BOXING TIMES 20160911
ロマゴン判定勝ちで4階級制覇達成!
アメリカ・カリフォルニア州のザ・フォーラムで行われた注目のWBC世界スーパーフライ級タイトルマッチ。挑戦者で3階級制覇王者のWBC世界フライ級王者ローマン・ゴンサレス(ニカラグア)が、6連続防衛中の王者カルロス・クアドラス(メキシコ)に3-0の判定勝ちで辛勝。4階級制覇を達成した。
スーパーフライ級王者とフライ級王者の、現役世界王者同士の軽量級最注目試合。
初回、クアドラスは距離をとってコンビネーションでゴンサレスを入らせない。2回、プレスを強めるゴンサレス。クアドラスは時折打ち合うが、挑戦者は左フック、左アッパーをヒットさせる。3回、圧力をかけ続けるゴンサレスが追い込むと、左フック、左トリプルをヒット。クアドラスは速いコンビネーションで反撃。4回、より回転力を上げるゴンサレス。クロスカウンターでは王者をグラつかせる。クアドラスは左アッパー。左フックを返す。
5回、王者がリズムを取り戻し、先手でパンチを出し始める。左ボディ、左フックを効果的にヒットさせる。6回も先手でパンチを出し、手数で上回るクアドラス。ロマゴンは接近戦ではパンチをヒットさせるが、後手に回る。ゴンサレスは右目尻をカット。7回、王者は左リードで挑戦者の侵入を防ぎ、コンビネーションで再び距離を突き放すが、ゴンサレスは後半追い上げて、ボディでスタミナを削る。8回、プレスを強めるゴンサレスに、クアドラスは下がりながらも左フック、強いパンチを返し、距離を詰め切れない。
9回、顔を腫らせて疲れの見えだしたゴンサレスに、王者は高速コンビネーションをヒット。ゴンサレスも時おりパンチを返し、クアドラスも右目尻をカット。10回、頭をつけあう接近戦でロマゴンはコツコツとパンチを当てるも、距離ができると、王者は見栄えよくコンビネーションをヒット。11回、クアドラスは圧力に負けずにコンビネーションを披露し、距離がつまると巧みにクリンチ。中盤ロマゴンの連打が当たるシーンもあるが、終盤コンビネーションを当てて終わるクアドラス。
最終回、打って離れるクアドラスにゴンサレスは接近戦に持ち込み、互いに決定的なシーンを作れないまま、最後まで打ち合ったところでゴング。
117-111、116-112、115-113の3-0の判定でゴンサレスが勝利を手にした。
4階級制覇達成のゴンサレスは46戦46勝38KO無敗。7度目の防衛に失敗したクアドラスは36戦35勝27KO1敗。
亀海喜寛、ソト・カラスに8回終了TKO勝ち!
ビッグマッチのセミファイナルは亀海喜寛(帝拳)×ヘスス・ソト・カラス(メキシコ)第2戦。3者3様の判定でドローという、激戦のダイレクト・リマッチ。
4月の第一戦同様、序盤から両者の激しいパンチが交錯する展開。亀海はボディブロー、打ち下ろしの右ストレートを効果的に効かせていくが、カラスも強弱をつけた多彩なパンチで対抗するが、有効打で亀海が上回っていく。
6回以降、亀海がカラスをロープに詰めるシーンも増えるが、カラスもプレスを強め、接近戦での乱打戦に。7回に亀海がボディを効かせ、連打でダウン寸前まで追い込むも、カラスも驚異的なスタミナで反撃を見せる。
迎えた8回、亀海は左ボディ、左アッパーをきかせると、左ストレートからのボディで遂にダウンを奪う。カラスは立ち上がり、猛攻をクリンチでしのいでラウンド終了。だが、戦意を喪失したカラス陣営が試合を棄権した。
亀海が大舞台での8回終了TKO勝利で、大いにアピールした。
勝った亀海は32戦27勝24KO3敗2分。敗れたカラスは44戦28勝18KO11敗4分1無効試合。


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