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yahooニュース 産経新聞 10月7日(金)7時55分配信
津波被害の漁協に贈った漁船「瀬谷丸」のサケフライ給食に 横浜の小学校
東日本大震災時の津波で漁船を失った岩手県大槌町の漁協に、横浜市瀬谷区の企業経営者ら有志が区民などから寄付を集めて贈った漁船「瀬谷丸」で獲れた新鮮なサケフライが、同区の市立二つ橋小学校の給食に初登場した。震災から5年以上が経過し、記憶が風化する中、教師や関係者らは、「食」を通じて瀬谷区民らの被災地の経済支援をしたいという強い思いが、大槌町の震災復興につながったことを子供たちに感じ取ってもらい、継続して被災地を思い続けてもらおうと期待を寄せる。
給食前には全校集会を開き、教師らが「瀬谷丸」を現地に寄贈したことで、三陸産の新鮮な魚を瀬谷でも食べられる循環ができていることを改めて説明。瀬谷丸のビデオも上映し、漁師たちが朝早くから夜遅くまで仕事をしている様子を児童らに伝えた。
その後の給食では、瀬谷丸産「サケフライ」が登場し、獲れたての魚料理に児童らは、「外はサクサク、中はフワフワでとってもおいしい」「とても思いがこもったお魚でおいしい」「毎日でも食べたい」などと話し、好評だった。給食の時間には、瀬谷丸を贈るプロジェクトに賛同し、活動を支援してきた歌手のMay J.さんや、プロボクサーの八重樫東(あきら)さんらも同席し、児童らと一緒に舌鼓を打った。
「瀬谷丸」寄贈プロジェクトに奔走したNPO法人「瀬谷丸」理事長の露木晴雄さん(36)は、同校のPTA会長でもあり、給食を味わった。「サケフライを食べているときの子供たちの顔を見ていると、クラス中が笑顔と笑いで包まれていた。今回の瀬谷丸の学校給食が必ず次の世代につながるイベントになった」と語った。
「瀬谷丸」は、瀬谷区民にとって強い思い入れがある。募金活動は当初苦戦したが、瀬谷区民を中心とした温かい心が活動を後押しし、約3カ月で、3625万1079円と目標を大きく上回る額が集まり、国の補助金分を合わせて、全長24・8メートル、19トンの定置網漁船「瀬谷丸」を寄贈。すでに、地元スーパーや飲食店で「瀬谷丸」産の魚が出回っているが、今回の給食提供の実現で、瀬谷丸産の魚の流通拡大に期待する。
学校などは、今回限りの特別メニューで終わらせず、継続して提供できるよう検討するほか、瀬谷区内の他の小学校にも取り組みを広げていきたい考えだ。
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