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スポニチ 2015年11月2日 09:45
コアなファンが世界戦以上に注目 細野悟VS下田昭文
年末に予定されているボクシングで、コアなファンが世界戦以上に注目している試合がある。12月29日に東京・有明コロシアムで行われる王者・細野悟(31=大橋)と挑戦者・下田昭文(31=帝拳)の日本フェザー級タイトルマッチ。世界挑戦3度の細野と元世界王者・下田の決戦。大橋ジムの大橋秀行会長が「世界挑戦者決定戦」と位置づけるほど高いレベルの戦いが予想される。
細野は近年、モチベーションの低下で不本意な試合内容が続いてたが、実力は折り紙付きだ。一撃必殺のパンチが武器で、キャリアでの敗戦は世界戦のみ。相手も当時の実力者だけだ。アマチュア2冠の実績を持ち、大学時代には現WBA世界スーパーフェザー級王者・内山高志にも勝利を収めている。今回の対戦が決定して、気持ちも高ぶり「楽しみでしょうがない」と気合十分だ。
スピードが武器の下田は帝拳ジムの生え抜き選手では故・大場政夫氏以来の世界王者となった逸材。ディフェンス面に課題はあるものの、野性味あふれるファイトに魅了されるファンも多い。1年9カ月前にマカオでKO負けして引退勧告を受けながら、ストイックな生活をして世界王座返り咲きを目指している。狙うは細野が持つ世界ランキング。獲物を狙う目は鋭さを増している。
スピード感あふれる下田が前半にリズムをつくり、粘り強さを見せる細野が後半逆転を狙うというのが大方の関係者の予想。勝てば世界挑戦に一歩近づくが、31歳という年齢を考えれば両者とも負ければ次もない。意地と意地がぶつかり合う究極のサバイバルマッチは、普段ボクシングを知らない人でもひきつけられる一戦になるだろう。
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