりますね」
きっかけは今月下旬に行われた元巨人・鈴木尚広氏(39)との出会いだった。雑誌の対談でトレーニング理論を聞いた際に、鈴木が現役時代に行っていたのが「体性感覚的意識」。体の深部を意識して緩ませることで単一的な力でなく、出力を上げられるという。実際に胸部を前後に動かしたり、風船のように腹をふくらます呼吸法を
伝授された。
鈴木から「上半身が硬いと下半身の動きが伝わらない。腕ではなく、胸郭から動かせば楽にパンチも出せるし(相手も)見えづらい。(呼吸法は)腹圧を上げれば無駄な力が入らなくなる。しっかり吐くことで自律神経の調整ができて疲労が軽減される」と説明され、「尚広さんに教えていただいたことはすごく参考になる。今も日常生活から取り入れています。体の使い方がうまくなれば筋持久力も高いラインで続くし、打ち合いでも楽になる」と語った。
昨年5月に1回TKO負けしてIBF世界ライトフライ級王座から陥落したが、ボクシングへの情熱は消えない。2階級上げてスーパーフライ級を選んだ。対戦相手や日時は未定だが、「ダメージの蓄積で打たれ弱くなったと言われるのは納得できない。(スーパーフライ級は)一番難しいところ。体の作り方も変えなければいけないけど難しいほうが面白い」と意欲十分。「激闘王」は尚広伝授の体の使い方を習得し、前人未到の頂を目指す。
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