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教えてファーシィ! 2016-10-11 10:24:10
Boxingのウィービングという躱しの技術が、実にディベートに応用できるのです、
アメリカの大統領選に向けた両候補の公開ディベートが最終段階になってきました。
今回のお二人、ヒラリー・クリントンとトランプ氏は過去にないほどの国民に人気のない両候補だそうです。
言い合いが、なじり合いのまるでチンピラのストリートファイティングなのです。
昨日のお二人のディベートは、到底ディベートと呼べるものではない、品の悪い、お互いの醜聞をなじり合うものでした。
本来のディベートは、言葉とボディーランゲージを駆使した紳士のゲームであり・・、コミュニケーションアートであるべきものです。
私も一応ディベートの先生としてお金を稼いでいるものですから・・、
ディベートの本家本元のアメリカでのそれが
崩れてゆく姿には見るに忍びないものを
感ずるのです。
ディベートは、きちっとしたルールの元に戦うBoxingに似ています。
Boxingでは、ジャブ、ストレート、フック、アッパー、ボディー以外は禁じ手になっています。
そして、相手をかわすためにパディ―やウィービングという躱し術を使いますが、その中でもウィービングが、ディベートにも共通して使えるのでここでお話ししてみたい。
過日テレビで、打ち合いを制し王座を守った八重樫東選手が勝利者インタビューを受けていました。
しかし彼の右目はタンコブのように腫れ上がり見るも無残、敗者インタビューと勘違いするほどひどい顔でした。
彼はハードパンチャーで、3階級を制した程の強いチャンピオンです。
自分のパンチ力に自信があり、いつも真っ向勝負で相手とまともに殴り合うため、勝っても常に目が腫れ上がるなど大きなダメージを受けています。
彼は、近距離からのパンチ攻撃に対するディフェンス技術である「ウィービング」ができないので相手と打ち合うしか手がないのです。
ウィービングとは、頭や上体を上下左右に動かし、相手のパンチをくぐり、まともにパンチを受けないための防御方法です。
この程の、ヒラリーとトランプのディベートは八重樫東選手のいわば直球一本勝負の不器用なボクシングと似ていると言えましょう。
を受け下手をすると共倒れになり兼ねない、両方とも、たんこぶだらけになってフラフラなのです。
そうならないためにディベートでは、Boxingのウィービング技術を使う必要があるのです。すなわち相手の論理攻撃を躱(かわ)す技術です。簡単に言うと、心に余裕を持ち笑い飛ばしてガチンコ勝負を避けることです。言い合い、なじり合いでは共倒れになり兼ねないのです。
余裕や自信を持つには、次のようなことが肝要になるでしょう。
1、常にスマイルを忘れないこと。
2、Emotion(感情)との組み合わせで説得すること。
3、相手は敵というより、縁あって向かい合っている人間同士いわば、縁あるパートナーだと思う事。
キリスト教の文言で一番価値があり強い言葉は、「汝の敵を愛せよ」だと思います。これは日本武士道にも相通ずるものがあります。
それは上手なボクサーのように「ウィービング」を意図的に自由自在に使いこなせるようになることでしょう。
協栄Boxing武藤コーチに稽古をつけてもらっている私。
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